「月のウサギのお話 慈悲の心と布施の行い」
私たちの生きるこの世界では、戦争や自然災害をはじめ、悲しい事件が毎日のように起きています。
苦しみ、悲しんでいる人達を見るのは誰もが心の痛むことですし、
何とかしてあげたいという気持ちが起るのは自然なことであり、また尊いことです。
仏教に次のような昔話があります。
昔、森の中で、ウサギとカワウソ、犬、サルの4匹が仲良く暮らしていました。あるとき、この森のなかで、旅の僧が飢えのために倒れてしまいました。
動物たちは僧に食べ物を布施しようと、森の中を懸命に探しました。カワウソは魚を、犬は肉を、サルはマンゴーを探し出し、それぞれ僧のところに戻ってきました。
しかし、ウサギだけは食べ物を見つけることが出来ませんでした。ウサギは悩みました。
戻ってきたウサギは、薪に火をつけるよう僧にお願いしました。
火が燃え上がると、ウサギは突然、火の中に飛び込み、そして「私にはあなたに供養できるものは、何もありません。どうか私の身体を焼いて食べてください。」と叫びました。
しかし不思議なことに、ウサギは火の中にあって火傷ひとつ負う事もないのです。
すると旅の僧は突然神々しい姿に変わり「ウサギよ、私は帝釈天だ。お前の偽りのない、純粋な気持ちが永遠に伝わるよう、お前の姿を月に刻んで上げよう。」と言いました。
いまでも私たちが満月の中に見ることが出来るのは、このときのウサギなのです。
右の話しは、ウサギが良いことをしたから良い報いをうけた、という話ではありません。
やむにやまれぬ思いをもって「ただただ、何かしてあげたい」という純粋な気持ちが如何に尊く、素晴らしいことなのかを説いたお話です。
仏教ではこの心を「慈悲」といい、この行いを「布施」と言います。
今日、皆様が被災した方々に持った心が「慈悲」であり、浄財を寄せた行為が「布施」なのです。
この尊い心と行いを、いつまでも忘れないでいただきたいと思います。
(平成20年度 5教区托鉢リーフレットより)
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今年3回目の助け合い托鉢を、12月26日(土)に行います。
今年最後の托鉢の場所と時間帯は、下記の2カ所を予定しています。
2時ころ 上永谷駅周辺
3時半過ぎ 上大岡駅周辺
お近くの方はご協力よろしくお願いいたします。
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今日のおまけ
寒くなってきました(北海道の方から比べれば、南国のようかもしれませんが・・)。
いろんな木の実や、花、降りた霜の形などに季節を感じることのできることは
幸せなことですね。
今日はここまで。
ところで、この兎の役を小学校の学芸会で勤めました。有り難い配役を頂いたと今でも思っています。
本年も宜しくお願いいたします。
風月九拝
平成22年お正月
次回の托鉢には、またお誘いさせていただきます。
その折にはよろしくお願いいたします。
ウサギの役をされたのですか・・・深い深い佛縁を感じますね(^-^)