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親切宮本武蔵

2024年09月23日 17時03分17秒 | 日記

 涼しい一日でした。明日も涼しいようです。

 

     みやもとむさし
 
  むさしは
  むさくるしいすがたであるいていった
  むらからむらへ
  むさしのくにひがしむらやまも
  むらやまむらあざむらやまも
  むさしぼうべんけいにあうと
  ぼうでいちげきなぐりたおした
  (むさしは、ひとりでいい)
  こがらしふきすさぶとうげを
  さびしいかげがこえていった
  いくつもいくつもこえていった
  はるがきた
  ──よっこらしょ。
  むさしはかたに酸素ボンベをしょった
  りゅうぐうへいくうらしまたろうのために
  ──たろうく~ん。
  はるはひとをやさしくする
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唐人の寝言のような詩

2024年09月22日 20時18分13秒 | 日記

 これでも詩集なのね。これが詩集なのね。

 

     秋の高原
 
  ゴジラと高原をあるいた
  秋の高原はすこしさびしくて
  さびしいうたをうたってあるいた
  ゴジラはぼくを肩にのせたり
  しっぽのさきにのせてくれた
  しっぽは右に左にゆっくりゆれた
  アカトンボもぼくのひざでゆっくりゆれた
 
  ゴジラと高原をあるいた
  秋の高原はすこしさびしくて
  さびしいうたをうたってあるいた
  ゴジラはかあさんのうたをうたった
  はずかしいのかスズメのこえでうたった
  ときどき「かあさん」のところが
  きこえなくなった
 
 
 
     じけん   
 
  キリンはりんとしたこえをきいた
  なぜきこえたのか
  たぶんこえがしたからだろう
  こえはいった
  りんとしていきよ!
  どとうのごとくはしれ!
  キリンはうなずいた
  なぜうなずいたのか
  たぶんひまだったからだろう
  ゾウはたまげた
  おとなしいキリンがめをつりあげ
  とっしんしてくる
  ──ぶ、ぶっひゃー。
  ゾウはむがむちゅうでにげた
  キリンはとっしんしてきた
  にげた
  とっしんしてきた
  にげた 
  とっしんしてきた
  にげてとっしんしてにげてとっしんして
  へとへとになりどちらもたおれた
  たおれてへたばってあめにぬれつづけた
  いつかもとおかも
  これはじゅうだいじけんである
  しかもだいじけんである
  なぜおきあがらなかったのか
  なぜおきあがれなかったのか
  はらぺこぺこだったからではないでしょうか 
  たぶん
 
 
 
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ソレがドウシタ!

2024年09月20日 16時46分52秒 | 日記

 

 散歩に行く小公園に彼岸花が咲いていました。子供の頃、父と鮒釣りに座っている畦道には彼岸花が咲いていました。今頃だったんですね。

 なんのおあてもなく詩を書き出してみるという方法で、こんなものを書きました。あてがないだけにどう終わるのか苦しみ?ましたが、新しいことがちょっとできました。「が」の使い方で。

     が          
 
  中野区千光寺前たぬき露地をまがっても
  たぬきはいなかった
  こんどこそ
  こんどこそと
  まがっても
  やはりたぬきはいなかった
  それでもたぬき露地だから
  こんどこそともういちどまがったら
  ねこがいた
  (な~んだ)
  がっかりしてしゃがみこんだら
  ねこがくちをきいた
  ──たぬきって、ばけるんだってな。
 
  たぬき露地には
  が
 
  いた。
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ご配慮に ほっ

2024年09月19日 17時05分47秒 | 日記

 

 絵本テキスト大賞応募作を読み終わりました。

 その応募作の審査と、翌日の某社行き、一日おいてマンションの理事会。(かなりきついなぁ)と思っていたら、南塚直子様が編集者との打ち合わせで気づかれたのでしょう。(内田さんは二日連続で都内へ!)と。某社の編集者より十月に延ばしましょうとメールがありました。南塚様と編集者に感謝しています。

 理事会のあと二日おき、ある絵描きさんと打ち合わせですが、間にモミモミ・チクチクを入れられるので、大いに安心しています。

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私の詩をアイヌの歌姫容子さんが

2024年09月18日 18時12分45秒 | 日記

 こちらの催しで、私の詩二編が、矢部優子さんの作曲・ピアノで、アイヌの歌姫容子さんに歌っていただけることになりました。作品は詩画集 『ともだち』(陶板画・南塚直子 小峰書店)より「ともだち」「風紋」です。沢山のお越しをお待ちしております。

 本日も、絵本テキスト大賞応募作を読んでいました。

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