
中央に見える2つの交差点の間に停止線が2つある道路がありますが、VRM4にこういった部品はありません。

これも所謂「無理矢理ストラクチャ」の1つでしょうし、この部分に「Zバッファ干渉について」のコメントに書いた干渉回避のテクニックの1つがあったのでご紹介。
文字で説明するよりも絵で見てもらった方が早いでしょうね、これは。極端にするとこんな感じになっています。

表示させたい部品を斜にしてクロスさせ、はみだした部分は交差点の下に潜り込ませているわけです。そして、この高さ方向をZバッファ干渉が起きない程度の差にまで押しつぶして使用しているということで、フレキシブル部品で作っても長すぎて収まりきれない時なんかにもよく使っている手法です。
よくやる干渉回避対策はどちらかの部品の高さを少し変えて同一平面ではない状態にしてやるというものですが、このように斜にして同一平面ではない状態にしてやるという手もあるわけです。このやり方で出来るのは両端の高さを指定できる部品に限られますが、段差が出来ないというメリットがあります。主に道路や歩道用ということになるでしょうが、CVのような狭いエリア内で収めようとする時には必須テクかもしれません。
実際の状況を確認されたい方は、こちらの「SE6060(4)22ES2-Z001」を御覧下さい。交差点への潜り込みはしていませんが、このデータから流用していますので。交差点に関してはそれ以外の干渉回避対策も取られており、高さ0.48なんていう値を使っているのでわかりにくい部分もあるかもしれませんが。