3485．GENE VINCENT ‘AIN’T SHE SWEET’

　ビートルズがデビュー前にカヴァーした曲

　AIN'T SHE SWEET

　今日はこの曲にまつわるエピソードをご紹介しましょう。

　APRIL FOOLの日に舞い込んだシンシア・レノンさんの訃報。ウソで
あってくれと祈った方も多かったことでしょう。そのシンシアさんに
とって、‘Ain't She Sweet ’はジョン・レノンと過ごした若き日の
思い出の曲なのです。

　彼女は、1957年にリヴァプール・カレッジ・オブ・アートに入学し
ます。そして１年後に入学したジョンと出会います。シンシアさんは
いわゆる「優等生」、ジョンはいわゆる「不良」で、近づくのも恐い
雰囲気でしたが、ジョンのほうから近づき、鉛筆やペンを借りまくり
ました（そして、返してくれませんでした）。

　ある日、彼女が教室に一人でいると、ジョンがギターを引っ提げて
教室の隅に入ってきて、おもむろにある曲を奏でました。その曲こそ
‘Ain't She Sweet ’だったのです。「ジョンは私のために演奏して
くれたんだわ」とシンシアさんは思いこみ、ジョンのナイーブな一面
を見て、とても感激しました。

　これが、そもそもの始まりなのですね。

　さて、‘Ain't She Sweet ’のオリジナルですが、ジャック・イェ
レンとミルトン・エイガーの手により1927年に生まれ、同年にポール
アッシュ楽団によって、初めて演奏されました。その後、様々なアー
ティストによりカヴァーされますが、ビートルズのカヴァーの手本は
どうやら1956年のジーン・ヴィンセントのヴァージョンのようです。

　では、お聴きください。‘Ain't She Sweet ’by Gene Vincent






HERE
↑If this article is quite good, will you please click?