2022年2月27日に稲畑汀子先生がお亡くなりになりました。
最近、稲畑汀子先生の温かいお人柄を語るエピソードをよく、新聞で読みます。
リコは2018年3月4日に虚子記念文学館に4月の吟行の下見に行きました。その時に図らずも、稲畑先生にお会いしました。その時のことをブログに書いていますので再掲します。
★★2018年6月23日初出★★
虚子記念文学館・・・兵庫県 芦屋市平田町8-22
・・・笑顔の存問・・・
芦屋市の虚子記念文学館へ3月3日に4月の短歌の吟行の下見に行きました。その時に、偶然 に稲畑汀子先生にお会いしました。
稲畑先生は高浜虚子の長男さんの娘さんで虚子の孫にあたる方です。現在はホトトギスの名誉主宰となっておられます。
虚子翁は100年ぐらい前の俳人で子孫の方は分からないと私は思っていましたから、後日、あの素敵な女性が虚子のお孫さんの稲畑先生と知り大変に驚きました。
俳句は存問(そんもん)の詩と言われて相手の安否を問う事がとても大切な決まり事だそうです。
3月3日はホトトギスの句会が午後から在り、皆さん早めに来て作句をして見えました。
私が虚子館の庭に立っていたら稲畑先生が中から出て来られ、にっこりと笑いかけて、「いらっしゃい」と言って下さいました。私は俳句でなく短歌をしていて、来月の吟行の下見に来ましたとドギマギして言わずもがな返事をしてしまいました。
後日、あの素敵な女性が稲畑先生と判り、その時の感動を短歌にしました。
○虚子翁の孫に会ひにき「いらっしゃい」と声かけくれしよ稲畑女史は 涼風
○ホトトギスの稲畑汀子先生の包み込むかの笑顔の存問
2018年6月23日 初出