君の友達

日頃思っていること、感じていることを書いていきます。

250キロトンの水素爆弾6 放射能編

2017年09月29日 | 日記

ぶた2

 

今日は久しぶりに晴れました。

晴れても朝はかなり涼しくなって、もう秋の香りが漂ってきます。

 

実は、またまた行き詰っています。ぶーの水爆の放射線量に。

私も、

「核シェルターを作るぞっ!」と意気込んでいる手前、

ぶーの水爆の初期放射線に、中性子やγ線ががどれだけ出てくるのかがわからないと、

そもそも自家製核シェルターができるのかどうか、目星もつきません。

今日もこのままではブログを書かないまま終わってしまいそうなので、とりあえず書き始めましたが、

愚痴と言い訳で終わりそうです。


そもそもぶーの水爆が250キロトンだというのも、根拠は9月3日(でしたっけ)、の北朝鮮発の地震波のみですよね。

という事は衝撃波からの推定のみで、放射線がどれだけ出たのかはわからない。

衝撃波、熱線、放射線が、50,35,15%の割合かどうかもわからない。

今の水爆って3段式になっていて、まずは起爆にウランやプルトニウムを使い、2重水素と三重水素を核融合させ、

外殻にまたウランを使っておいて、核分裂によって爆発力をプラスアルファしているという事なので、

どれだけの放射線と、放射性物質が出るのか広島原爆をもとには考えられない。

生物に対する殺傷能力を上げるために中性子だけを増量した中性子爆弾(水素爆弾の一種)みたいなのもあるし。

おなじ中性子と言っても、持っているエネルギーがほとんど0の静かな中性子から、20MeVでほとんど光速で飛んで行く元気な中性子までいろいろあって、

高速中性子、熱中性子、どちらも遮断をするにはどうしたらよいか・・・。 


問題のぶーの水爆も広島の原爆も、ウラン、重水素、三重水素の核融合で出てくる中性子は14MeVで、秒速1万4000km。ほとんど光速の世界。

昨日1日プラス今日の午前中、ネットサーフィンしてますが、誰も一言では説明がつかないのか、ネットではなかなか情報が得られないでいます。


余談ですが、中性子ってすごいですよね。

原子核の中にいる中性子って、核の中ではほとんど止まっているのに、

核分裂、核融合した途端、1億分の1秒でいきなり秒速1.4万キロになるのですから。


昔、太郎君とはなちゃんの中学受験の問題を解いているときに思ったんですが、

中学受験の算数の追い越し算、もしくは旅人算、電車でもバスでも走り出した次の瞬間から時速60キロになっていて、

いきなり駅に止まって1分過ごし、次の瞬間いきなりまた時速60キロになっているという、現実では考えられない条件下での計算でした。

それをまた、何分か後から発車した特急電車が、駅を3つずつ飛ばしてそれぞれ1分間止まり・・・、目的地に普通電車より30分早く着きました。

さて、特急電車の速度は何キロだったでしょうか、みたいな問題でしたけど、

算数がさっぱりだった太郎君の答え。

「普通電車に衝突する。」

・・・、気持ちはわかりますけどねぇ。レールが2本あったとしましょうよ。

「それは追い越しではなく、追い抜きだ。」

しばらく計算して出た答え、

「秒速30万キロメートル」

私の心の声「ざけんじゃねえっ!!!理科とごっちゃにするなっ!!」

1に忍耐2に忍耐、3,4がなくて5に忍耐。

太郎君もはなちゃんも算数だけはだめでした。

 

また話が変わって恐縮なんですが、

近くのちょっとした森の中に半径50m位の池があって、何年か前にそこにカワセミが縄張りを張っているのを見つけました。

その時はまだ独身のかわせみでしたが、狩りに出かけているときもあって、なかなか姿を目にすることはできません。

昔、はなちゃんとよく散歩がてらに見に行きました。

はなちゃんの好きな絵本の中に「かわせみのマルタン」というのがあって、

その中ではカワセミが「キック、キック、キーック」と鳴く事になっています。

本物のカワセミも確かに聞きようによって「キック、キック、キーック」と鳴いています。

その声が聞こえると近くにいるなと、しばらくじっと池を眺めていると、ピュッと何かが池の上を飛びます。

しばらくするとまたピュッと反対に飛んで、よく見ると、川岸の木の上に青いキラキラしたカワセミが止まっています。

「あれほど早く弾丸のように飛んで、よくピタッと細い木の枝に何事もなかったかのように止まれるなぁ。

下手な体操の選手のフィニッシュのように、おっとっと、とならないのかしら。」といつも感心します。


一度枝に止まるとしばらくは動かないので、(顔の向きから私を意識しているのはわかる)

私も一瞬目をそらしていると、「とぽん」という音がして、はっとカワセミを見ると、もう魚をくわえて元のところに止まっている。

いやいや速いのなんの。瞬間芸です。


・・・・・・・。

中性子が止まった状態からいきなり秒速1万4千キロの速さの等速運動になるという話から、色々考えてみました。

何の足しにもなりませんね。( ̄∇ ̄;) ハハハ。


何とか情報を集めて、ぶーの水爆の中性子線とγ線、まずはどれだけの量が出るのかというところを、

来週までに何とか目途をつけようと思います。

 


250キロトンの水素爆弾5 熱線編

2017年09月27日 | 日記

豚

 

一日がかりでここまで考えました。

ぶーの水素爆弾の核出力は250キロトンです。これはぶーの核爆弾のエネルギーの総量です。

広島の「リトルボーイ」が16キロトンなので、15.625倍。

広島の原爆は核爆発のエネルギーを、衝撃波50%、熱線35%、放射線15%という割合で放出しました。

もしこの割合でぶーの水爆もエネルギーを放出するのであれば、250キロトンというエネルギーの総量のうちの35%は、

爆発の形態や表面温度にかかわらず、最後には広島原爆の15.625倍のエネルギーの熱線が出てくるはずです。

爆発に何分もかかるわけはなく、原爆と同じように数秒で出てくるはずです。

 

熱の伝わり方は3種類あって、「対流」「伝導」「放射」。

「対流・伝導」は普通に生活をしている世界、最高でも500℃くらいまでは「対流・伝導」で熱は伝わっていきますが、

それを超える何千度の世界になると、ほとんどすべての熱が「放射」によって伝わる事になります。

つまり「赤外線」です。本当は波長の長いものから短いものまでいろいろな電磁波が伝わってきますが、

物を温めるのは赤外線と、マイクロ波あたりでしょうか。

勿論、γ線やX線も出てきますが、それは放射線としてです。

そう考えて、放射されるエネルギー、広島原爆の15.625倍が、

同じように数秒で出てくると考えると、当然単位面積当たりのエネルギーが15.625倍になるだろうと考えて、

広島の数値に15.625をかけたのがこれ。

 

 

半径1km以内はえらいことになってしまうので、ぶーの水爆の値はカットしました。

広島、長崎の最初の赤丸、青丸はそれぞれ600m、500mです。

つまり爆心地に立っていた人が浴びた熱線の量です。

広島でも黒焦げになったという事です。

また、このグラフを爆心地からの距離に直したのがこちら。

 

線が歪んでいるのは、エクセルの近似値曲線で累乗曲線が使えなかったせいです。

修正の方法が見つかりませんでした。

 

ぶーの水爆は爆心地を地上1500mにしたので、爆心点からのグラフよりは落ち着いています。

広島では爆心地から1100mのところでも、直接熱線を浴びた方は5度の黒焦げになる熱傷を負っています。

そこでの熱量は昨日の表から19カロリー/0.3sですので、265W/cm²。

同じ熱量(W/cm²)は、ぶーの水爆では計算上、爆心地から、3810mのところになります。およそ3.5倍。

4度の熱傷は広島では1500m地点。ぶーの水爆では4985m。およそ3.3倍

もう一つ行っときましょうか。3度の熱傷が1750m。ぶーの水爆では5605m地点。およそ3.2倍。

ん~、だんだん差が縮まってます。グラフもそうなっていますね。

広島ではおおよそ2kmまでが木造家屋が全焼しました。

熱線による火事は、ぶーの水爆でも発生して、倒壊による火事も合わせ、およそ広島の3倍、面積にすると9倍の被害が出ると思われます。

 

衝撃波のところで、衝撃波の閾値はぶーの水爆は広島原爆の2.5倍の距離のところだと書きましたが、

熱線では、やけどを負う距離の閾値は3倍強、おそらく半径7kmですが、

爆心に近くなるほど浴びる熱量は広島の4倍、5倍と上がっていきます。

はっきり言って、1km以内のことは考えたくもありません。

 

 

火球の核分裂が始まったとたん、中性子とγ線があたりに放出されます。

核爆弾の「爆発」という言葉は「中性子線とγ線の放出」という言葉で置き換えられます。

核分裂、もしくは核融合で放出されるエネルギーはすべて始めは放射線の放射です。

 

広島原爆の爆心地におられた方は、起爆が始まったとたん、知らないうちに中性子、γ線の被ばくをしました。

次の瞬間にエネルギーが下がって紫外線、可視光が飛んできてピカっと光りました。

その次に赤外線に照射されながら、次に来た衝撃波に吹き飛ばされました。

爆心地にいると、ぴかっと光ってから、空を見上げる間もなかったでしょう。

たまたまその日、広島では空襲警報は出ておらず、飛行機から爆弾がパラシュートについて落ちてきたのでなんだろうと思ってみていた方の、

目がつぶれてしまったという事です。

爆弾を目視していた人の顔がやけどをせずに済んだのかしら、とも思いますが。

すべてが爆心地では0.5秒以内です。

 

ぶーの水素爆弾が爆発した時の爆心地にいたとしたらどうなるでしょうか。

気が付いたときには丸焦げどころか、火葬場で焼かれる以上の高温高圧、多量の放射線で放射化し、火葬場のお骨以上の細かい灰となり、

次の瞬間には放射性物質となって、分子レベルで世間を漂っていることでしょう。

 

そうなったら決して世間様にご迷惑をかけないよう、

何があっても人さまの体内には決して入らず、速やかに放射性物質除去フィルターに引っかかり、

半減期とは言わず、すべての放射線を出し切るまでは世間様に顔を出すようなことは決してしないように、

私の体を構成しているすべての分子中の核に言い聞かせておかなければ・・・。

 

あすからはいよいよ放射線です。

頑張ります。

 

 

 

 


250キロトンの水素爆弾4 熱線編

2017年09月25日 | 日記

豚

 

今日はぶーの水素爆弾の熱線編です。

昨日、パパさんとホームセンターに行きました。

ちょっとした、核シェルターを作ろうという事になりまして・・・へへへ

ちゃんとしたシェルターは何百万円もして高いし、私もこれだけお勉強したので、おおむね被害の様相が、薄々ですが見当がついてきました。

 

広島の原爆、調べれば調べるほど、その威力の大きさとむごさ、何度も何度もネットで当時の状況、

やけどをされた方々、あらゆるものが黒焦げになった被災地を見るにつけ、こんなに恐ろしいことが世の中に起こること、

また、東海村JOC臨界事故において、およそ16~20シーベルトの中性子を被ばくされた方について、

治療に当たった東大の先生の手記や写真を見ると、こんなことになってしまうなら、16シーベルトも被ばくして、

始めにもうだめとわかっているのだから、早めに命を絶ってあげた方が良いのでは・・・というような気がします。

 

放射能だけ被ばくしても、その場では亡くなりません。

おそらく人として感じる最大限の苦痛を味わいながら亡くなることになります。

こんな恐ろしい亡くなり方をするような核兵器は使うのはもちろん、持つことさえ許されません。

矛盾しているかもしれませんが、北朝鮮のキムジョンウンこそ、核爆発で放射能を浴びて苦しめばいい。

中性子被ばく、アメリカでも何軒かありましたが、被爆者は10日前後で亡くなったようです。

 

今日は熱線です。

熱線のエネルギー、まえにも書きましたが、物質の温度が高ければ高いほどたくさん出てくる。

正確に言えば、表面温度の4乗に比例します。

 

P(W/cm²)=5.68×10¹²×T(周囲との温度差)⁴

 

P(ワット/cm²)のワットは、エネルギーの単位、ジュールを秒で割ったものです。毎秒何ジュールかというのがワットです。

5.68×10¹²は何とかの定数です。

 

広島と長崎の原爆の熱線の1cm²あたり、0.3秒間の熱量と、それによるやけどのレベルです。

 

原水協の先生のこの表をもとに、またグラフを作ってみました。

 

赤外線照射は大体1秒から2秒間続いたそうです。

このグラフ、いわゆる「距離のX乗に反比例」ですよね。

そこで表のcal/0.3秒を毎秒に直し、4.186をかけてジュールに直し、元々1cm²の値なので、そのままワットにできます。

それで反比例の式で考えてみましたら、大体こうなりました。

Yはワット/秒、Xは距離です。距離も爆心地からではなく、高度600mの爆心点からです。

おおよそですが、2.45乗に反比例しています。aも大体1.037×10¹⁰です。

長崎の方の値で計算してみましても やはり、2.45乗に反比例、aの値は1.703×10¹⁰

長崎の原爆は22キロトン、爆発地点は高度500mでした。

 

そこで、広島原爆の火球の表面温度は大体6000℃という事なので、その温度の時の火球の半径を計算しました。

最初のP=5.68×10¹²×周囲との温度差(6000°-25)の4乗です。

出た値をYに入れ、aに1.37×10¹⁰ を入れて累乗根の計算をしてくれるサイトがあったので計算してもらうと、

x(爆心点からの距離)は約325.6mでした。

ネット上でのNHKの「原爆投下10秒の衝撃」でも、起爆から0.2秒後に半径310mになり、表面温度が6000℃になったとあるので、

私の計算式は大体あっているようです。

 

というところで、昨日はここで終わりまして、これで式も整ったし、

いよいよぶーの250キロトンの水素爆弾の熱線のエネルギーと距離の関係を出すぞっ!と張り切っていたら、

・・・つまってしまいまして・・・。私の思考がです。これがなかなかむつかしい。

 

だってぶーの水素爆弾のエネルギーは250キロトンだというだけの情報しかなく、

広島の原爆も、熱線が出たのは爆発直後から0.2秒後、火球の半径が300m位になった時に表面温度が再び6000℃に上がって、

そこから2秒ほど熱線が出たという事なので、

ぶーの水素爆弾がどういう爆発経路をたどるのかがわからない。

爆発から何秒後に半径何メートルになって表面温度が何度になるのか、それがわからないと式に当てはまらなくなります。

 

ネット情報でも中心温度が何億度とか、何十億℃とか言ってますが、中心温度から熱線は出ないので、参考にならない。

おそらくこの式が当てはまるのは広島原爆の0.2秒後の6000℃からでしょう。その前は核分裂やら核融合やらでまた違う世界だと思います。

 

そういうわけで、今日も朝から式とグラフをにらめっこしていまして、

何とかぶーの水素爆弾の熱線の量を推し量ることができるヒントはないかと、考えていましたら、

ちょっと光が差してきたように感じはじめましてね・・・。

 

ちょっと検証してみますので、もしうまいこと話が進めば、あす発表です。

ダメでしたらあきらめて、いい加減&テキトー路線で行きます。

というわけで今日はここまで。

私はこの頃毎日毎日計算づくしです。

 


共和制

2017年09月22日 | 日記

ぶた


歴史の話から、ローマ帝国の話。

ローマ帝国の首都ローマでは、紀元前500年頃、王政から共和制に変わりました。

始めは貴族階級で構成される元老院という、今でいう議会の一院制から始まり、そのうちに平民の発言力も強くなり、

市民集会ができ二院制となり、また、平民の権利を保護する護民官という役職もできました。


ちなみに現在のほとんどの二院議会制の西側諸国、日本語訳では「上院もしくは貴族院」と訳されてます。

原語は「Senate]、「Senato]、またイギリスでは「House of Lord」と言って、

直訳は「元老院」です。

紀元前1世紀のローマは今と同じくらい法律も張り巡らされ、権力が一極に集中しないようなシステムが構築されていました。

おそらくそこで生まれ育った政治家や市民はその枠の中で、政争し、出世し、裁かれ、経済活動をしていて、そのシステムを根本から変えようなどとは思いもよらなかったと思います。

500年近く統治してきたシステムですから。

そこに、ガリアの平定を終えたユリウス・カエサルが、ルビコン川を渡り、ポンペイウスを破り、

ローマの内政に着手した時にやったことが、自身への権力集中でした。

平時であっても終身独裁官(普通、独裁官は戦時中のみ置かれたテンポラリーな職権。元老院が国家の非常事態と判断した時に執政官(通常は2名)が指名する。

独裁官(ディクタトル)の決定には何者からも拒否権は行使できない)になることで元老院や市民集会の上に立ち、金融改革、行政改革、司法改革を行っていきました。

塩野七生さんによれば、権力集中の目的は

1.国内(ローマ内)の階級間闘争の解消

2.広大なローマ世界の効率良い統治

何せその頃のローマ帝国、ヨーロッパのドイツより西側(イギリスも含む)、スペイン、フランス、スイス、イタリア、ギリシア、

トルコ、シリア、イスラエル、エジプト、アフリカ側の地中海沿岸部、という広大な範囲を統治してましたから、

日本一国を統治するのとは規模、難しさが違います。いろんな民族、いろんな言語。

制度疲労を起こしかけていた国内の議会システムを刷新していきました。


次を引き継いだオクタヴィアヌス(アウグストゥスⅠ)も、カエサルの遺志を引き継いで、

カエサルが1年ほどでぱっぱとやろうとしたことを、敵を作らないよう、長い任期をかけて(40年)、

「皇帝(インペラトール)」の地位を不動のものにさせていきました。

パクスロマーナの始まりです。


カエサルが暗殺された時、言ったとされる有名な言葉

「ブルータス、お前もか。」

暗殺者の中にブルータスという人は2人いたみたいです。

一人目はシェークスピアに出てくる、カエサルの愛人の息子マルクス・ブルータス。

もともとポンペイウスのもとにいましたが、母、なおかつカエサルの愛人の頼みもあって、カエサルも目をかけて出世させていました。


もう一人はカエサルの子飼いであったデキウス・ブルータス。

若いころから才能を認められて、ガリアでも右腕としてカエサルと共に戦ってきた高級将校でした。

「ブルータスお前もか」のブルータスはこちらのブルータスではなかったかという塩野さんの意見です。

いずれにしろ、暗殺者の中には元々ポンペイウス派の人もいましたが、

カエサルと共にガリアやその他の戦績をあげた、高級将校が何人か入っていました。


なぜ?というのは永遠の謎みたいです。

カエサル曰く

「人間ならば誰にでも、すべてが見えるわけではない。多くの人は、自分が見たいと欲することしか見ていない。」

少なくともこれら暗殺者はカエサルの王政への移行を阻止しようとしたことだけは確かなようです。

確かに穿った目で見れば、カエサルは権力の妄信者で、自身の野望のためだけに終身独裁官になって、

高慢に都合のいいように国内政治をいじくっているように見えたのかもしれません。

塩野さんのおっしゃるように、「共和制(議会民主制)」が唯一理想の政治形態と心の底から信じていたのかもしれません。

確かに紀元前500年にはイタリア半島の一都市であったローマが、ここまで大きくなり、繁栄を謳歌できるようになったのも、

この共和制がうまく機能し・・・というよりもローマの発展とともに育ってきた民主政治でしたから、

「共和制」というのはローマの人のプライドでもあったはずです。

カエサルにも野心はあったでしょう。これだけ才能豊かな人だったので、権力を手にすることと、ローマが反映、発展することはダブっていたはずです。


何が言いたいかと言いますと、私は民主制議会政治が唯一無二の完璧な政治形態ではないと思っています。

専制君主制でも、封建制でもそれぞれ一長一短、時代のニーズが合えば、

時代のニーズがあったからこそそういうシステムができてきたのだろうと思います。


朝のニュースで石破さんが、安倍総理は衆議院を解散する理由、意味をはっきり国民に説明するべきだとおっしゃったとか。

ニュースではいかにも石破さんが安倍さんにいちゃもんをつけているというような言い方でしたが、(実際そのつもりだったのかもしれません)

石破さんも自民党ですから、自民党が勝つための助言とも取れますし、

おそらく石破さんも自民党の重鎮の一人ですから、解散の意味、安倍さんの心の内を少しは知っているでしょう。

それをなおかつ国民に知らせろという事がどういう意味なのか。

 

北朝鮮のぶーのおもちゃ、この12月にでもアメリカ本土に届くようになるとか。

アメリカがどう判断するのか。

少なくとも武力によって、というのであればもう日本は引き返せません。

安倍さんがアメリカ側の立場を100%取るという決断をしてしまっている以上、突っ走るしかない。

もしその日が来たら、国民を現実問題として砲火から守るのは自衛隊です。

自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣です。

的確で素早い判断が必要です。


日本はまだまだ危機管理体制、非常事態体制が整っていないと思います。

戦争はいまだ世界から無くなっていません。日本だって戦火にまみえる日が来るかもしれません。

一国を守らなければならない安倍総理が権力を集中させようと考えてもおかしくないと思います。

ひょっとして、近いうちにその日が来ると安倍さんは踏んだのかもしれません。


ブレグジットを推進しようとして先日、イギリスのメイ首相が解散総選挙を行いました。

結果は負けてしまいましたが、なぜ解散したのかくらいはわかります。

恐いのは自民党が負けてしまった時です。

そんな状態で北朝鮮とやり合えません。

出来れば戦争は回避してほしいけれど、一市民としては祈りを込めて自民党に1票入れるしかないのでしょうか。

前置きのつもりが長くなってしまいました。

ぶーの水素爆弾の熱線編は来週からにします。


 


250キロトンの水素爆弾3

2017年09月21日 | 日記

豚

昨日の補足から。

昨日最後に広島型原爆「リトルボーイ」16キロトンと、ぶーの水素爆弾の250キロトンの衝撃波の「被害」は2.5倍と申し上げましたが、

日本語の使い方が少し間違っていました。

「被害」ではなく「ダメージ」ですね。

同じダメージを受けるのはリトルボーイが爆心地から2kmとすると、ぶーの水素爆弾だと5km。

ただ、これを面積に直すと面積はπr²、半径の2乗に正比例するので、半径5kmの円の面積はリトルボーイの6.25倍になります。

広島は爆心地から2kmまではすべて市街地でした。

もしぶーの水素爆弾が関東平野や大阪平野のような遮る山のない平地で、広島と同じ人口密度、同じ建物密度の場所で爆発すれば、

広島の爆心地から2km以内と同じダメージは半径5km以内となり、その被害面積は6.25倍になると思われます。


それでは今日は熱線について。

とりあえず熱線についても考察してみますが、

何度も言いますが、熱線すなわち赤外線は可視光とほとんど同じレベルで遮蔽されるので、

建物、(木造、コンクリート選ばず)、屋内であれば遮ることができます。

私たちには「Jアラート」という強い味方があるので(イヤミではなく)、

とりあえずJアラートが鳴ったらすぐに屋内に入ることをお勧めします。

 

生き残った人に熱線が影響するのは、その後の火事です。

広島では、衝撃波による木造家屋の全壊範囲と、その後の火事での全焼範囲がほぼ同じに重なっています。

阪神大震災の時も、長田ではその後の火事が発生して全壊&全焼という泣き面に蜂状態でした。

被災地では自ずと火事が発生して、倒壊した家が可燃物になってどんどん燃えてしまいます。


ここでぶーの水素爆弾で知りたいのは、爆風によって倒壊しなかった木造家屋が、ちゃんとしたまま熱線によってのみ着火する可能性がないのか。

平たく言えば消火器が必要か、必要であれば何本くらい必要かという事です。

 

ぶーの250キロトンの水素爆弾がどのくらいの赤外線を出すか。

素人の私でもわかるのが、赤外線の量は熱源の温度によるだろうという事です。

それではぶーの水素爆弾は爆発時に何度になるのか。

ありました。ソースは不明ですが、WIKIの「温度の比較」から、

広島原爆の1秒後の温度・・・3000℃

広島原爆の0.01秒後の温度・・・10万℃

大型水素爆弾の中心温度10億℃。


NHKの「原爆投下・10秒の衝撃」から

「アメリカが行なった過去の核実験のデータに基づき、次のように推定された。

まず爆弾の内部でウラン235の核分裂が進行し、原爆の炸裂に至る。爆弾内部の温度は250万度(摂氏。以下同じ)に達する。

内部から放射されたエネルギーは、爆弾周辺の空気に衝撃を与える。

衝撃波が半径約8mに広がったあたりから、閃光というより火の玉「火球」として視認される。

放射線が周囲の空気に衝突し青白く光らせる。

100万分の15秒後、温度は40万度に下がり、火球は直径20mとなる。0.2秒後には火球の直径は310mとなり、表面温度は6,000度で、この時に最も大きく明るく見える。

また地上に熱線の影響が出てくる。2秒後までに熱線は90%が放出される。」

どちらもWIKI情報なんですけどね、上の「温度の比較」では0.01秒後に3000℃、

下のNHK「原爆投下・10秒の衝撃」では0.2秒後に6000℃となっています。


何度も言いますが、原爆に関する巷の情報はかなりいい加減で、官公庁や専門の研究者の資料でも様々です。

1つ、上記の0.01秒後が3000℃、0.2秒後に6000℃という温度が上がった正確な説明がありました。

日本原水協のホームページです。澤田昭二先生という理論物理の先生の講義です。

「爆発後100分の1秒後に火球の半径が100㍍になると、表面温度はいったん2000度まで下がりますが、

火球の内部の高温状態が表面に伝わるようになって再び火球の表面温度が数千度に上昇します。

この温度は太陽表面と同じ温度で、紫外線から可視光線、さらに赤外線(熱線)を放出するようになり、この状態が1秒以上続きました。

地上に到達した熱線は人びとを焼き殺しました。」


話が戻りますが、この方の原爆による衝撃波の説明です。

「原爆の爆発後100分の1秒後、火球の表面温度がいったん下がった時、それまで火球の表面にできていた火球本体内部より温度は低いが気圧の高いショックフロントと呼ばれる部分が、高温の火球本体の広がる速度より速く広がって、火球表面から離れて行きました。

これが空気の圧力が急激に高くなる衝撃波です。

衝撃波が通過するとき、圧縮された空気の温度は急上昇して圧力はいっそう高くなります。

これが衝撃波の推進力になりました。

また、地面に反射した衝撃波と、地面に達する直前の衝撃波が合体して、いっそう圧力を強めました。

衝撃波は音波と同じですが、最初は常温の音速の2倍以上で伝わり、爆心地から2㌔㍍ではほぼ音速の秒速350㍍になりました。

衝撃波の圧力差によって、空気が移動する爆風がつくられ、衝撃波を追いかけました。

 

その直後に、秒速160㍍の爆風が襲って、建造物を倒壊させました。」


言葉による説明ですが、衝撃波と爆風の関係を、素人の私にもなるほどと納得させる内容です。

熱線の影響と爆心地からの距離です。


「原爆の「火球」から放出された熱線がもっとも人体に強い影響を与えたのは爆発後0・2秒から0・5秒の間でした。」

「表面が炭のようになる5度の熱傷は、長崎では爆心地から1450㍍の距離におよびました。

爆心地ではその10倍以上の1平方㌢㍍当たり222㌍の熱線を受けました。

太陽光線によって0・3秒間に1平方㌢㍍当たり受ける熱量は0・007㌍ですから、その数万倍の熱線をあびたことになります。

この熱線量では、皮膚のすべての層が焼き尽くされるばかりか、内臓の組織および臓器までもかなりの熱傷害を受けるようになります。

爆心地付近では、小さな子供の場合黒こげになり、内蔵も水分が蒸発して、小さな黒い炭の塊のようになりました。」


赤外線が出たのが爆発後の0.2秒から0.5秒の間という事は、火球が再び温度上昇して、表面温度が6000℃になった時ですね。

という事は、赤外線が放射されるのは起爆時の数百万℃からではないという事なので、

ぶーの水素爆弾の火球の表面温度が何度になるのか、調べてみようと思います。