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好きなことをできる喜び かみしめ日記

夢を叶えるためには、もっと死にもの狂いにならなきゃね。
と自分に言い聞かせている LEEの徒然日記

ビバ! 耽美小説

2014-03-09 21:36:35 | Weblog
スクーリングの電車の中で読み返しをはじめて、ようやくさっき読み終わりました。

やー、素晴らしい!

初めて読んだときにどんな感想を持ったか覚えてませんが、今はとても満足しております。

以下、たいしたことは書きませんが、ネタバレありです。読もうかな。と思ってる人はここから先は読まないでほしいです。


まず、何でで読み返そうかと思ったかというと、どういうきっかけかは忘れたけど、堂本光一に何か映画で主役をやらせるなら・・・。ってのを考えて、「おお! 禁色や! あれの主人公、絶対いい!」って思ったのがきっかけだったんです。
で、読み進めていって、「うん。絶対やってほしい。絶対無理やと思うけど」と思い続けてました。今も思ってます。

南悠一の無関心さが、最高に美しいです。
榎俊輔の狡猾さががあってこそ、その美しさは引き立ちます。

「君は現実には決して影響されないが、現実に対してはたえず影響を及ぼしている」いいですね~。

「面倒くさくなっちゃったから、松村さんのところへは行かなかったんです。だから河田さんのところへも行く必要はないと思ったんです」ああ、堂本光一に言わせたい。すんごいしれっとね。無関心という冷酷さを滲み出しながら、無辜を確信してね。

この作品ほどきれいに収まるラストはそうそうないよね。
そう! 最後は絶対に榎俊輔の勝利で終わらなあかんの。あれ以上に適した終わり方はないの。
そのラストへの花道が、もう、これ以上ないほど綺麗なの。
長々と、退屈な話を聞かせて、さりげなく、でも、確実に引っかかるものを感じさせて、「自殺」を語る。それも、ほのめかしてるわけじゃないのよね。
「この世における精神と自然の和解、精神と自然との交合の瞬間」を、言うためやからね。

そして、1千万の遺産。

榎俊輔の大勝利です。
誰に、でもない。ただ、彼が勝っただけ。
まあ、悠一に。と、言えなくもないけど、でもやっぱり、違うんやろうな。
それでも対象をもとめるなら、「美」ですかね。

ああ、ほんと、素晴らしい時間をいただきました。


この小説が、「耽美」に分類されてるかどうかは、正直知りません。勝手に、わたしの中でそう分類させていただきました。

これ読む前、「ドリアン・グレイの肖像」を読んでて、その前に「叶えられた祈り」を読んでて、この二つもわたしの中では耽美ですね。
「若きウェルテルの悩み」も、ちょっとかすってる気もする。そうれは違う! って思う人、多いと思うけどね。
あと、この後には、「二青年図」が控えております。
この間アマゾンで買っちゃって、昨日届いたのだ。へへ。

ビバ! 耽美小説!
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