三好愛 ミシマ社 2000円+税
詩を感じているわたしがいました。これは今年の傑作だとつぶやいている、わたしがいました。
詩情のある絵本が好きです。長新太さんの絵本に、荒井良二さんの絵本に、詩を感じます。
この絵本も詩を感じる絵本でした。詩のある絵本でしょうか。
絵がいいのです。実にいいのです。ゆめを描くとしたら、この形、この色しかないと感じられます。そしてことばが、またいいのです。みじかく「ゆめが きました」と繰り返されていきます。詩のリフレーンのように。むろん絵本ですから詩集ではありませんが。
「ねている ひとたち みんなのところに ゆめはきます」。帯のことばです。編集者は筒井大介さん。
詩をひとつ書いた後は、昼寝をしたり、詩誌を読みながら礼状を書いていました。
こみち
はなを
うたってはならない
さざなみを
うたってはならない
わかばを
のの こみちを
へいわを ねがうならば
へいわを ねがうならば
ぶきを てにしなければならない
ボタンを おさなければならない
はなを しっている こころが よぶ
さざなみに ひかるものが よぶ
わかばが ののこみちが よぶ
はるを
はなを
へいわを
だから わたしは うたう
すみれを れんげを
そよかぜを ひかりを
こみちを あるいていた わたしを
こみちを あるいていく わたしを
詩情のある絵本と書かれては、買わずに
いられません「ゆめがきました」注文しました!
こみちちゃんといえば浅草と森埜こみちさん、浅草行ってませんねえ、しばらく。
さすがは筒井大介さんですね。絵本の新世界を切り開いていく作品でした。作者のその感性に脱帽です。
ひでちゃんさま
浅草いいですね。体力に自信がないけど。(^_^)