らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1540.FENDER ESQUIRE 1964 or 1965

2010-01-23 | 12.THE BEATLES
【PAUL McCARTNEY with FENDER ESQUIRE】

 ビートルズのポール・マッカートニーはベーシストです。しかし、
彼は1965年の“HELP! ”のあたりからギターを弾くようになりました。
ポールはもっぱら“CASINO”を使用していましたが、1967年の“SGT.
PEPPER”のセッションの頃、わずかな期間利用していたギターがあり
ました。それは“FENDER ESQUIRE”です。

 “ESQUIRE ”は“TELECASTER”のネック・ピックアップを省略した
1ピックアップのシンプルな仕様のギターです。そのピックアップは
シングルコイルで、ブリッジを兼ねたスティール・プレートに据付ら
れています。コントール系は1ボリューム、1トーンの2個のアルミ
製フラット・ノブと、1個のセレクター・スイッチから構成されてい
ます。ESQUIRE は1ピックアップでありながらも、その独自のセレク
ター・スイッチにより音色の変化を得ることができました。操作性は
奇しくもヘフナー・ベースに類似しており、セレクターがフロント・
ポジションではハイカットの“TONE ZERO ”の状態となり、ミドル・
ポジションでトーン・コントロールが有効な状態となり、リア・ポジ
ションでトーン・コントロールを経由しない、ダイレクトなトーンに
なりました。

 ポールが使用していたESQUIRE は、右利き用であったため、ピック
アップの傾斜が通常とは逆になりました。そのため、1弦側ではやや
マイルドな音に、6弦側でややトレブリーな音になりました。全体的
には低音域がカットされた「乾いた音」という印象でしょうか。

 ESQUIRE の音をいちばん楽しむことができるのは、‘Good Morning
Good Morning’でしょう。この曲にポールのリード・ギターがレコー
ディングされたのは1967年 3月28日ですが、このとき彼はESQUIRE を
SelmerのThunderbird 50で鳴らしていました。



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