『暇向日和』

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雑談S「驚木桃木」

2006-08-02 21:07:30 | 雑談S
いやいや、最近暑い。素晴らしく暑い。
教習合宿に出かけた連中はどうなってる事やら・・・。

まぁ、そんな事は置いといて、
今日の話。俺はなんというか、昔から年齢を上に見られる事が多い。
・・・わかった。老けてるって認めても…いや、認めないが人はそういう。
で、薬局で働いてるときに幼稚園児くらいの子に、
「オジチャン」と呼ばれ、
最高の笑顔で「オニイチャンだからね?」
と言い聞かせ、必死に頷かせた覚えもある。

そんなアクシデントはざらだったのだが、
今日のはさすがに驚いた。
仕事の休憩中に、裏の路地で一服していた俺だったのだが、
5~6歳くらいかな?の女の子がチョコチョコと近づいて来るのがわかった。
こんなとこで何やってるんだろう?
と思いながら、
俺の方に、迷う事なくキラキラした目で近づいてくるその子を見ていた。
すると俺の足元まで来て、顔を見上げて一言。

「パパ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・ハ?
一瞬の間を置いて、今ものすごい事言われた事に気付く。
周りを見渡しても俺以外の人はおらず、明らかに俺を見て言っている。
変な汗をかきながら、見上げる少女を見ながら脳みそをフル回転させた。

「いや、ちょっと待て。この子どう見ても5、6歳だろ?
という事は約5年前。当時俺は16歳。
何してた?何してた当時の俺!?
いやいやいやいや、そんなはずは無い。
いや、確かにあってもおかしくないかもしれないが、
いや、無い!これは幻だな。うん。
いや、居る。足にくっついてるから間違いない。
って事は何か?俺は父親?・・・終わった?」

と、思い出した限り書いてみたがもっと色々考えていた気もする。
すると今度はその後ろの曲がり角からコツコツと誰か近づいてくる。
ロボットみたいになりながら、顔を上げ、人を確認する。
今度は20代くらいであろう女の人。

おいおい、まさか母親?と思いながらまたも脳をフル回転させる。

「あの人どっかで会ったか?覚えてねぇ;
いや、無いな。うん。無い。あるはずがない。
だって今更過ぎるだろ?もっと早く言うだろ?etc…」
これ位以降はテンパり過ぎてて覚えてない。

そして刻々と近づいてくる女性。
目の前まで来た。もう心臓はケータイの着信時位震えていただろう。
笑顔も引きつっていたと思う。
そしてその女性が口を開いた。

「すいません。この子、大人の男の人みると、
パパって言っちゃうんですよ~。」

この瞬間。落ち着いて「そうなんですか?可愛いですね(^^)」
とか言っておきながら、心の中では全力でガッツポーズ。
「そりゃそうだ。俺はそんな男じゃない。」
と思いながら、なぜか安心してる自分にちょっと落ち込みながら、
といっても、俺ももう子供居てもおかしくない歳なんだよな;
と、自分の年齢21、つまり20を超えた事を改めて痛感した1日となった。