しじまのとばり

たまに何か書いている

アオコを抑制するウィルス

2005-09-07 | 雑感

夏場、湖が青く粉を吹いたように、バスクリンを溶かしたようになった状態を見たことがある人も多いでしょう。見てくれが悪くて悪臭がするだけなら100歩譲って我慢しても、こうなると毒を含んだ水になり結構大問題。家畜がこうなった水を飲んで死んでしまうニュースが流れることも。

アオコ原因らん藻を死滅させるファージ(ウイルス)の単離に成功-湖沼環境の悪化防止対策に光明-
独立行政法人水産総合研究センター、福井県立大学、株式会社エス・ディー・エスバイオテックの共同研究チームは、代表的な有毒アオコ原因らん藻であるミクロキスティス属に対して特異的に感染し、死滅させるウイルスを湖沼の水から世界で初めて分離・培養し、その性状を解明することに成功した。この発見は、天然環境中のアオコ個体群の消長がウイルスに影響されている可能性を示すものであり、将来的には「有用ウイルスを用いたアオコ制御による湖沼環境の悪化防止技術の開発」に繋がるものと期待される。

湖沼を観光資源としているところでは結構朗報になるような気がするけどどうだろう。夏場、湖面がバスクリンの様なんてよく聞く話だし。水の華(アオコ)の原因生物がミクロキスティスだけとは限らないから微妙なところかな。
ぜひともOscillatoriaに感染するタイプも見つかって欲しい。浄水のカビ臭障害に役立ちそうだ。

参考:
ファージとは?
アオコとは?


最新の画像もっと見る