はじめてのロシア株

株式初体験にしていきなりロシア株に手を出してみたりする不思議な投資日記です。
―投資は自己責任で。

ネタがないので…

2005-02-02 21:41:32 | Weblog

もしある一つの株が上がるか下がるか完全にランダムだとした場合、その株を買ったほうが得でしょうか、それとも買わないほうが得でしょうか?
1/2なら同じだろう、というのは間違いで、これは買ったほうが理論上は得になります。

前提)1株=10万円

1.その株が1/2に下がるケース
この場合、もし自分が買わなかったならば、5万円の損失を回避したことになり、+5万円ということになります。

2.その株が2倍に上がるケース
この場合、もし自分が買わなかったならば、10万円の利益を逸したことになり、-10万円ということになります。

したがって、株を買うかどうか迷った時は買うほうが絶対に得なのです!

さて、以上机上の空論でした。一見正しいように聞こえるこの理論、どこが間違っているかわかりますか?

そういえばMBTの第4期決算が出ていました。ちょっと時間がなくて読んでませんが。
http://biz.yahoo.com/cnw/050201/mts_solid_q4_results_2.html



IBN(ICICI銀行)雑感

2005-02-01 22:18:01 | Weblog

インド第二の銀行で、前身はインド産業信用投資公社です。名前の通りインドの産業系に投資を行ってきた銀行であり、日本で言えば旧興銀みたいなものでしょうか。興銀といえば今は見る影もないにせよ、かつては時価総額世界一位を誇った大銀行です(……言ってて信じられないけど)
懸念点は不良債権の多さ。そりゃ当たり前で政府系で発展途上国で産業系に長期投資なんていう銀行が、不良債権が多くならないわけはありません。ただし、経済が行け行けGoGo青信号な時は、そういったマイナス面を覆い隠すほど規模、収益とも拡大していきます。インド経済が順調に発展していく間は、この銀行株に投資しておくことはなかなか良い手です。あとは好調な間に不良債権という問題をクリアできるか、逃げ場さえ間違えなければこの銘柄も有力な選択肢です。
興味深い点として、リテールへの展開が上げられます。経済が成長期から成熟期になると、金融業もホールセールからリテールへの流れが明確になってきます。その点この銀行はリテール展開をいまから進めており、方向性自体は非常に興味が持てます。

参考)
日本格付研究所
http://www.jcr.co.jp/Jdata/J13044.htm

SAY(サティヤム・コンピュータサービス)雑感

2005-01-31 21:22:36 | Weblog
<購入銘柄雑感3>
インド株のSAY(サティヤム・コンピュータサービス)について

インド第4位のSI(システムインテグレータ)企業です。SIの評価は日本の場合単純で、いかに利益率の高い上流を受け持つかということなのですが、インドの場合はそれには当てはまりそうにないなぁ。
購入した理由は単純に他のインドの同業銘柄と比べ割安感があったからです。確かにインド第二位のインフォシスと比べると売上げ、利益規模からみても単純に2位と4位という差以上の差が存在しており、株価の差も納得のいくところではありますが、第3位のウィプロと比べてさえ3倍近い時価総額の差が存在するのは不当な差のように感じます。昨年度の株価上昇率からみても、出遅れ感があり、今後上昇する見込みが一番高そうです(SAYはまだ今期決算を出していませんが、第3四半期までのウィプロとの業績の差は10~15%程度しかありません)
無論ウィプロが高すぎるというのもあるのですが、仮に業績比での株価水準をインフォシス、ウィプロに合わせると、その株価は2倍~3倍になる見込みです。そう考えれば、いま仕込んでおくことは決して悪いことではないでしょう。とりあえずあと50ADRほど買い増しておきたいところです。


WBD(ウィム・ベル・ダン・フーズ)雑感

2005-01-28 21:46:06 | Weblog
<購入銘柄雑感2>
ロシア株のWBDについて

ロシア最大の食品業者で、主力は乳製品と清涼飲料水です。ロシアでの市場占有率は乳製品34%、清涼飲料水38%(2003年11月時点)。現在、ロシアだけでなく旧CIS諸国でも生産販売を行うようになってきており、更なる成長が見込まれます。
今年第3Qまでの販売量は、前年同期比25%で、順調に成長しています。ただし利益率は9%減益で、昨年同期比20.8%から18.8%に減少しています。ただ一般論として食品業界はその国の経済発展に合わせて順調に成長していくものですから、ロシアの成長を信じてみるのであればちょうど良い株でしょうか。とはいえ、PER、ROEともまだまだ割高です。
ここ一年の株価推移を見ると、非常に乱高下の激しい株ですが、ここ一ヶ月で急上昇して年初の水準に戻っています。とはいえいまだに割高感はあるので、しばらく調整局面かもしれません。15$くらいになれば買いどきのような気がします。いや、僕は17$で買ってるんですけどね(ま、ご祝儀相場です)

参考)
http://www.wbd.com/news/107_2004-Dec-06.html

MBT(モバイル・テレシステムズ)雑感

2005-01-27 23:00:00 | Weblog
購入した銘柄について少し雑感を。

<購入銘柄雑感1>
ロシア株のMBT(MTS)について

現在時点で、CIS諸国で40%のシェアを持ち、潜在市場はCIS諸国の3億人、東欧諸国7千万人を含めれば3億7千万の大市場となります。更に現在はモスクワ等の大都市圏を中心に顧客を増やしていますが、地方への進出も積極的に行っており、ライバルのVIP、メガフォンと比べてもより一層経営ビジョンは明確です。
政権リスクについても、ドイツ最大の通信企業であるドイツテレコムが出資していて10%の株を持っていることもあり、欧州との関係を重視するロシア政府に対してはこれが歯止めになるという希望的観測が持てます。現在時点でPER13倍と既に割安感があり、ここ2年の成長から想定できる5年後のROEを考えると、安定して購入できる株です。
一方、デメリットとしては既に大企業でありすぎる点が上げられます。マーケットキャップが既に1兆3千億円に達している以上、世界の他の移動体通信企業と比べても10倍20倍といった上昇は望めません(他の企業のマーケットキャップはボーダフォンが14兆円、NTTドコモが9兆円です)。
また、ドイツテレコムが出資引き上げ(株式売却)を検討しているという噂もあります。元々1993年時点では49%の株式を持っていたドイツテレコムですが、6兆円を越える有利子負債を少しでも削減する必要があり、度々MTS株の売却を行ってきています。この結果、上段で述べた希望的観測が成立しなくなる可能性も出てくるでしょう。
しかしロシアでの圧倒的シェアに加え、今後の発展が期待される東欧でも首位を走っているという魅力もあり、購入を決断しました。ま、泡と消えてなくなっても覚悟のうえです。

以下、データ欄。

2002年度決算
売上高:1350億円
純利益:300億円

2003年度決算
売上高:2500億円 成長率85%
純利益:510億円 成長率85%

2004年度第三半期までの累計
売上高:2812億円
純利益:812億円

2004年度決算予想(各四半期と前年四半期との比較からてきとーに算出)
売上高:4000億円(予想) 成長率60%
純利益:950億円(予想) 成長率90%

以上を元に計算してみると、今期のROEは35%に達するはずです。だからまぁ、潰れさえしなければ上がっていくんじゃないかなぁ。
今期の決算発表は3末かな?

参考)
NTTドコモの2003年度決算
売上高:2兆5000億円
純利益:3000億円

初購入

2005-01-26 22:00:00 | Weblog
というわけで、とうとう株を購入しました。初体験です。さっそくお赤飯を炊かなくては!
記念すべき初体験のお相手は

・MBT モバイル・テレシステムズ 80ADR 1株32.9$
・WBD ウィム・ベル・ダム・フーズ 80ADR 1株16.8$
・IBN ICICI銀行 50ADR 1株19$
・SAY サティヤム・コンピュータ 50ADR 1株23$

です。わぁ、初めてなのに一気に……やめましょう、なんか非常にスノッブになりそうです。

投入資金は60万円強です。順次増加させていき、今年中に全部100ADR程度は確保しておきたいと考えています。(今の株価で計算すると100万くらいかな?)
通信、食品、IT、銀行と、一応リスク分散してあります。つっても、インドもロシアもいつ企業ごと消滅しようがおかしくないのであまり意味はないかもしれませんが。

さて、ここで改めて覚悟しておかなくてはいけないことがあります。いわゆるエマージング市場に投資する以上、これらの投資は文字通り資金を投げているようなものです。いかに適当に銘柄を選定したとはいえ、一度これを買うと決め、10年メドで持ち続けると決めたなら、例え一日ごとに10%溶けていこうが、小揺るぎもせずにただ見据えるのみでなくてはいけないな、と自戒しています。

中国株

2005-01-25 22:36:05 | Weblog
gooBLOGに移転しました。使い勝手を見てみましょう。

インド関連でもう一つ検討しているのがIBN、インド第二の銀行です。銀行株は国内産業が発展すればその過程で一気に伸びますから、いまの時価総額から考えて長期的に10倍は行くのではないかと期待しています。不安要素はPERの高さ。46倍というのはさすがに高すぎるでしょう。とはいえ、今後5年間の成長を勘案した予測PERは14倍と、一気に割安感の漂う銘柄となります。5~10万単位で少しずつ買い足していこうかと思います。

また中国低位株について調査中。中国株と言えば

「未来のソニー、ホンダを探せ!」

が合言葉ですが、さて一体どうしたものなのか……。
まぁ僕はここ10日くらいで初めて株について調べた程度の素人ですから、玄人筋のそういった発言にあえてケチをつけたりはしませんが、この合言葉を好んで使う雑誌や本に限って、何故か「中国のお勧め銘柄は電力、高速道路などのインフラ関係だ」と言うのだけは判然としません。少なくとも未来のソニーやホンダ(=株が10000倍)はそこにはない気がします。
例えば各雑誌でお勧めされる広東電力は時価総額9800万HKD=1270億円、ソニーとは言わないまでも株が1000倍にでもなれば、時価総額は127兆円になってしまいます。ちなみに東京電力は時価総額3兆円ですから、いかにこれが現実離れした話か……。
別に広東電力に限らず、時価総額を100~1000倍して無茶な数字になるような銘柄は、当然株価が100~1000倍になることはないかと思います。

それでも長期的に見れば、2030年くらいまでに多数の銘柄が3倍~10倍にはなっているでしょう。とはいえ、100万円の投資額が20年間で3倍になったところでたかだか300万です。未来のソニー、ホンダは一体どこに行ったのでしょう?
実際、投資金額が1000万2000万であれば、高い配当ということもあり、中国インフラ株で長期投資というのも魅力的ですが、100万以下の投資でそんな安全性を求めてもあまり嬉しくないような気がします。

買うべきロシア株については決定。
MBTとWBDで行きます。ロステレコムも迷ったのですが、固定電話による収益スタイルが今後どのように発展していくか、極めて微妙な気がしています。スカイプとか高速電流通信とかあるしねー。





口座開設

2005-01-24 22:54:27 | Weblog
楽天証券の口座が開設されました。これから入金して、入金が確認できたらドル変換して、それからようやく購入できる体制になります。

サティヤム・コンピュータ

2005-01-23 21:32:51 | Weblog
今のところタタ財閥関連の株が買えないので、いったんSATYAM COMPUTER SERVICES LTDを買うことにしました。その理由ですが、インドの4大IT企業(タタ・コンサルタンシー・サービシズ、インフォシス・テクノロジーズ、ウィプロ、サティヤム・コンピューター・サービシズ)の中で最もPERが安く割安感があるためです。いや、もしタタが買えるのであればPERなんざ100でもなんでも構わないのですが、残念ながらタタだけはアメリカに上場していません。
で、買えるインド株はわずか3種類。即ち

        PER PER(Forward)(※4) ROE ROA(※5)
・インフォシス 47 32 40% 33%
・ウィプロ 51 35 30% 24%
・サティヤム 28 19 20% 19%

です。
いくら成長著しいIT系企業でも、PER50倍などというのは異常です。普通10倍、多くても20倍が妥当な値ではないでしょうか。現在インド株は加熱から調整局面に入りつつあり、上記の3銘柄も下落する可能性は高いと思われます。しかしサティヤムのみはある程度の割安感から返って上昇する可能性はあると踏んでいます。

※4 PER(Forward)/アナリスト予想の今後5年間(?)のPERだそうです。どれだけ当てになるかは知りませんが、他に基準もないので僕は大いに当てにすることにしました。基準はPERと同じです。
※5 ROA/総資産利益率。なんかROEと似たような値ですが、過去12ヵ月間の純利益÷総資産×100で算出します。どうやら利益の効率性を算出するそうです。

インド株も見てみよう

2005-01-22 20:11:39 | Weblog
インド株にも手を出したい所です。実際の所、BRICsでも成功するのは2国くらいかもしれません。そういう場合に備えてリスク分散をしておくことは大事です――って実際にはそんなことは考えてなくて、ただ興味があるからというだけですが。

インド株の中で興味を持ったのは、VIDESH SANCHAR NIGAM LTD(以下VSNL)とMAHANAGAR TELEPHONE NIGAM LTD(以下MTNL)。両方とも元国営会社で、VSNLの方は国際長距離通信、MTNLの方は国内通信ということになっています。国際通信なんてそうそう利用するものでもなし、まだ国内通信のほうが発展性があり(インドでの電話普及率は4%だそうです)、またMTNLは携帯電話にも手を出しているらしく、普通ならMTNLの方を選ぶのですが……実はVSNLはタタ財閥配下なのですよ!

タタ財閥について少しだけ説明すると、栄光輝かしき東インド会社を引き継いだ麻薬王サッスーンの後継者で、英国の忠実な友としてアヘン戦争やボーア戦争を戦ったを持ち、現在は軍事、電力、石油化学、鉄鋼、自動車、金融、ホテルなどインドの全ての重工業を支配する大財閥です。最近グループの中で著名なのは金の密輸で有名なインド航空やインド最大のIT企業、タタ・コンサルタンシー・サービシズでしょうか。
おお、かつて日の沈まぬ国と称された大英帝国の残滓はこんなところに残っていたのです。歴史マニアとしてはこれを買わぬ手はありません。業務なんてどうでもいい!

――って、ADR無いしー!!
楽天証券でもEトレード証券でも取り扱っていません。ええい、リクエストを出さなければ!!
というわけで、僕のように東インド会社と聞いただけで血が沸き立つような方は是非取り扱いを要請しましょう。

ちなみにこのタタ財閥に対抗するのがガンジー、ネルーを支援したことで有名なビルラ財閥だそうです。