フィンランド・ヘルシンキ旅行も6日目に入りました(5日目までの模様はこちらから)。
この日はまず、ヘルシンキ郊外にある「アイノラ」へと向かいました。今回の旅行で、私がどうしても行きたかった場所の1つです。
アイノラはフィンランドの国民的作曲家シベリウス(1865-1957)が人生の後半を家族とともに過ごした山荘です。
妻アイノ(フィンランドを代表する叙事詩「カレワラ」の登場人物の名前でもある)の名にちなんで名づけられたこの山荘で、シベリウスは多くの代表作を生みだしました。
それゆえに、シベリウスの音楽を愛する者にとって、アイノラを訪れることは、ある種聖地巡礼のようなものでもあります。わざわざフィンランド、それもヘルシンキまで行って、訪れないわけにはいきません。
ヘルシンキ中央駅。ここから電車でアイノラに向かいます。
アイノラはヘルシンキの北にあるヤルヴェンパー(Järvenpää)という街の南はずれにあります。
鉄道で一番近いのは、ヤルヴェンパーの駅の1つ手前にあるキュレラ(Kyrölä)という駅なんですが、こちらは1時間に1本しか電車が来ません。なので、ヤルヴェンパーまで行って、そこから歩くことにしました。
ヤルヴェンパーまではR系統の電車で向かいます。
ヘルシンキ近郊の電車は、行先と停車駅によってアルファベットがつけられています。
日本のような快速や特別快速といった種別ではないので、アルファベットからだけでは速いか遅いかは分からないのですが、なにせ1文字だけなので、「○○行き××」よりは覚えやすいというメリットもあります。
こちらが今回利用する電車。外観だけ見れば、特急や急行に使ってもおかしくないイメージです。
車内は広々。座席が動かせないのを除けば、新幹線の1階席のイメージですね。
私たちが乗り込んでしばらくすると、電車は音もなく動きだしました。最初の方は大人しかったのですが、少しするとスピードを思い切り上げてきます。
速度計を見てびっくり。JRの新快速でも最高速度は時速130kmですよ。レール幅が違うとはいえ、近郊電車でこれかと、カルチャーショックを受けたのでした。
電車はヘルシンキを出て30分も経たないうちにヤルヴェンパー到着。往復の切符を持ってるので、ここからキュレラまで電車で引き返そうかとも思ったのですが、1時間に1本しかない電車が出たばかり。
こうなった以上仕方ありません。ここからアイノラまでヘルシンキ郊外をトレッキングです。幸い地図も印刷してきましたし、迷ったら周りの人に聞けば済む話。英語が通じるのはありがたいです。
ヤルヴェンパー駅。都市の中心にしてはこじんまりとしていますが、趣を感じます。シベリウスが生きていた頃からの駅舎でしょうか。
ヤルヴェンパーの商店街。ただ、この日は日曜日だったせいで、朝11時前になっても静かなもの。そういえば、ヘルシンキでも日曜日は百貨店から何から休みになるんでした。
表に出てるのはカフェの看板ぐらいなもんです。もちろん看板だけで、店は開いてません。
日本では考えにくいことですが、元をただせば日曜日はキリスト教の礼拝日なんで、むしろ店でも何でも休む方が当たり前なのでしょう。
街を抜けました。ここからは国道沿いにずっと歩いていきます。ただ、車道と歩道とが完全に分かれているので、歩く分に怖さは感じません。国土の広いフィンランド、土地の使い方もぜいたくです。
しかし暑い!天気予報では昼の気温が30度を超えるそうです。せっかく酷暑の日本を離れたというのに、フィンランドまで来て猛暑に見舞われるとは。それでも日本よりはマシですが……
当然ながらフィンランドの人にとってはものすごく暑いわけで、私たちの横をシニアカーで通り過ぎたおじいさんは上半身裸でした。
とはいえ、ここはフィンランド。ふと立ち止まれば、森と湖のいかにもな風景を見ることができました。こういう景色は、歩いてみないと分からないものかも知れませんね。
30分以上は歩いたでしょうか。ようやくアイノラの看板が見えてきました。ここで国道を折れ、東に進みます。
少しするとまた看板が。地図でいえばあと少しのところです。
「アイノラ通り」という標識でしょうか?いずれにせよ、もうすぐです。
ついに到着。40分のトレッキングで、いよいよ憧れのアイノラです。
この日はまず、ヘルシンキ郊外にある「アイノラ」へと向かいました。今回の旅行で、私がどうしても行きたかった場所の1つです。
アイノラはフィンランドの国民的作曲家シベリウス(1865-1957)が人生の後半を家族とともに過ごした山荘です。
妻アイノ(フィンランドを代表する叙事詩「カレワラ」の登場人物の名前でもある)の名にちなんで名づけられたこの山荘で、シベリウスは多くの代表作を生みだしました。
それゆえに、シベリウスの音楽を愛する者にとって、アイノラを訪れることは、ある種聖地巡礼のようなものでもあります。わざわざフィンランド、それもヘルシンキまで行って、訪れないわけにはいきません。
ヘルシンキ中央駅。ここから電車でアイノラに向かいます。
アイノラはヘルシンキの北にあるヤルヴェンパー(Järvenpää)という街の南はずれにあります。
鉄道で一番近いのは、ヤルヴェンパーの駅の1つ手前にあるキュレラ(Kyrölä)という駅なんですが、こちらは1時間に1本しか電車が来ません。なので、ヤルヴェンパーまで行って、そこから歩くことにしました。
ヤルヴェンパーまではR系統の電車で向かいます。
ヘルシンキ近郊の電車は、行先と停車駅によってアルファベットがつけられています。
日本のような快速や特別快速といった種別ではないので、アルファベットからだけでは速いか遅いかは分からないのですが、なにせ1文字だけなので、「○○行き××」よりは覚えやすいというメリットもあります。
こちらが今回利用する電車。外観だけ見れば、特急や急行に使ってもおかしくないイメージです。
車内は広々。座席が動かせないのを除けば、新幹線の1階席のイメージですね。
私たちが乗り込んでしばらくすると、電車は音もなく動きだしました。最初の方は大人しかったのですが、少しするとスピードを思い切り上げてきます。
速度計を見てびっくり。JRの新快速でも最高速度は時速130kmですよ。レール幅が違うとはいえ、近郊電車でこれかと、カルチャーショックを受けたのでした。
電車はヘルシンキを出て30分も経たないうちにヤルヴェンパー到着。往復の切符を持ってるので、ここからキュレラまで電車で引き返そうかとも思ったのですが、1時間に1本しかない電車が出たばかり。
こうなった以上仕方ありません。ここからアイノラまでヘルシンキ郊外をトレッキングです。幸い地図も印刷してきましたし、迷ったら周りの人に聞けば済む話。英語が通じるのはありがたいです。
ヤルヴェンパー駅。都市の中心にしてはこじんまりとしていますが、趣を感じます。シベリウスが生きていた頃からの駅舎でしょうか。
ヤルヴェンパーの商店街。ただ、この日は日曜日だったせいで、朝11時前になっても静かなもの。そういえば、ヘルシンキでも日曜日は百貨店から何から休みになるんでした。
表に出てるのはカフェの看板ぐらいなもんです。もちろん看板だけで、店は開いてません。
日本では考えにくいことですが、元をただせば日曜日はキリスト教の礼拝日なんで、むしろ店でも何でも休む方が当たり前なのでしょう。
街を抜けました。ここからは国道沿いにずっと歩いていきます。ただ、車道と歩道とが完全に分かれているので、歩く分に怖さは感じません。国土の広いフィンランド、土地の使い方もぜいたくです。
しかし暑い!天気予報では昼の気温が30度を超えるそうです。せっかく酷暑の日本を離れたというのに、フィンランドまで来て猛暑に見舞われるとは。それでも日本よりはマシですが……
当然ながらフィンランドの人にとってはものすごく暑いわけで、私たちの横をシニアカーで通り過ぎたおじいさんは上半身裸でした。
とはいえ、ここはフィンランド。ふと立ち止まれば、森と湖のいかにもな風景を見ることができました。こういう景色は、歩いてみないと分からないものかも知れませんね。
30分以上は歩いたでしょうか。ようやくアイノラの看板が見えてきました。ここで国道を折れ、東に進みます。
少しするとまた看板が。地図でいえばあと少しのところです。
「アイノラ通り」という標識でしょうか?いずれにせよ、もうすぐです。
ついに到着。40分のトレッキングで、いよいよ憧れのアイノラです。