ワタシの好きな山形のそば
正月3日、お寺の用事があり、1泊2日で山形・佛性寺に帰ってきました。
正月に帰省するのは、12、3年ぶりです。
昨日今日はたいへんな雪のようですが、正月中はあまり雪も無く、穏やかな日が続いたようです。
時間が限られていましたのであまり出かけられませんでしたが、それでも4日には久し振りでお蕎麦を食べに行ってきました。
食べに行く時は大体、田舎の大親友、相沢くんのお店「葵」で「餅入り中華そば」をたべたり、「一寸亭(ちょっとてい)」で「冷たい肉蕎麦」が多いのですが、久しく行っていない村山市大久保の「あらきそば」に行くことにしました。
蕎麦の世界ではその名を知られた店であります。
いろいろと雑誌やマスコミにも取り上げられ、JR東日本のコマーシャルの舞台にもなったりしましたので、ご存知の方も多いかも知れません。
昔ながらのやり方を頑なに守り続ける姿勢は、いさぎよし、のひとことです。
つるつるっと食べる蕎麦ではありません、良く噛み締めてから飲み込まないと、喉に詰まります。
少し薄めのそばつゆにどっぷりと蕎麦を浸し、まぐまぐと噛みながらすすりこみます。
10割の蕎麦の香りが、口いっぱいに広がります。
江戸、東京の蕎麦は腹押さえのおやつのようなそば、という感じがします。
粋につるっとすすりあげて、さっと勘定を済ませて店を出る。そんなイメージがあります。
それとは違い、この村山地方のぶっとい蕎麦は、ご飯なのです。
お祝い事や不祝儀のことがあったときの、ご飯なのだと聞いたことがあります。
普段は粗食にあまんじ、特別な日に腹いっぱい食べるためのご飯なのだと。
ですから、盛はすごいです。写真の盛は「薄盛」・・献立には「うす毛利」と書いてあります。
ですが、通常の東京の高級蕎麦店の並み盛の5倍以上はあります。
「むかし盛」というのがあって、それは「薄盛」の2倍。
おそるべし、「むかし盛」。
真っ黒に煮詰まったのは「ニシン」の煮物。
薬味のねぎと一緒に食べると、口に中でほろほろと崩れて素晴らしい旨さ。
うーん、ここはやはり熱燗一本と行きましょう。お酒は地酒。(白鷹、だったかな?間違ってたらごめんなさい。)
お正月、ということでお漬物をサービスしてくださいました。
久し振りに行ったら「お母さんはどうしたの?」なんて聞いてくれるところも馴染みのよさです。
一合のお酒で充分良い気分になって、帰りの飛行機の時間を間違えそうになったワタシでした。
ちなみに、東根市野田というところに「伊勢そば」という、これまたすごい田舎そばがあります。
今度帰ったらいってこようかな(^・^)
で、今日はここまで。
というわけではなく、つづいて山形の冬の風物詩、あじまんでございます。
あらきそばからの帰り道、やはり甘いものも食べたい、ということで近所のスーパー「ヤマザワ」へ。
やはりありました、あじまんのお店。
ヤマザワか、ホームセンタージョイ。どちらかには必ずある「あじまん」。
緑色は季節限定新発売の抹茶あじまん。
ころもに抹茶がたっぷりまぜてあって、あんこの中に白玉が入っています。
ああ、あんこ好きにはたまらない、あじまん。
これで暖かい牛乳でもあれば、言う事なしです。
ついつい、横浜土産に、10数個も買い込んでしまった住職でした。
ちなみに、ヤマザワでは「納豆汁の具」や「えご」「あまぴしょ」というご当地ものもありました。
嬉しいなあ。
子供のころ食べていたものは、大人になるとよけいに食べたくなります。
今回は「あまぴしょ」(甘めの麹でできた、少しゆるい金山寺味噌といった感じでしょうか・・)を買い求めてきました。
ご飯の友に最適です。
都会に出て欲しくない、田舎の味。
今日はここまで。
はじめです(^_^)
方丈様、甘ぴしょってこれですか?
http://www13.plala.or.jp/sankichi/item/amapisho.html
都会には出てこなくても通販では
買えそうですよ・・・・。
三吉こうじやさん、通販してるんですね、ビックリです。
あまぴしょもおいしいのですが、麹味噌がイチ押しです。
大根の味噌汁、なめこの味噌汁などに非常に良く合います。