【PAUL with CASINO】
‘Drive My Car’。UK盤“RUBBER SOUL ”の冒頭の曲で、ポール
マッカートニーの作である。このアルバムに「針」を落とし(なんて
レトロな表現だろう!)乾いたギターの音とともに、最初に聴こえて
来る「重く圧力感のあるベースの低音」。“Rickenbacker4001S ”の
お出ましだ。4001S はこのアルバムから採用されているのであるが、
輪郭がはっきりしていて、硬く締まった音だ。
さて、この曲の中間のスライド・ギターは誰が弾いているのだろう。
もちろん、ジョージ・・・ではないのだ。ポールである。“HELP! ”
の中の‘Ticket To Ride’や‘Another Girl’で既に華麗なリード・
プレイを披露したポールは、ここでもそのプレイを聴かせてくれてい
るのだ。
スライド・ギターといえば、ジョージ・ハリスンの代名詞であるが
いち早くビートルズの楽曲に採用したのはポールである。スライド・
ギターを弾くためには、フレットの真上にボトル・ネックを正確に移
動させる「音感」、他の弦のノイズを抑えるミュートの「テクニック」
そして、弦のビビリを防止するためにブリッジを高くしたりするよう
な「ギターのセッティング」が要求される。
ポールが実際にどのようにチューニングしたかについては定かでは
ない。しかし、コピーを試みた経験から言えることは「オープンD7」
がもっとも弾きやすいということである。スライド・ギターのチュー
ニングは、一般的に開放弦がその曲のキーのドミナント・コード(例:
Dメジャーであれば「コードD」)になるようにチューニングする。
しかし、リズム・アンド・ブルース系の曲では、それを「セブンス」
のコード(同じ例でいうと「コードD7」)にするケースが多いのだ。
従って、‘Drive My Car’では1弦を「D音」に、2弦を「C音」に
3弦を「A」にする。4弦から6弦は使用しないので「デフォルト」
でよい。
ポールが使用した楽器は何だろう。1965年当時のポール所有楽器の
ライン・アップや音質からいって、やはり“Casino”であろうか。
↑If this article is quite good, will you please click?
ラバーソウルのギターでは、フェンダーストラトキャスターがレコーディングで使用されているようです。
しょっぱなの ドライヴ マイ カー のギターってストラトのような感じがします。が、カジノなのか・・・と微妙です。
これからもよろしくお願いします。
こちらこそ初めまして♪
お越しいただき、ありがとうございます。
おっしゃる通り、このアルバムからギターやベースの使用楽器が
ガラッと変わっていますね。
CASINOやStratocaster。1965年10月時点で
CASINOは3人(ポール・ジョン・ジョージ)が所有し
Stratoは2人(ジョン・ジョージ)が所有していました。
Stratoは‘Nowhere Man’でジョンとジョージが
ユニゾンで間奏を弾き
‘If I Needed Someone’でジョンが煌びやかな
リズムギターを奏でています。
もちろん他の曲でも登場します。
しかし、‘Drive My Car’についてはわたしは
こうみています。
イントロと間奏のソロはポール。
従って使用楽器はCASINO。
ベースとほぼユニゾンの低弦のリフはジョージの
CASINO。
あれっ? ジョンのギター・プレイは?
てな感じです。
推測・私見の域を超えませんが、これといった
事実があれば、ぜひ知りたいですね~♪
このような会話は大好きです。
こちらこそ、よろしくお願いいたします(^^)。
これからもよろしくお願いします。
それでは、また・・・。