住んでわかる・働いてわかる地方都市のよさ

地方都市で介護の仕事をしませんか?

地方都市の介護職現場に起きている問題とは

2023-09-06 10:34:25 | 高齢化

若者が都市部に集中することで、地方都市では人口が減少し、過去には賑わっていた商業施設が次々と撤退したり、仕事の場も少なくなってきています。これに伴い、若者はより利便性のある住居に移り住み、地域からさらに人口が減少しているのです。その結果過疎化が進む地方では、高齢化率が50%以上となるところも増えています。

これに伴い、介護職員が高齢化し「老老介護」と呼ばれる、高齢者が高齢者を介護することになるという問題が出ています。また、都市部に移動する若者の利便性を求めて、若手の介護職員を確保するのが難しい状況にあるのです。都市部と比べて地方都市には、若者が魅力的に感じるような遊び場や施設がありません。

また、地域の過疎化が進むことで、介護サービスの種類や量の不足が問題となっています。都市部ではサービス事業所が多く、1日中介護施設に行くだけでなく、デイケア、入浴介助のみなどさまざまなサービスを組み合わせて利用することができますが、過疎地ではサービス事業所の数が少なく、1つの介護移設に集中して集まってしまうため、サービスの質を向上させることは期待できません。

さらに過疎化している地方都市では人口の減少によって税収が低下し、地方行政では予算が削られてしまう場合があります。これにより、医療サービスや公的事業の質が低下したり、必要な公共事業が行われなくなってしまうため、地域の行政サービス全体が悪化してしまうことが問題となっているのです。過疎化地域の介護問題を解決するため、地方都市では介護職のUターン転職者の確保やボランティアグループの活用など対策が実施されています。