【第三章】自動センサー制御のテクニック
第15回 停車と出発
「出発と停車」ではなく「停車と出発」というタイトルにしたのには意味がありまして、VRMNXでビューワー起動時に完全に停車した状態から自動制御で出発させることは困難と言うか不可能です。よって自動運転ではまず自動出発をしておいてもらってから自動センサーで停止させ再出発させるという動きになります。ですので「停車と出発」ということになります。
テスト用レイアウトを作成し、以下のように設定します。
1)時間:0ms、種類:検出した編成、CMD:指定距離(mm)で停止、Param:450mm
2)時間:0ms、種類:検出した編成、CMD:指定時間経過で出発、Param:15000ms
3)時間:25000ms、種類:検出した編成、CMD:1000mmで指定速度に、Param:100km/h
これは
1)センサーを踏んでから0ミリ秒後に検出した編成を450mmで停止させなさい
2)センサーを踏んでから0ミリ秒後に検出した編成を15000ミリ秒後に出発させなさい
3)センサーを踏んでから25000ミリ秒後から検出した編成を1000mmで100km/hになるように加速させなさい
という意味で、これを
2)時間:15000ms、種類:検出した編成、CMD:指定時間経過で出発、Param:0ms
にしても動作は同じになります。
注意点としては1)で停車させるために時間が数秒かかります。停車後に何秒で再出発という指定は出来ないので停車にかかる時間も考えた上で時間を指定する必要があります。加速に関しても同様です。ちょっと扱いづらいですが仕様ですので覚えておいてください。なので実は順番を入れ替えても動作は変わりません。ただ分かりづらくなるので時間軸の順にしておいた方が良いでしょう。
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