以前、銃騎士のことを貶しましたが、前の恋騎士が良すぎたことが一番かもしれません。恋騎士で初めて騎士物を知り、すっかり虜になってしまいました。ただ意外と似たり寄ったりになるのは題材が題材だからでしょうね。それでいつの間にか止めてしまったのも事実です。その理由の一つがインレの女性版時代劇。騎士道よりも武士道の方が遥かにわかりやすいし、好きです。紅茶よりも緑茶、洋菓子よりも和菓子の方が好みなんです。とはいえインレは全てプレイ済み。あとは源平繚乱絵巻 -GIKEI-がでるまでオアズケ状態なんですよ。
そんな中で見つけたのが、ワルキューレロマンツェ~少女騎士物語~(11/10/28)。
私の記憶ではかなり高額だったはずですが、随分安くなったんですね。これだけでは運賃無料(トレーダーは¥3,000以上)にはならないのでおまけが¥700程必要だったくらいです。ただこのシリーズ、本編に比べてかなり安かったFDのMore&More (13/10/25)はすでにプレイ済みです。もう5~6年前のことになりますが、当時購入した価格は今とほとんどかわらなかったような気がします。因みにFDのMore&Moreですが、この本編をプレイしなくてもある程度わかるようには作られています。
ヨーロッパで広く行われたジョストと呼ばれる馬上槍(ランス)試合で競う一騎討ち競技をテーマに、怪我で挫折したかっての天才騎士・水野貴弘がヒロイン達の付添・ベグライターとしていかに支えていくのかという物語です。
ヒロインは4人、どのルートも見所タップリ、サブもしっかり描かれており読み応えがあります。
侯爵家の令嬢ノエルはまるで小悪魔みたいに、貴弘を翻弄します。
リサは小動物?どちらかといえば猫かな。その日の気分次第?
美桜は間違いなくエロゲの王道パターン、幼馴染の立ち位置です。
公爵家の長女で、学生会会長スィーリアが想像以上に可愛い!!
全校生徒のあこがれを一身に受ける孤高の存在。優雅で高貴な憧れの君が誰にも見せたこととのない可憐な乙女になった時の破壊力は抜群です。
シナリオで選ぶならノエル⇒リサ⇒美桜 (みお)⇒スィーリアの順がスムーズで、最後に主人公の謎が明らかになるパターンです。
実は主人公の貴弘は、怪我で騎士を断念したのですが、さりとて必ずしも未練が断ち切れたわけではないのです。その葛藤がこのゲームの最大の見所なんですが、ただシステムはかなり古く、ワイド画面にも非対応だしジャンプ機能もついていません。ボリュームもそこそこあるので手間を考えるなら選択肢は階段式のスィーリア⇒美桜⇒ノエル⇒リサの方がず~と楽です。シナリオを楽しむなら前者、手間をかけたくなければ後者。どちらを選ぶかはプレイヤー次第ですね。
スキップは思いのほか早いですし、フォントも影や枠の色を自由にカスタマイズできるので、テキストは読みやすくて、とても10年前のものとは思えません。
CGはもちろんですが、キャラがいずれも魅力的。加えてエロが物凄い。時折その最中にみせる喜びと歓喜に満ちた表情が何ともいえません。ただ少々度を超えた下卑た仕草や表情に眉をひそめたくなるシーンもありました。この辺りは好みの問題ですが、私はそれさえなければとてもいい出来だと思います。