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はじめてのロシア株

株式初体験にしていきなりロシア株に手を出してみたりする不思議な投資日記です。
―投資は自己責任で。

ウィム・ベル・ダン・フーズ

2005-01-21 20:30:20 | Weblog
今日の調査対象ロシア株はウィム・ベル・ダン・フーズです。これでいまのところ日本で買えるロシア株のラインナップは全て網羅しました。つか、5つしかないですからねー。

WBD WIMM BILL DANN
ロシア食品分野の最大手企業。元々乳業メーカーであったが、近年ビール分野、清涼飲料水分野にも進出し、事業の多角化を推進。現在、市場占有率は乳製品30%、ジュースで40%に達する。
CIS各国へも進出を図っている。

(参考)
http://www.wbd.ru/

要はロシアの明治乳業+キリンビールみたいな企業でしょうか?積極的に投資やM&Aを行っており、成長する可能性は十分に感じられます。ただしPERやPEGレシオ(※3)からみると、現在の株価でもかなり割高感があり、いま急いで買う必要はないかもしれません。将来性は十分なので、購入候補には入れておきたいと思います。

※3 PEGレシオ/予想PER÷今後3年~5年間の予想一株あたり利益成長率。一体何がなにやら?とりあえずこの値が1以下だと予想される成長に対して割安と思われる銘柄だそうです。



タトネフト

2005-01-20 21:39:10 | Weblog
さて、今日のロシア株はタトネフトです。ていうか、いちいち調べるのが面倒なので早く楽天証券の口座を開いてマーケットスピードでアメリカ株の情報が見たい……。基本情報だけでいいのに。

TNT TATNEFT
タタルスタン共和国にある地方石油会社で、実質タタルスタンの国営企業。主要油田は旧ソ連時代に巨大油田として知られたロマシキノ油田で、古い油田だけあって原油の硫黄含有量は高い。ロシア有数の原油掘削会社会社で、国営企業であるZarubezhneftの影響下にあるといわれる。

参考)
http://www.tatneft.ru/
http://oilresearch.jogmec.go.jp/papers/2001/200109furukawa_russia.htm

こういう企業は原油価格の暴落に弱いので、原油価格の高い今の時点で購入するのは危険のように思います。新興市場ではインフラ系エネルギー系が一番、とか言われてますが、僕個人としては無より有を生み出す企業への投資こそよりハイエンド且つノーブルかと(適当なことを……
というか、別にエネルギー企業でもいいんですが、だったらガスプロムに投資したいのですよ。

ロステレコム

2005-01-19 22:28:13 | Weblog
ワールドセンチュリー証券に口座開設用の資料を申し込みました。中国低位株の投機用と、ロシア株を取り扱う日に備えてです。

さて、リスク分散の目的で少しブラジル株にも投資してみようかなと考えつつあります(いや、ロシアもブラジルもスーペルに危険ですが)。
ブラジル株でちょっと目に付いたのは「Net Servicos de Comunicacao」(NETC)、資料が全然見つからないので何がなんだかわかりませんが、どうもケーブル放送局かなにかでしょうか?
いずれにせよマスコミ株は自動車や電機ほど外資と競争がなく高値で取引されるイメージがあるのでもし有力なマスコミであれば面白いかもしれません。

さて、今日のロシア株調査はROSことロステレコムです。名前からして国営っぽいなと思っていたら、元通信事業省なんですね。

ROS ROSTELECOM
ロシア最大の通信事業会社。元ロシア通信事業省の電話部門で、国営で固定電話事業を推進。いわば日本でいうところのNTTである。現在IP電話事業に着目しているが、参入はしていない。参入するとすればIP電話事業で最大手のRGC社買収になる可能性は高い。

参考)
http://www.rt.ru/en/

安い!けど成長性が微妙!
この低値安定っぷりは投資先としてはどうかという気になるし、だいたい固定電話事業に成長なんて見込めない。交換機の設備はまったくデジタル化されておらず旧式で、かつ通話料金は定額制……。とはいえ、国営企業です。全くの官僚企業で経済的な能力はないにせよ、政治的な力は抜群です。ロシア経済が発展するにつれじりじりと上昇してくる可能性もなしとはいえないでしょう。50株くらい買っといて放置しとくのも手でしょうか。

ついでにロシア政府としてはこのROSの親会社である政府の持ち株会社を民営化したいという意向を持っているということです。注意注意。



ヴィンプル・コミュニケーションズ

2005-01-18 21:32:00 | Weblog
メインはロシア株として、一部インド株にも0か100かを狙う投機(要は1月程度で10万円を100万円(もしくは1万円)にするプラン)のつもりで手を出してみようと思ったのですが、インド株の個別銘柄もADRでしか買えないんですね。ADRに出てるのは普通に大企業ばかりなので、普通に一日で5倍10倍に跳ねるような銘柄は取引できません。それでは面白くありません。
とすると、やっぱり中国株しかないんでしょうか。中国株ってどうも踊らされる感じがあってイヤなんですよね。

ま、中国株も調査くらいはしてみましょう。GEMとかいうのなら新興市場向けで一株1円とか2円みたいなのがゴロゴロしてるし。こっちは投機なので適当に。賭けは貴族の嗜みです。
ロシア株は10年以上の長期投資のつもりなので、せっかく株式投資をするにしてもロシア株だけだと暇です。だったら中国低位株で10万くらい運用して楽しんでみるのも良いかもしれません。

今日はVIPについて調査です。

VIP VIMPEL COMMUNICATIONS
ロシア第二位の移動体通信事業会社。ロシア国内ではシェア30%を占め、約1500万人にサービスを提供している。
値下げ競争などでモバイル・テルシステムズ(MTS)と激しく争っている。現在はモスクワとヴォロネジ州で活動。MTSと比べ地方進出が遅れている。
一昨年は値下げ競争の影響で3000万ドルの赤字を出す(MTSは7000万ドルの黒字)
同社はロシアで初めてニューヨーク証券取引所に上場した会社であり、知名度が高い。
NY証券取引所の人気銘柄で、昨年後半、ロシア国税局より44億ルーブルの追徴課税をうけて株価が50%近く下落したが、最近また持ち直しつつある。

参考)
http://www.vimpelcom.com/

追徴課税の関係で12月にいったん25ドル付近まで下げるが現在値を戻し33ドル程度となっている。PERは16以上で多少割高感があり、国内の市場状況もMTSと比べて良くないところを見ると、逆にMTSの割安感を感じる。ROEは30%。見送りが妥当かな?

ちなみにVIPだけでなくMTSにも言える事だが、ロシアの場合特に政権リスクが大きい。確かMTSはモスクワのルシコフ市長に近かったはずなので、この点注意が必要。



モバイル・テレシステムズ

2005-01-17 23:32:13 | Weblog
今日はMBTについて調査してみようと思います。

MBT MOBILE TELESYSTEMS OJSC
ロシア最大手の移動体通信事業会社。世界のトップ1000企業にも450位でランクインしている。ロシア国内ではシェア40%弱を占め、約2000万人にサービスを提供している。現在はモスクワ、中央管区での活動が主だが、今後地方に進出を図ろうとしている。
昨年12月、NTTドコモと提携し、今年12月までにロシアでiモードサービスを始めることで合意。MBTの株は現在ロシア国内では流通していないため、流通するようになれば更なる上昇が期待できる。
参考)
http://www.company.mtsgsm.com/

今年1月3日に130ドル時点で1→4の株式分割を実施していて、現時点で33ドルの株価、かつ12弱というPER(※1)の水準と50%というROE(※2)を考えれば、32ドルをきれば間違いなく買い銘柄になると思われます。
株式分割直後は株が4倍に増えているので売却が先行していますが、だいたい2月時点で底になると見ていますので、それくらいで購入予定。長期的に見ればやはり50~60ドルまで上がるものと思われます。30ドルで買えば約80~100%。ロシア株というリスクに値するリターンです。100株ほど購入してみようかな。

※1 PER/株価収益率のことで、株価を一株あたりの利益で割った値だそうです。まぁ詳しくは知りませんが10倍くらいだと割安だと言う話です。
※2 ROE/自己資本利益率のことで、過去12ヵ月間の純利益÷自己資本×100とのこと。まぁ何でかは知りませんが、この値が高いほど成長性が高いそうです。

余談ですが、株式は長期にわたって持ちたいと思います。デイトレード(一日単位の売買)は、日本株や米国株ならともかく、少なくとも長期の経済発展を根拠に投資するBRICs株には向きません。
第一、長期の経済発展を根拠に買っているにもかかわらず、一日ごとにやれ1%上がった、やれ1%下がったなど、スノッブではないですか。

選択肢少ないなぁ

2005-01-16 22:13:32 | Weblog
さて、今日は個別銘柄の調査です。
楽天証券で扱っているロシア企業のADRは

1.MBT モバイル・テルシステムズ 移動電話
2.VIP ビムベル・コミュニケーションズ 移動電話
3.ROS ロステレコム 固定電話
4.TNT タトネフト エネルギー
5.WBD ウイム・ビル・ダン・フーズ 食品

の5つです。明日から一つ一つ調べていきましょう。

ロシア株の魅力 その2

2005-01-15 20:23:13 | Weblog
楽天証券の口座申込書の資料が来ました。
なんというか、免許持ってない人間は身分証明が不便だなぁとか思いつつ、仕方なく住民票の写しをサービスセンターで取得してきました

さて、前日の説明ではロシア株のどこに上がり目があると思うのか全然説明していませんでした。
まずロシアには前述した多数のリスクがあります。民主主義の発展した西洋諸国から見ると、まだ気楽に投資できる状況ではありません。しかし逆に言えば彼らがまだ投資していないというのは、今後投資する可能性があるということです。そうなれば株価は全体的に上昇し、利益を獲得する可能性も相当大きくなることでしょう。
(とはいえ、ここ数年のロシア株の上がり方を見るに、目端の利く投資家たちは相当ロシア株に投資しているようですが)
もう少し短期的に見ると、ユナイデットワールド証券が日本でロシア株を扱うようになると、他の証券会社も追随し、全体的に相場を押し上げる要因になると見ています。だからこそ、ユナイデットワールド証券が取り扱う前に、ある程度株を持っておくことが短期的利益の確保につながるだろうと考えます。

ロシア株の魅力

2005-01-14 22:00:06 | Weblog
さて、口座申し込みの資料が来るまではロシア市場の調査です。
孫子曰く「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。ま、孫子全編を噛み砕いてまとめれば、百戦して百勝したところで百戦もしていたら国はガタガタだ、戦争なんて金がかかるからなるべくするなという結論になっちゃいますが。

まず現在知識から。
ロシア経済は近年極めて好調です。その主な理由は原油価格の高騰ですが、それ以外にも教育水準が高い、科学技術力が高い、資源が豊富、2億の人口と、好材料も揃っています。さすがにいわゆるBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の一つだけあります。2050年には世界5位の経済大国になるとのことで、まぁ長期的に見れば期待は持てるでしょう。
一方リスクは政情の不安定さ。ユコス事件に代表されるように、会社がもし政府に睨まれればそれがどんな大会社でも一撃です。そして持っている株は紙くずに。実にリスキーです。また現在のロシア経済は原油価格の高騰に多く依存しているというのは前述したとおりです。では原油価格が低迷すれば?ま、言うまでもないですね。

さて、こんな危ないロシアですが、危ないからこそ上がり目があります。

日本株?そんな一攫千金も夢見れぬ現実的な株はスノッブへの第一歩です(おい)。
中国株?なるほど中国と言えば将来は世界一の経済大国、10億人の購買力、更に近年確実に行われる元切り上げは魅力的です。書店でも「中国株」特集がずらりと勢ぞろい。……逆に不安じゃないですか?世界の富は有限です。成功者と失敗者の割合は1:9です。人が大勢いる場所にいくのは失敗への道です。というか、スノッブです。
インド株?魅力的です。単純に投資先としての魅力だけいえばロシア株以上。ロシア株と並行して投資してみたいと思っています。
ブラジル株?……ブラジルといえば債務不履行のイメージがあるのですが気のせいでしょうか?なんとなくラテンな気質は経済には向かないような気がしますが、まぁ要調査です。

しょっぱなから困惑

2005-01-13 22:21:12 | Weblog
とりあえずロシア株を扱っている証券会社がないかと探してみたのですが……ないですね。唯一ユナイテッドワールド証券が今年中にロシア株の取り扱いを始める、というニュースを見つけたのですがそれまで待っていてはこの日記は、10週打ち切りで「戦いはこれからだ!次回作にご期待ください」パターンの最終回です。

等と調べていたところ、ADRという方法を見つけました。ADRとはアメリカ市場で流通している証券でアメリカ企業以外が株式を発行する代わりに発行しているという代物です。これの銘柄の一部は日本の楽天証券で購入可能ということで、まぁこれでもいいかと楽天証券に口座申し込みの資料を申請しました。さて、いつくらいからはじめられるのでしょうか?

脱スノッブ

2005-01-12 21:00:00 | Weblog
この日記は、いままで株を一度も買ったことのないこの僕が、なぜか「ロシア株に投資してみよう」とロシア株を買って資産運用しようという日記です。

何故ロシアか?
それは当然僕が共産主義者大好きっ子だから――ではなく、プーチン大統領を崇拝しているから――でもなくて、単純に一番面白そうだからです。だってみんなロシアにいいイメージなんて持ってないっしょ?

ではここで、僕の投資に対するスタンスを明示しておきたいと思います。

「脱スノッブ」

株式投資では個人の場合でも最低10万円以上、天井では数億円という額が動くかもしれません。それだけに投資家は必死に株の状況を調べ、眼を皿のようにして投資銘柄を決定します。それは自然なことでしょう。
とはいえ、あまり必死になりすぎるとかえって物事は見えにくくなります。例えば自分の右手の人差し指の先を見つめてください。真剣にその指先をずっと見つめていれば、指紋の巻き具合まで見えてくるかもしれません。しかし、その時の貴方の目は、右手全体が見えているでしょうか?
眼に限らず脳の働きでも、人間の能力には限界があります。できるだけクールに、可能な限り高尚に、スノッブであることを捨て去ったときに初めて視界は開けてくるのだと思います。