エルビスを見た！

タイトルで出オチである。
なにが言いたいかわかった人もいるだろう。

エルビスはロックのキングで、ビートルズ登場前に全世界にロックンロールの市民権を与えたスーパースター、エルビス・プレスリーの事である。
５０年代から７０年代にかけて常にキングの名をほしいままにした男。
亡くなってからもう３０年になるだろう。

十数年前からアメリカの各地で噂が広がった。

「エルビスを見た！」

と。エルビスは実は死んでないのだと。
最近ではマイケル・ジャクソンもそうだが、アメリカではあまりに偉大なスーパースターが亡くなると必ずこんな噂が写真や映像付きでまことしやかに流れるのだ。
この事からアメリカではエルビスを見た、会ったと言うのは幻覚見てる人、嘘つき、精神を病んでる人の例えのジョークとして使われている。

最初についた嘘なら注目も浴びるし信憑性もあるだろう。
しかし調子に乗って繰り返し同じ嘘の繰り返しなら滑稽でしかない。

ましてやエルビスの様な夢のある嘘なら楽しい。
しかし人をおとしめる為の卑劣な嘘は救われない。
本気で信じて言ってるならご愁傷様といわざるを得ない。
なんにせよ寂しい人だな…と思うのだ。