昨年11月の投稿「Basement Tapes その1」を何となく読み返してみたら、記述内容に間違いを発見したので、凡ミスとはいえ自分には重要なことなので訂正しておいた。
ま、グリール・マーカスだろうと誰だろうと人は間違うことだってある。しかし改めてその部分を読んでみたが、間違いというより思い込みというか思い入れだな。
昨年11月の投稿「Basement Tapes その1」を何となく読み返してみたら、記述内容に間違いを発見したので、凡ミスとはいえ自分には重要なことなので訂正しておいた。
ま、グリール・マーカスだろうと誰だろうと人は間違うことだってある。しかし改めてその部分を読んでみたが、間違いというより思い込みというか思い入れだな。
Lone Star はまだ有るらしいという知らせが今朝あった。それで色々思ったことの備忘録。
Lone Star Cafeというのはマンハッタンのイーストビレッジの確かワシントンスクエアから程近い場所に在った、西部劇に出てきそうな田舎風の古い Bar & Live House で、調べたところ、ディランや、解散後のザ・バンド、ロイ・オービソン、ウィリー・ネルソン、リチャード・トンプソン、ダグ・サーム、等々、その筋(どの筋か?)の人達が出演したこともある店のようだ。自分は確か1989年の2月に友人数人と連れ立って行ってみたのが最初だった。Levon Helm がライブをやるという情報を察知したからだ。Village Voice紙でリヴォンのショウの告知を誰かが見つけ、ワシントンスクエアホテルの前の公衆電話から店に確認の電話をした夜のことは、鮮明に覚えている。
「こんにちは。今晩はリヴォンのショウですか?」「こんにちは。そう、今夜リヴォンとバンドは、○○時からと○○時の Two Stage をやる予定よ」。電話の向こうの彼女は、Yankee か Dixie か判らなかったが、若々しく誇らしげで期待に弾んだ声で(そのように聞こえた)そう答えた。
その晩、目の前で見たリヴォンと彼のバンドのショウは、泥臭いが粋で鯔背でガッツに満ちていて全然 Cool じゃないのが最高にいかしてた。ザ・バンドもリヴォンも、レコードにせよライブにせよ、形にするまでは当然試行錯誤や色々あったろうが、いったん出来上がったら、それに向かって形振り構わず全員が猛烈なガッツを叩きつけようとした人達ではないかと思う。でなけりゃ、あんなに素晴らしかったりボロボロな演奏や歌にはならない筈だ。そこが自分にとっては他のもっと巧いとか理屈主義主張の立派そうなバンドとザバンドが違う大きな要素ではないかと、これを書きながら思った。映画 Last Waltz の DVD の複々音声で、Dr. John が「有りもしないゴールにボールを叩き入れようとする」とか何とか、そんなような事をリヴォン達と語り合っているが、善し悪しはさておき、そういう事だったんだと思う。
リヴォンのその夜のショウは、友人の一人がカセットテープに納めていた。それは四半世紀以上の間、この部屋の片隅で静かに眠っている。
今日 Lone Star Cafe についてちょっと調べてみたが、リヴォンを見たその店はその年1989年に閉店し、マンハッタン島のもっと南のほうで Lone Star Roadhouse として再開したようだ。そういえば、1990年か1991年にBooker T & The MG's を見たのは、Roadhouse の方だったか。その店の雰囲気は以前とは変わって普通の Live House になっていて残念だった記憶が有るが、MG's は、ドラマーは当然アル・ジャクソンではなく多分翌年のマジソンスクエアガーデンのボブフェストでジム・ケルトナーと一緒にドラムを叩いていた人だったが、素晴らしかった。カーラ・トーマスが途中でゲストでジー・ウィズと他数曲を歌ったのはともかく、とにかく1曲目の Melting Pot が爆発的な演奏で、特に間近で見るダック・ダンの格好良さは鮮明に覚えている。
さておき、昨日あたりから、私としては何年ぶりか分からないくらい久しぶりに、昔のバンドメンバーが集まってライブをやりそうなことになりつつある。それで何を歌うかちょっと考えてみた。で、かの地からの知らせで Lone Star Cafe と、もう一つ思い出したのがブリルビルディング。
そのビル自体の思い出は、入り口の前で写真を撮っただけのことだが、あそこで写真を撮ったのは、勿論そのビルにあった音楽会社に関わった1960年前後あたりのソングライターや最高の曲の数々に想いを馳せてのこと。そのソングライター達とヒット曲は挙げたら目眩がする位とんでもないことになるので書かないが、個人的に、なぜか理由は良く分からないが、最近妙にドク・ポマス&モート・シューマンに嵌っている。ざっと思いついただけでも、Lonely Avenue, Hushabye, Save The Last Dance For Me, This Magic Moment, Viva Las Vegas, Suspicion, Little Sister, I'm Gonna Cry Till My Tears Run Dry (Irma Thomas !)と、もう、しみじみと良い曲ばかりだ。こうして挙げた曲を眺めながら頭に思い浮かべてみると、他のライター達の作品よりBluesを感じるというか、痛みというか寂寥感がありながら不思議と暖かみというか懐かしい感じのする曲が多い気がする。多分それがドク・ポマスの個性なんだろう。
で、「ラストダンスは私に」といえば越路吹雪ということで、彼女の歌うサントワマミーを聴いていたら、島倉千代子の「愛のさざなみ」が聴きたくなり聴いてみたら、やはり1950年代終わり頃から1972~3年頃辺りの歌謡曲や演歌は大好きな歌がどうしてこんなに沢山あるのだろうと改めて不思議に思った。エト邦枝の「カスバの女」やフランク永井の「君恋し」なんて、私が幼稚園に入る前だっと思うが、冬の青森のしんしんと雪の降る夜道にチェーンとワイパーを響かせて親父が車を運転しながら良く歌っていたのを思い出して、いつも少しだけ目頭が熱くなる。
そんな訳で一日中あの頃の歌謡曲と演歌とドク・ポマスの曲をあれこれ聴きまくりながら、ふと思ったのは、あの頃の歌謡曲や演歌とドク・ポマスの曲には、直接的に似ているものがあるか分からないが、自分にとってはそこはかとなく似たような感覚を呼び起こさせられるものが多い気がする。同時代ということもあるだろうが、例えばゴフィン&キングやバカラックじゃなくドク・ポマスの曲の方に通じるものを感じるのは何故だろう。ともかく、ロックとかブルースとかカントリーとか歌謡曲とか演歌とかジャンルはどうでも良いというか、どれも歌がある限り結局歌には大した違いは無いんじゃないか、と改めて思った一日であった。
The Basement Tapes Completeの6枚をじっくり聴きに奥秩父~八ヶ岳あたりをドライブしてきた。大雑把に地理を頭の中に浮かべて出発し青梅街道に出て暫く走っていると、少しずつイメージが湧いてきた。むかしオフロードバイクにガソリンストーブやテントや寝袋を積んで御荷鉾山系あたりの山奥の林道や河原を走り寝泊まりしていた記憶も、断片的に蘇ってきた。
1.入間、飯能、正丸トンネル、秩父、群馬県上野村、下仁田、碓氷軽井沢、小諸、蓼科、白樺湖、茅野、諏訪
2.入間、飯能、正丸トンネル、秩父、群馬県上野村、十国峠、佐久、麦草峠(八ツ)、茅野、諏訪
3.入間、飯能、正丸トンネル、秩父、群馬県上野村、124号線、上野ダム(御巣鷹山北方)、ぶどう峠、小海、清里、須玉
結局、2は通行止めで抜けられず、3は深夜の人里離れた山奥で通過するのを躊躇い、えらく大回りの1番になった。11時間ほど走ったか。走り出すと何時もそうだが余り休憩しない。今回も1回の休憩で時間はたっぷりあったから、Anthology Of American Folk Music も全部聞き直し、つでいに Music From Big Pink も久々に聴き直してみた。
ちょうど日没した頃に出発したこともあり、秩父駅あたり以降は信号も人の気配も殆ど無いルートだったから、当然いろいろと考えさせられた。
ヒルビリー、アイリッシュ、アケイディア、ケイジャン、ザディコ、ニューオーリンズ、ブルーズ、ゴスペル、ロカビリー、ロックンロール、リズムアンドブルース... 色々あるだろうが、スタイルとかジャンルとかそういう細切れなものが、ずっと頭から離れなかった。
Gillian Welch - Elvis Presley Blues、Mississipi John Hurt - Spike Driver Blues、Robert Wilkins - That's No Way To Get Along、Rolling Stones - Prodigal Son
数日前、数ヶ月前に予約していたこれが届いた。今朝封を開けてざっと聴いている。
やっぱ My Bucket's Got A Hole In It はやってんだな。
お、Bells of Rhymney もやってる。
ああ、One too many morningの1番目をリチャードが歌ってる。
いやあ、やっぱり面白い。
これだけ曲数が増えると買うなら、これに関しては通常版よりDeluxe版の方だな。
しかし、日本版が解説と歌詞訳(英文無し)が輸入版に付いただけで(だと思う)約6千円も高いってのは変だろ。
輸入版の資料は面倒で未だ読んでないが、ぱっと見では大したこと書いてないような予感はする。
曲毎の作曲者は書いてあるが、最後に「歌ってるのはディランで、バックボーカルや楽器演奏は判んない。資料が残ってないから」みたいな事が書いてあって、グリール・マーカスがMoon DogのA Change Is Gonna ComeはRick DankoRichard Manuelが歌ってると確か書いていたのを思い出して、笑った。
音は、一般的には良くなったと感じられるのかもしれないが自分は不満。
Vocal帯域を強調して演奏の方が相対的に小さくなり、それをクリアにしちゃってる。
全部聴いたわけではないが色々出ているBasement Tapesのリマスター版の中でも、多分2009年版が自分は良い。同じtakeのものを今回の方で聴くとがっかりする。
この6枚のCD、未だ良く聞き込んでない現時点で言うのもなんだが、やはりBasement TapesがAnthology Of American Folk Musicの影響と簡単に片付けるのはどうか。
確かに後者を聴いていると、例えば、My Name Is John JohannaがApple Suckling Treeに似ているとか、そういうことはあるにしても、DylanとThe BandがAnthology…を聴きまくって研究してB.T.を作った訳でもなかろう。
とにかく、今年最後の3連休は天気もまあ良さそうだし、CD 6枚は全部 iTunesに落としたし、さて、飯食ってシャワー浴びたら、奥秩父~八ツ辺りを車で彷徨いながらゆっくり聴いてみるか。
頼まれてアナログレコードをCDにしようとしている。きちんとやろうとすると結構手間がかかる。
WaveLab Elementsの体験版。初めてのソフトで未だ良くわからないが9千円台なら導入するか。
15年位前に使っていた同じメーカーの廉価ソフトがどんなだったかもう覚えていないが、
これと値段は同じくらいだったか。そうだとすれば、これは9千円台でも高いのかもしれない。
久しぶりにアナログレコードの音を聴いて、最近のCD(リイシューものではないCDの話し)の、
アナログレコードっぽい音(多分そういう意図だろう)とは、やっぱりぜーんぜん違うなあと思った。
ところで、前回Elvisのことを書きながら、当然Bobby Womackにも繋がる訳で、改めて本人や
Wlison Pickettの諸作を色々と聴いてはいたのだが、ややこしくなるので書かなかった。RIP
これが一番好きというわけではないが、Trust Meを今日は挙げておこう。
これは、40年位前に一番最初に聴いたBobby Womackの曲だから。
尤も聴いたのはJanis JoplinのPearlからで、その時これがBobby Womack作とは知らなかった。
ただ、Pearlの中では中学生のガキながら地味に一番ピンときた曲だった。いやホント、良いな。
Bobby WomackとReggie Youngのギターもカッコいいが、Womackの曲を歌う時のPickettは最高だ
仕事帰り、珍しく車が殆ど通り過ぎない道路の歩道に心地良い雨が降ってきたので、
ElvisのKentucky Rainを頭のなかで鳴らしながら、傘をささずに歩いた。
で、思い出したのは、先週の土曜日ひさしぶりに友人の飲み屋で音楽談義をして
居た時のこと。
たまたま隣に座ったちょっと前に面識のあった兄弟ミュージシャンの弟の方が、
最近急激にソウルミュージックに嵌りだしているとかで、HiやStaxの話しになり、
当然MemphisといえばElvisの話しにもなる訳で、オレはほろ酔い加減を良い事に、
「そういえばBill BlackはElvisのバックの後、確かSatellite(Staxの前身)で
録音したんじゃなかったか」なんて適当な事を喋った気がするが、
Satelliteじゃなかった、Hiだった。
彼は帰り際、「こんな音楽話ができるからここはいいなあ、勉強にもなるし」
みたいなことを言いながら帰っていった気がするが、間違いを教えちまった。
ま、そこまで細かい話しは覚えてないだろうし、覚えていて興味があれば自分
でも調べるだろうから、まあいいや。
Kentucky Rainの収録アルバム、From Elvis In Memphis(1969)。
オレに限らずElvis好きなら、いや、スワンプミュージックだかサザンロックだか
サザンソウル好きだか何好きというのかどうでも良いが、そういのが好きなら
大好きなアルバムのひとつに入れておいて少なくとも損はしないアルバムだと
思うが、さて、どうだろうか。
Chips MomanのAmerican Sound Studio(Reggie Young!)録音、
Long Black Limousine、In The Ghetto、Suspicious Minds、Don't Cry
Daddy、Kentucky Rain、etc. 名曲が一杯つまってるのになあ。