さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

12月26日に托鉢を行います

2009-12-24 10:59:31 | ボランティア


「月のウサギのお話  慈悲の心と布施の行い」

私たちの生きるこの世界では、戦争や自然災害をはじめ、悲しい事件が毎日のように起きています。
苦しみ、悲しんでいる人達を見るのは誰もが心の痛むことですし、
何とかしてあげたいという気持ちが起るのは自然なことであり、また尊いことです。
仏教に次のような昔話があります。

昔、森の中で、ウサギとカワウソ、犬、サルの4匹が仲良く暮らしていました。あるとき、この森のなかで、旅の僧が飢えのために倒れてしまいました。
動物たちは僧に食べ物を布施しようと、森の中を懸命に探しました。カワウソは魚を、犬は肉を、サルはマンゴーを探し出し、それぞれ僧のところに戻ってきました。
しかし、ウサギだけは食べ物を見つけることが出来ませんでした。ウサギは悩みました。

戻ってきたウサギは、薪に火をつけるよう僧にお願いしました。
火が燃え上がると、ウサギは突然、火の中に飛び込み、そして「私にはあなたに供養できるものは、何もありません。どうか私の身体を焼いて食べてください。」と叫びました。
しかし不思議なことに、ウサギは火の中にあって火傷ひとつ負う事もないのです。

すると旅の僧は突然神々しい姿に変わり「ウサギよ、私は帝釈天だ。お前の偽りのない、純粋な気持ちが永遠に伝わるよう、お前の姿を月に刻んで上げよう。」と言いました。
いまでも私たちが満月の中に見ることが出来るのは、このときのウサギなのです。

右の話しは、ウサギが良いことをしたから良い報いをうけた、という話ではありません。
やむにやまれぬ思いをもって「ただただ、何かしてあげたい」という純粋な気持ちが如何に尊く、素晴らしいことなのかを説いたお話です。
仏教ではこの心を「慈悲」といい、この行いを「布施」と言います。
今日、皆様が被災した方々に持った心が「慈悲」であり、浄財を寄せた行為が「布施」なのです。
この尊い心と行いを、いつまでも忘れないでいただきたいと思います。
 (平成20年度 5教区托鉢リーフレットより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年3回目の助け合い托鉢を、12月26日(土)に行います。

今年最後の托鉢の場所と時間帯は、下記の2カ所を予定しています。
2時ころ   上永谷駅周辺
3時半過ぎ  上大岡駅周辺

お近くの方はご協力よろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のおまけ

寒くなってきました(北海道の方から比べれば、南国のようかもしれませんが・・)。

いろんな木の実や、花、降りた霜の形などに季節を感じることのできることは
幸せなことですね。

今日はここまで。

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
この度は残念 (風月)
2010-01-05 16:51:42
この度の托鉢には参加できず残念ですが、またご案内ください。

ところで、この兎の役を小学校の学芸会で勤めました。有り難い配役を頂いたと今でも思っています。

本年も宜しくお願いいたします。
         風月九拝
平成22年お正月
返信する
Unknown (りんしょう)
2010-01-06 23:19:04
あけましておめでとうございます。
次回の托鉢には、またお誘いさせていただきます。
その折にはよろしくお願いいたします。

ウサギの役をされたのですか・・・深い深い佛縁を感じますね(^-^)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。