アンデシュ・ハンセン スマホ脳
さすがベストセラーになるだけのことはあり、何度か反芻しながら読み終えた。
p107:無視するというのは能動的な行為なのだ
SNSや掲示板などでよく嫌な書込みは無視するように、それが1番の仕返し、と言われるが、それも結構エネルギーを消耗する行為なのだ、とわかる。
p175
若い頃(10代)はドーパミンが活発で、興奮もその反動も大きく、生きてる実感や多幸感に酔いしれ、また途方もない悲嘆にくれたりする。この部分を読んで高1の時、やくざのふりをした山下に便所で殴られたことを思い出した。ドーパミンが多いからと言って若いからと言って、暴力行為までも許されるような理屈に陰鬱な思いがした。今仮に奴に仕返しができるとして、もう60代であり、最も楽しかった人生の期間は過ぎており、あと仮に刑務所に入ったとしても飯も食えて昼寝もでき、何の復讐にもならない。こちらはずっと心に傷を持って生きてるのに。その傷も十代についた深いものであった。交友関係などから考えて、おそらく山下は朝鮮人であると思える。朝鮮人を皆殺しにする方法は無いものか。
またスウェーデン人のくせにAPA(American Psychiatric Association)のことばかり。USがなんでも中心か。
選択圧:
人類の進化の過程はいつも不安やストレスを感じるものが生き延び、幸せなものは淘汰されている。引きこもりや鬱になるのも危険なところを避け逃げるため、動かないでじっとしてるためであり、長い生物としての歴史から身に付けた自分の遺伝子を守るための方策である。そういえば丸虫やらヘビやら瓦の下とかでじっとして動かないでいる。あちこち動いたりしない。彼らも鬱であり、動かず何もしたくなくて生きてるのかと思え、合点がいく。
最後、運動がこういうストレスや不安を和らげると明記してあり救われる形となっている。
45分x週3回。そして睡眠だそうだが、8~9Hと書いてある。これがスウェーデンでは最近8~7Hに減って問題だとあるが、なら4時間ほども寝てない僕はどうなるのか。
とにかく睡眠と運動だ。これは自分の実体験からも納得できる。