だいぶ前の話になりますが、シロッカーという子宮頚管を縛る手術を受けたときの話です。
次男を子宮頚管無力症で早産した経緯から、3人目は妊娠が発覚した時点で
やはり早産予防のために手術を受けたほうがいいということになりました。
次男のときは24週で突然出血し、切迫早産と診断され緊急手術で子宮頚管を縛りましたが
すでに子宮頚管の長さは通常4センチはあるはずのところが2センチ以下になっており、
なんとか縛ったものの結局お産を止めることはできず25週6日で出産になってしまったので、
今回はまだ子宮頚管の長さが十分あり、胎児も安定している16週に手術を受けることに。
16週だと手術中や術後すぐに破水など何かあった場合、赤ちゃんを助ける手立てはありません。
不安がなかったといったらうそになりますが、手術を受けないで途中でまた
次男のときのようなことになったら…ということのほうが怖かったし、
ころころ病院が変わった前回と違って、長男のときからお世話になっている先生が
「手術を含め出産までできる限りすべて私が診ます。」
とおっしゃってくださったことで安心して手術に臨むことができました。
では当時のメモを見ながら入院生活を振り返ってみたいと思います。
手術前日の1月30日(火)AM10:00にT大学病院に入院。
術前なのでMFICU(母体胎児集中治療室)へ。
病院だから携帯は使えないと思っていたらここはOKでした。
12:00昼食。このときまだつわりが完全には終わっておらず、空腹時に気持ち悪くなる
という状態だったので病院食は普通に食べられましたが量が少なくて
あとで絶対おなかすいて気持ち悪くなるなあ…という感じでした。(そして予感は当たる)
入院中はひとりっきりなので普段なかなか落ち着いて読めないものを持っていこうと
重松清の文庫本を数冊持っていったのですが「卒業」を読んでて泣きそうに。
術前で頻繁に看護士さんだの麻酔医だのがやってくるので泣いてるのはちょっと…。
結局こらえながら読むという微妙なことに。入院中の読み物って難しい…。
(雑誌はうつぶせになれない妊婦には非常に読みにくい)
夕飯後にシャワー。しばらく浴びられないから力を込めて洗う・笑
21:00から絶食。水もだめなので気持ち悪くて死にそうでした…。
1月31日(水)手術当日。
8:30 NST、バイタルチェック。
9:00 点滴開始。お久しぶりのウテメリン、1A60で針を刺してすぐに動悸が。
点滴ってまわるの早いんだなあと思いながら心臓バクバク手足ガクガク。
11:00 旦那到着。手術は13:30~の予定だったが緊急で手術が必要な妊婦さんが
搬送されてきたので順番が入れ替わり予定が未定に。
16:15 手術室へ。
術着に着替え、T字帯(ふんどしみたいの)をつけて、足には強力なむくみ防止ソックスの
ニーソ版みたいなやつをはいて(きつくてはくの大変!)いざゆかん手術室。
ストレッチャーから手術台に移され、まずは麻酔。
前回マクドナルドの時は手術台の上に座った状態で腰に針を刺しましたが
シロッカーはマクドナルドよりも奥を縛るので、前回よりも上のほうまで
麻酔をかける必要があるため、手術台の上に横向きに寝転がり背中に針を刺しました。
今回は新人さんではなかったけどやっぱりあれは痛いです。針も太そう。(見えなかった)
すごい痛いのに「絶対に動かないでください」って手術前にもらった冊子に書いてあるから
かなり緊張しますが、「いてー!」って思った瞬間に下半身がぽわわわ~っと
あったかくなって痛みはなくなります。
ただ麻酔が胸の方まで効いていたのでなんだかものすごく息苦しくなってしまい、
さらにウテメリンの副作用の動悸+つわりの気持ち悪さで貧血っぽくなり
「苦しいです~気持ち悪い~!」
と訴えてみたものの血圧とか心拍はものすごく安定していたらしく華麗にスルーで手術開始・笑
(酸素入れてもらったのでそのうち自然に治まりました。)
手術が始まったとき、左足はまったく感覚がなかったのに右足は足先が自分で動かせるくらいで
「大丈夫かこれ!?ちゃんときいてるの!?」と思ったけどまったく問題なしでした。
前回同様痛覚はないけど触覚は残っている状態なので、痛くないけど何してるかは
なんとなくわかるという不思議な感じ。ひっぱられてるなーとかはわかります。
15分くらいで手術は終了。まだ胸まで麻酔がきいてて少し息苦しかったので
酸素入れっぱなしで病室へ帰還。手術時間は55分でした。
↓帰還直後。

ちゃんと両足まっすぐ揃った状態で寝ているにもかかわらず左足がひざを立てているような
感覚で、不謹慎にも「リアルのタカハシみたいだ…。」と思う。(↓参照)
しばらくは歩けないので血流が悪くなるのを防ぐために足に加圧装置を巻かれる。
(白いのでガンダムと名づける。)こいつが2分おきくらいに
「ぶううううーん!ぶしゅううううー!」
って自動で膨らんで足を締め付け、眠りを妨げてくれます。
きっつい靴下もはいたままでかゆいし、私は結構どんな状況でも眠れるほうだから
まだいいけど、繊細な人にはかなり辛いと思う…。
病室に戻ってから1時間くらいで徐々に麻酔が切れてきて、夜中ちょっとお腹
(たぶん縛った部分)が痛かったけど張りはなし。
ちなみに今回の手術中のBGMはジブリの曲のオルゴール版でした。ほのぼの。
長いので術後編に続きます。
次男を子宮頚管無力症で早産した経緯から、3人目は妊娠が発覚した時点で
やはり早産予防のために手術を受けたほうがいいということになりました。
次男のときは24週で突然出血し、切迫早産と診断され緊急手術で子宮頚管を縛りましたが
すでに子宮頚管の長さは通常4センチはあるはずのところが2センチ以下になっており、
なんとか縛ったものの結局お産を止めることはできず25週6日で出産になってしまったので、
今回はまだ子宮頚管の長さが十分あり、胎児も安定している16週に手術を受けることに。
16週だと手術中や術後すぐに破水など何かあった場合、赤ちゃんを助ける手立てはありません。
不安がなかったといったらうそになりますが、手術を受けないで途中でまた
次男のときのようなことになったら…ということのほうが怖かったし、
ころころ病院が変わった前回と違って、長男のときからお世話になっている先生が
「手術を含め出産までできる限りすべて私が診ます。」
とおっしゃってくださったことで安心して手術に臨むことができました。
では当時のメモを見ながら入院生活を振り返ってみたいと思います。
手術前日の1月30日(火)AM10:00にT大学病院に入院。
術前なのでMFICU(母体胎児集中治療室)へ。
病院だから携帯は使えないと思っていたらここはOKでした。
12:00昼食。このときまだつわりが完全には終わっておらず、空腹時に気持ち悪くなる
という状態だったので病院食は普通に食べられましたが量が少なくて
あとで絶対おなかすいて気持ち悪くなるなあ…という感じでした。(そして予感は当たる)
入院中はひとりっきりなので普段なかなか落ち着いて読めないものを持っていこうと
重松清の文庫本を数冊持っていったのですが「卒業」を読んでて泣きそうに。
術前で頻繁に看護士さんだの麻酔医だのがやってくるので泣いてるのはちょっと…。
結局こらえながら読むという微妙なことに。入院中の読み物って難しい…。
(雑誌はうつぶせになれない妊婦には非常に読みにくい)
夕飯後にシャワー。しばらく浴びられないから力を込めて洗う・笑
21:00から絶食。水もだめなので気持ち悪くて死にそうでした…。
1月31日(水)手術当日。
8:30 NST、バイタルチェック。
9:00 点滴開始。お久しぶりのウテメリン、1A60で針を刺してすぐに動悸が。
点滴ってまわるの早いんだなあと思いながら心臓バクバク手足ガクガク。
11:00 旦那到着。手術は13:30~の予定だったが緊急で手術が必要な妊婦さんが
搬送されてきたので順番が入れ替わり予定が未定に。
16:15 手術室へ。
術着に着替え、T字帯(ふんどしみたいの)をつけて、足には強力なむくみ防止ソックスの
ニーソ版みたいなやつをはいて(きつくてはくの大変!)いざゆかん手術室。
ストレッチャーから手術台に移され、まずは麻酔。
前回マクドナルドの時は手術台の上に座った状態で腰に針を刺しましたが
シロッカーはマクドナルドよりも奥を縛るので、前回よりも上のほうまで
麻酔をかける必要があるため、手術台の上に横向きに寝転がり背中に針を刺しました。
今回は新人さんではなかったけどやっぱりあれは痛いです。針も太そう。(見えなかった)
すごい痛いのに「絶対に動かないでください」って手術前にもらった冊子に書いてあるから
かなり緊張しますが、「いてー!」って思った瞬間に下半身がぽわわわ~っと
あったかくなって痛みはなくなります。
ただ麻酔が胸の方まで効いていたのでなんだかものすごく息苦しくなってしまい、
さらにウテメリンの副作用の動悸+つわりの気持ち悪さで貧血っぽくなり
「苦しいです~気持ち悪い~!」
と訴えてみたものの血圧とか心拍はものすごく安定していたらしく華麗にスルーで手術開始・笑
(酸素入れてもらったのでそのうち自然に治まりました。)
手術が始まったとき、左足はまったく感覚がなかったのに右足は足先が自分で動かせるくらいで
「大丈夫かこれ!?ちゃんときいてるの!?」と思ったけどまったく問題なしでした。
前回同様痛覚はないけど触覚は残っている状態なので、痛くないけど何してるかは
なんとなくわかるという不思議な感じ。ひっぱられてるなーとかはわかります。
15分くらいで手術は終了。まだ胸まで麻酔がきいてて少し息苦しかったので
酸素入れっぱなしで病室へ帰還。手術時間は55分でした。
↓帰還直後。

ちゃんと両足まっすぐ揃った状態で寝ているにもかかわらず左足がひざを立てているような
感覚で、不謹慎にも「リアルのタカハシみたいだ…。」と思う。(↓参照)
しばらくは歩けないので血流が悪くなるのを防ぐために足に加圧装置を巻かれる。
(白いのでガンダムと名づける。)こいつが2分おきくらいに
「ぶううううーん!ぶしゅううううー!」
って自動で膨らんで足を締め付け、眠りを妨げてくれます。
きっつい靴下もはいたままでかゆいし、私は結構どんな状況でも眠れるほうだから
まだいいけど、繊細な人にはかなり辛いと思う…。
病室に戻ってから1時間くらいで徐々に麻酔が切れてきて、夜中ちょっとお腹
(たぶん縛った部分)が痛かったけど張りはなし。
ちなみに今回の手術中のBGMはジブリの曲のオルゴール版でした。ほのぼの。
長いので術後編に続きます。
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