N:ハロー効果についてもっと詳しく教えてください。
T:えっ?
N:HRで話してたやつです。得意科目がどうのという・・。
S:ああ、それ知ってるよ。授業の時にもっと詳しく聞いたから。ポジティブハローとネガティブハロー・・ですよね、先生。
T:ああ、そうだね。人間は他人をどう評価するかという話でね。
N:わかりやすくお願いしますよ、専門用語なしで。
T:じゃぁ、具体例でいこう。
S:あ、はいはい。
T:あるクラスに大人しくて目立たない子がいた。いつもひとりぼっちで本を読んでいたが、勉強もそんなにできるわけでもなく、運動も不得意だった。
S:私みたい・・。
N:Sのどこが大人しいの?
T:そんな彼女があるときを境にすっかり変わるんだ。それは国語の授業で、誰も書けなかった蕾という漢字をみんなの前で書けた瞬間から。先生の出す難しい漢字をことごとく正解し漢字博士というあだ名をもらった。
S:うん、うん。
T:その日からみんなの彼女を見る目が変わったんだ。彼女の全てが素晴らしく見えるようで、友達も一気に増えた。彼女自身も、よく勉強するようになって成績はぐんぐん伸び、友達の評価がますます上がり、いつの間にかクラスの代表として活躍するまでになった。
N:へぇー。でもありそうな話。
T:これがポジティブハロー効果。
N:どう考えればいいんですか?
T:ひとつの素晴らしいものを持っていると、その人間の全てが素晴らしく見えるようになること。そして、その評価は自分にも返ってきて全てが素晴らしくなるように努力し変容していくこと。
S:なるほど!
N:なるほどって、Sはちゃんと知ってたんだろう?
T:で、ネガティブハロー効果はこの逆だ。
N:ネガティブって否定的な意味ですよね。
T:あるクラスに、勉強も運動も良くでき、人気ものの男の子がいた。ところが、あるときこの男の子が、ある女子にひどい意地悪をした。その噂は誇張されてたちまち広がりあいつは悪い奴という評判が広がった。その男の子はやがて服装も乱れ、意地になったように悪いことをすようになった。当然、勉強もできなくなりやがて学校を去った。
S:それはちょっと...。
N:でも、ありそうな話。
T:ネガティブハロー効果とは、ひとつの問題点が明らかになると、その人間そのものが駄目に見えてしまうこと。その評価はその人間の中に入り込み、自信を失なわせてますます駄目になるような行動をすることになる。
S:なるほど。
T:自分がどう他人に見えるかと言うことは重要で、それが自分の生き方を規定している事意外と多い。
N:何とかならないんですか、そのネガティブハローは?
T:ネガティブな自分を修正してポジディブな自分をつくることだね。ポジティブハローは自分で演出できるんだ。
N:はぁ・・。
T:君は自分のどんな美点で輝くか?考えてみることだね。
N:そうか、ナンバーワンになろうとするより、オンリーワンになること?...か!
S:頑張ります。
N:こら、横から返事するなよ。
※ 写真は「雄叫び」 陶器の面・・・白土に織部の釉薬を薄がけして焼いたもの。私の作品です。
T:えっ?
N:HRで話してたやつです。得意科目がどうのという・・。
S:ああ、それ知ってるよ。授業の時にもっと詳しく聞いたから。ポジティブハローとネガティブハロー・・ですよね、先生。
T:ああ、そうだね。人間は他人をどう評価するかという話でね。
N:わかりやすくお願いしますよ、専門用語なしで。
T:じゃぁ、具体例でいこう。
S:あ、はいはい。
T:あるクラスに大人しくて目立たない子がいた。いつもひとりぼっちで本を読んでいたが、勉強もそんなにできるわけでもなく、運動も不得意だった。
S:私みたい・・。
N:Sのどこが大人しいの?
T:そんな彼女があるときを境にすっかり変わるんだ。それは国語の授業で、誰も書けなかった蕾という漢字をみんなの前で書けた瞬間から。先生の出す難しい漢字をことごとく正解し漢字博士というあだ名をもらった。
S:うん、うん。
T:その日からみんなの彼女を見る目が変わったんだ。彼女の全てが素晴らしく見えるようで、友達も一気に増えた。彼女自身も、よく勉強するようになって成績はぐんぐん伸び、友達の評価がますます上がり、いつの間にかクラスの代表として活躍するまでになった。
N:へぇー。でもありそうな話。
T:これがポジティブハロー効果。
N:どう考えればいいんですか?
T:ひとつの素晴らしいものを持っていると、その人間の全てが素晴らしく見えるようになること。そして、その評価は自分にも返ってきて全てが素晴らしくなるように努力し変容していくこと。
S:なるほど!
N:なるほどって、Sはちゃんと知ってたんだろう?
T:で、ネガティブハロー効果はこの逆だ。
N:ネガティブって否定的な意味ですよね。
T:あるクラスに、勉強も運動も良くでき、人気ものの男の子がいた。ところが、あるときこの男の子が、ある女子にひどい意地悪をした。その噂は誇張されてたちまち広がりあいつは悪い奴という評判が広がった。その男の子はやがて服装も乱れ、意地になったように悪いことをすようになった。当然、勉強もできなくなりやがて学校を去った。
S:それはちょっと...。
N:でも、ありそうな話。
T:ネガティブハロー効果とは、ひとつの問題点が明らかになると、その人間そのものが駄目に見えてしまうこと。その評価はその人間の中に入り込み、自信を失なわせてますます駄目になるような行動をすることになる。
S:なるほど。
T:自分がどう他人に見えるかと言うことは重要で、それが自分の生き方を規定している事意外と多い。
N:何とかならないんですか、そのネガティブハローは?
T:ネガティブな自分を修正してポジディブな自分をつくることだね。ポジティブハローは自分で演出できるんだ。
N:はぁ・・。
T:君は自分のどんな美点で輝くか?考えてみることだね。
N:そうか、ナンバーワンになろうとするより、オンリーワンになること?...か!
S:頑張ります。
N:こら、横から返事するなよ。
※ 写真は「雄叫び」 陶器の面・・・白土に織部の釉薬を薄がけして焼いたもの。私の作品です。