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中国迷爺爺の日記

独居老人のつれづれの記

日本の「軍国主義化」について

2014-03-06 18:40:21 | 中国の事
 最近日本の軍国主義化が強まっているかのような中国政府や中国メディアに対して理性的な言論を求める論文がインタネットで公開され注目されているという記事を見ました(『読売』)


 執筆者は中国軍元中佐の李東雷氏(46)。李氏は「今の日本が軍国主義になることはありえない。双方とも事実に基づいて相手の姿を伝え、対話で事態の改善を目指すべきだ」と訴えている。

 論文は「現代日本の魔物化 中国の対日外交の失敗」。安倍首相の靖国神社参拝、防衛予算増加などを「軍国主義化」と結びつけて非難する言論に対し、今の日本人は「平和憲法を66年も受け入れ、十分な自由、民主を享受し、文民の管理下で一代一代と戦争の思考から離れていった」と説明。「軍人が政治に関与しないのが(今の)日本だ。どうやって軍国主義に向かうのか」と反論した。

 反日一辺倒のように見える今の中国の在り方からすると、この主張は目を洗われるような思いがします。安倍首相などが先頭切って目論んでいる改憲の動きに対して冷静に日本の戦後から現在に至る日本の状況を述べています。自民党の内部でさえも古賀誠氏のように、「憲法の議論は、現行憲法に流れる平和主義・主権在民・基本的人権の尊重という三つの崇高な精神を軸にしなければならない。とくに9条は平和憲法の根幹です。“浮世離れしている”と見られるかもしれないが、その精神が一番ありがたいところで、だから「世界遺産」と言っているのです。平和主義は絶対に守るべきだと思っています」と言っています。戦争を知らない世代がと苦々しく思っていることを言った古参議員もいます。

 戦争を知らない(おそらく戦中戦後もノホホンと過ごした)安倍首相などが、その極右的論調を強めたり、私の息子たちと同世代の大阪のビッグマウスの橋下前市長などが改憲を唱え、戦争ができる国にしようと企んでいることは、到底許すことができません。上の中国の元軍人の爪の垢でも煎じて飲めばいいと思います。

春節

2014-01-31 20:49:21 | 中国の事
 今日は中国では旧正月(春節)です。7連休が始まります。1月26日かSら2月24日までは春節特別輸送期間で、この間延べ約36億2300万人が長距離バスや列車、航空機などで移動するという「民族大移動」です。地方の農村部から都会に出稼ぎに出ている出稼ぎ労働者(農民工)達は、春節には何を置いても家族と団欒のひと時を過ごすために長い旅も厭わずに帰省します。

 30日の大晦日(除夕)にはごちそうを食べ、テレビの大晦日番組を見ながら新年を迎え、テレビでカウントダウンが始まり新年になると一斉に「新年快楽(しんにえんかいら 新年おめでとう)」と叫びます。私も以前上海の友人の唐怡荷の家で家族と祝ったことがありますが、新年の到来とともに爆竹が一斉に鳴らされ、花火が打ち上げられます。楽しい思い出です。春節には唐怡荷と一緒に大きな寺に初詣をしました。

 その爆竹ですが、最近中国では大気汚染がひどく上海市では自粛要請が出たようですが、「爆竹や花火のない正月なんて」と市民は言うことを聞かず、微小粒子状物質「PM2.5」を含む大気汚染指数は6段階で最悪から2番目の「重度汚染」になったようです。友人の明明に電話したら、皆やっているということでした。



中国の大気汚染

2013-12-24 18:31:11 | 中国の事
 今月20日以降、中国北部の広い範囲で有害物質を含んだ濃霧が深刻な状況となっているというニュースをインタネットで見ました。今日(24日)には陝西省の西安をはじめ、河北省の石家荘や保定など5都市で微小粒子状物質PM2.5の濃度が上昇し、大気汚染の指数(AQI)が上限値の500に達し、針が振り切れる「爆表」と呼ばれる最悪の状態となったということです。

 西安の李真の勤め先に電話して様子を聞いてみましたら、道路の向こうの建物は霞んでいて、皆マスクをしているということでした。李真の勤務先に行ったことがありますが繁華街にあり、道路もそれほど広いものではありません。それでも霞んでいるというのはよほど汚染物質が濃いのでしょう。 体に気を付けてと言いましたら、仕方がないと諦めたような口調でした。

 先頃中国は月に無人探査機を軟着陸させました。米ソに次ぐ世界で三番目のことで、国威発揚で盛り上がっていると思います。確かに快挙ですが、隣国にも汚染物質をばらまくようなことは月に探査機を着陸させるような科学技術を持つ国にしてはちぐはぐです。李真やその家族、友人たちのことを思いながら、もっと国民の生活を大切にする国であるべきだと思いました。

中国に対する感情。

2013-12-19 19:59:29 | 中国の事
 北海道のSさんが「外交に関する世論調査」を引用して中国に親しみを感じない人が80.7%と過去2年連続で増えたとブログに紹介していました。Sさん自身が中国に対してどういう印象を持っているかには触れていませんでしたが、このブログに対するコメントはすべて中国に対して好い感じを持っていないか、嫌悪を感じているものでした。最近の中国の在り方に対する印象の悪さの結果でしょう。

 一括りに「中国」と言っても複雑で、私は最近の中国(の政府)の在り方ややり方には、大国主義、領土拡張主義の傾向を感じて不愉快に思っています。とにかく外交面では極めて独善的です。また一党独裁体制も嫌いです。中国がこの体制から脱却しない限り、硬直した態度をとり続け、世界から信頼される国にはならないと思っています。このような中国の体制からくるものでしょうが、貧富の大きな格差や党員、役人の底知れない腐敗や汚職にも嫌悪を感じます。

 このような最近の中国の在り方を除くと、私は中国(の人達や文化、文物、風物)は好きです。少し前には10年間に50回ほど中国を訪れましたが、今では「お爺ちゃん」とか「爺爺いぇいぇ」と親しく呼んでくれる仲の良い友人もできました。その子ども達も、何か孫のように可愛く思っています。もちろん公衆マナーの点では中国人には概して問題があり乗り物に乗る場合にはその無軌道な混雑ぶりに辟易したことは何度もありました。これも3,40年ほど前の日本を思うと、よく似たことがありました。「中国嫌い」の人たちはどれほど中国を訪れ親しい友人がいるのかと思います。「草の根の友好」ということがよく言われますが、庶民同士の飾らない付き合いをすれば、日本と中国の間の垣根は低くなります。人間は皆同じということがわかります。

 Sさんのブログにコメントしている何人かは「中国の製品は買わない」特に「食料品は買わない」と言っています。故意に毒物を注入した餃子のために中毒者が出た事件があって、中国産の食料品と言えば有害物質にまみれているという先入観があるのでしょうが、税関でチェックされているのですから過大に忌避するのはどうかと思います。外食産業では中国産の食材は当たり前のように使っていますから、中国産は絶対に拒否すると言うと、外食はできないことになります。食料品以外の中国製品も絶対に買わないとなると、これはもう嫌いな国のものは拒否するというナショナリズムのようなことになってしまいますし、衣料品も買えなくなります。

 日本とは一衣帯水の国で古来から交流のあった中国との関係は「敵対」ではなく「友好」を築くということを目指さないといけないと思います。



中国人の公衆マナーの悪さ

2013-10-07 12:11:57 | 中国の事
 1日は中国では国慶節(建国記念日)で、7日まで大型連休となり、国内各地の観光地に大勢の観光客が押しかけて、そのマナーの悪さが問題になっているようです。

 公共の場での中国人のマナーの悪さはこれまでにも度々指摘されて社会問題になっているようですが、今年は3日に国家観光局が地方政府に対し、対策強化を求める緊急通知を出す異例の事態となっています。交通を乱したり、文化財や展示物を乱暴に扱う混乱が各地で起こり、北京の天安門広場で早朝に行われた国旗掲揚の儀式で、集まった観光客が放棄したゴミが計5トンに達し、当局が問題視していました。また、世界遺産の景勝地、四川省・九寨溝は一部の観光客が2日正午頃、停留所で無理にバスに乗ろうとして大混乱が始まり、バスに乗りきれなかった多数の人が道路にはみ出し通行を遮断。地元当局が武装警察を出動させて治安維持にあたる事態となり、夜になっても約4000人が現場に残されて帰れなくなったということです。これがきっかけで国家観光局の通達になったようです。大型連休に入って以降も、浙江省で高速道路の渋滞に巻き込まれた観光客が、停車中に付近の畑で野菜を盗んだり、江蘇省南京で、600年前の城壁によじ登る者が出たりと、問題行動が相次いでいました。 (以上YOMIURI ONLINEより)

 私も中国に行ったとき公共の場での中国人のマナーの悪さには辟易したことが何回かあります。特にバスや電車などに乗車するときはひどく、例えば上海から南京に新幹線で行く時に、発車時刻になると狭い改札口にどっと大勢が押しかけて、押し合いへし合いします。座席指定になっているのでそんなことをしなくてよいのですが、習い性になっているのでしょう。きちんと並ぶことを知りません。まったく不愉快でした。

 海外旅行をする中国人も増えてきているようですが、やはりマナーが悪く、観光地でたんを吐いたり所構わず大声で話したりするマナーの悪さがたびたび問題視されて批判の的になっているようです。一昔前には日本でもノーキョーさんなどの団体旅行が問題になったことがありました。今の中国人も、ノーキョウさんもそうですが、金持ちになっても普段の地が露呈されるのでしょう。

 私は中国には友人やその家族の知り合いが何人もいますが、皆常識をわきまえた人たちです。付き合っていても何の違和感もありません。こういう人たちももちろん少なくないのですが、やはり多くは非常識な行動をして顰蹙を買うことになるようです。日本人の公共マナーはひところに比べると非常によくなりました。たとえば電車に乗る時にはきちんと列を作り、中国人はこれを見ると驚くようです。車内も静かで、中国では携帯電話などで大声でわめくように話します。確かにに中国に比べると日本での公衆マナーは良いようですが、それでも海外に出ると白い目で見られる行動もあるようです。いたずらに中国人を嗤うのでなく「人のふり見て我がふり直せ」ということが必要でしょう。