クリニカルアート教室

絵や立体を創りながら心を癒すアートセラピー

「正倉院の世界ー皇室がまもり伝えた美ー」

2019-11-13 | 展覧会
館内に入るのに40分はかかり、平日でもなかなかの混み様。

3人づれの一人の人が、二人に何やら説明をしながら館内を進んでいる。

どうも復元に直接関わった、偉い人らしい

着かず離れず、なんとなく耳をそばだて聞いてみる

琵琶について、鹿の角に色を付けたものを装飾につかっている、ばちの使った跡がある、等、

なるほど~

そして、黄熟香(蘭奢待)はデカい!

時の権力者によって、一部が切り取られている。

正倉院宝庫の入口原寸大が再現され、正倉院そのもののスケールも体験できる。


仕来りによって封印された入口の実寸大再現



復元された螺鈿紫檀五絃琵琶 




宝物の記録を取る為、現物から綺麗にフロッタージュ、拓本をしているのが面白い。

最後に、印象に残ったのは「塵芥」

長い時間の中で、その名の通り塵と化してしまった宝物。

今は何だったのか分からなくなってしまった塵であっても、それをそのまま大切に保管している。

100年以上、塵の中から少しずつ、何かの破片、刺繍やビーズや金糸やらをピンセットでこつこつ分類し続けている。

復元する人々に敬意を抱きます





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。