日本の右傾化・ファシズム化に危惧するブログ

近隣諸国との摩擦が表面化し、過去の侵略歴史の認識や反省が国民にないまま、国家存続の岐路に立たされています。

従軍慰安婦制度の犯罪性

2013-01-06 22:48:31 | 過去の日本の戦争犯罪、戦争責任
日本軍将兵の証言・手記にみる慰安婦強制の実態
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20121213/p1
のブログのほうを見ていただきたいと思います。日本軍将兵の証言・手記をみても、従軍慰安婦制度に犯罪性はないと言えるでしょうか?
騙されて連れてこられたという事例が多いです。現地から慰安婦にされた事例は抜きに、日本本土や朝鮮から連れてこられた慰安婦に限ってみてみます。業者によって違法な手段で集められた朝鮮や日本の女性が日本本土や朝鮮半島、台湾から満州~インドネシアに慰安婦として連れて来られていますが、日本政府や警察、軍が取り締まった様子は全くありません。まず、現地に行くまでに、軍が選定した業者が違法な方法で女性を集めたことを警察が黙認しなければ、出国許可はおりません。軍用船に女性の乗船許可を与え移送するのは軍ですし、現地では憲兵や兵站担当の将兵などが受領します。その際も身元調査などを行っているはずなのに、女性たちを送り返し業者を罰するということを全くしていないのが、これらの日本軍将兵の手記をみても明らかなのです。
日本政府や日本軍や警察の当局がこういった違法な業者を厳しく取り締まっていた、という従軍慰安婦制度の犯罪性を否定する主張が全くのデタラメなのです。
さて、従軍慰安婦制度の犯罪性を否定する論調が「強制連行はなかった」に集約されているのも的外れで、問題を正しく捉えていませんね。慰安婦を強制連行したかどうかは問題のほんの一部に過ぎません。
従軍慰安婦制度の犯罪性とは、「日本軍当局が主導し、内務省や外務省も各都道府県・総督府も民間の人身売買ネットワークと一緒にグルなってつくった買春施設が極めて劣悪な労働環境であり、そこで従事した女性の労働待遇が事実上の奴隷状態にあった」ということにつきると思います。
従軍慰安婦制度とは、すなわち、旧日本軍による大日本帝国国家ぐるみとなって行った人類史上類例のない規模の一大ブラック性風俗制度です。よって、日本軍が慰安婦となる女性を集めた手段云々は問題のほんのほんの一部分でしかなく、従軍慰安婦制度自体そのものが問題なのです。

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