俺が台湾に行って毎回驚くことが四つ。
その一、スクーターが多いこと
台北市内において日本の感覚で横断歩道を渡ればかなりの高確率で轢ねられるだろう。
その二、つながれていない犬が多いこと
中には明らかに野犬に見えるものもいる。
それだけ人々の心が大らかなので他の生き物を許容できるのだろう。
犬も猫も大都会台北の街を自由に闊歩していて微笑ましい。
その三、野菜が美味しいこと
北海道へ行くと野菜の美味しさに驚かされるが、台湾の野菜の美味しさもそれに匹敵するものがある。
思うに、野菜そのものの美味しさもあるのだろうが、調理法が素朴で素材の味を活かしている。
台湾では定番料理の茹青菜や炒青菜がその筆頭だ。
多くはニンニク醤油味で肉料理の付け合わせにちょうど良い。
その四、タイムスリップしたような肉屋
初めて見た時は心底驚いたものである。
まるで昔の時代映画の撮影セットのようだ。
首都台北でさえこれである。
一見不衛生でいて、その実は抗生物質等一切不使用の強い肉なのだろう、と解釈している。
野菜にしても畑から抜いたものがそのまま土付きで並んでいる。
見栄えはよくないが、日本のように果物などにワックスを塗られるよりはよほど良い。