宇宙人の家 SF傷だらけの天使
「うわ~~~あ!ここが、お家(うち)なの~~?」
「そうよ」
「お家(うち)が丸いの~~?」
「おもしろいでしょう」
「うわ~~~あ!」
あゆみは、きょろきょろしてドームハウスを見ていた。
「宇宙人の家みたいだわ~~」
「宇宙人の家?」
「鎌倉の幼稚園にあったの」
「ふ~~~ん、あゆみちゃんも行ってたの、その幼稚園?」
「ううん、行ってない」
「そうなんだ」
「いつも、幼稚園って何だろうって見てたの。宇宙人の家に入ってみたいなあって、見ていたの」
「そっか~~」
「幼稚園に行かないと、小学校に入れないの?」
「そんなことないわよ」
「よかった!」
アキラが言った。
「大丈夫だよ、あゆみちゃん。僕も、幼稚園には行ってないんだから」
「わたしと同んなじだわ~~」
「仲間だな。へへへ~~」
ショーケンが、よう子に言った。
「じゃあ、よう子ちゃん。よろしく頼みます」
「わかりました!」
「じゃあ、また明日」
「はい!」
三人は、それぞれのドームハウスに帰って行った。
・・
「うわ~~あ、公園もあるわ~~」
「いつも、ここで体操してるのよ」
「どんな体操?」
よう子は、シャドーボクシングをやって見せた。
「ふ~~~ん」
「やってみる?」
「こう?」
「そう!上手ねえ~~」
「これ楽しいわ!」
狸のポンが、少女に近付いて来た。
「わっ!犬だわ」
「これは、狸よ」
「たぬき?たぬきってなあに?」
「犬の仲間。山に棲んでるの」
「ふ~~~ん」
狸のポンは、シッポを振っていた。
「ポンちゃんって名前なの」
「ぽんちゃん!ぽんちゃん!」
あゆみが近づいたら逃げて行った。
「行っちゃったわ!」
「こわがりなの」
「また来ると、いいなあ~~」
あゆみは、ベンチに座った。
「お姉ちゃん、お腹空いちゃった」
「さっきの、ここで食べる?」
「うん」
よう子は、無花果とサンドイッチを出した。
「どっち食べる?」
「こっち」無花果を指さした。
「ポンちゃん、また来ないかな~~」
「ポンちゃんにあげるの?」
「うん、ちょっとだけ」
「山に帰ったら、もう来ないよ」
「なあんだ!」
あゆみは食べ始めた。
「おいしいわ、これ」
「よかったね~~」
「お姉ちゃん、狸の歌を歌おうよ」
「うん、歌おう!」
証 証 証城寺
証城寺の庭は
つ つ 月夜だ
みんな出て 来い来い来い
おいらの友だちゃ
ぽんぽこ ぽんの ぽん
負けるな 負けるな
和尚(おしょう)さんに 負けるな
来い 来い 来い
来い 来い 来い
みんな出て 来い来い来い
証城寺のたぬきばやし 歌:AIきりたん、AI謡子(歌詞付き)
「寒くなって来たわ。あゆみちゃん、帰りましょう!」
「うん!」
・・
「ここよ」
「うわ~~あ、宇宙人の家だわ!」
ハウスの上に、カラスが一羽止まっていた。
「カラスさんも、早く、お家に帰りなさ~~~い!」
カァーと言って、カラスは飛び去って行った。
そして
あゆみは、よう子の両親に喜んで迎えられた。
そして、夕食。
「うわ~~~、温っかいごはんだわ~~~!」
あゆみは、涙ぐんでいた。
「いつも、何を食べてたの?」
「パンかコンビニの弁当」
よう子も、よう子の父も、胸が熱くなり涙を浮かべていた。
「可哀想になあ~~」
よう子の母も泣いていた。
「はい、お茶。よく噛んで食べるんだよ」
「おかずも、温っかくて、おいしいわ~~!」
「うわあ、お茶も美味しいわ~~」
「いつも、何を飲んでたんだい?」
「ペットボトルの冷たいもの」
「そうかい、そうかい・・・」
ドームハウスの外は冷たい風が吹いていたが、中は温かい空気で満たされていた。
「寒くなって来たわ。あゆみちゃん、帰りましょう!」
「うん!」
・・
「ここよ」
「うわ~~あ、宇宙人の家だわ!」
ハウスの上に、カラスが一羽止まっていた。
「カラスさんも、早く、お家に帰りなさ~~~い!」
カァーと言って、カラスは飛び去って行った。
そして
あゆみは、よう子の両親に喜んで迎えられた。
そして、夕食。
「うわ~~~、温っかいごはんだわ~~~!」
あゆみは、涙ぐんでいた。
「いつも、何を食べてたの?」
「パンかコンビニの弁当」
よう子も、よう子の父も、胸が熱くなり涙を浮かべていた。
「可哀想になあ~~」
よう子の母も泣いていた。
「はい、お茶。よく噛んで食べるんだよ」
「おかずも、温っかくて、おいしいわ~~!」
「うわあ、お茶も美味しいわ~~」
「いつも、何を飲んでたんだい?」
「ペットボトルの冷たいもの」
「そうかい、そうかい・・・」
ドームハウスの外は冷たい風が吹いていたが、中は温かい空気で満たされていた。
空戦・袖飛車 & 空戦・石田流
ブライトン・ロック/甲斐バンド【甲斐よしひろコメント映像付き】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます