Mark

むさりんパパ

生還しましたっ!

2008-04-23 23:59:08 | Weblog
その電話は突然鳴った。

朝5時頃だったと記憶している。
何とか起きて電話をとったら、
いきなり思いっきり英語である(笑)

その後に、彼は自分の名前を言った。

名前を聞いた事はあったが、
あまりに急な展開の上に、半分寝ぼけていたので
全然状況が飲み込めない。

「とにかく、すぐに来い!オーディションするから!」
と彼は言った。

オレは思わず、
「は?」と答えた(笑)



その後も色々話したのだが、
早口でしゃべられ、必死に聞き取ろうとしたが、
半分ぐらいしか意味が分からなかった(笑)
状況が分からず困っていた時に、

「もしもし?」と日本人の女性の声に変わった。

何故か助かった気持ちになって、

「すみません。
よくわからないんです!」


と、必死になって言った事は覚えている(笑)

「すぐに来れますか?と彼は言ってるんだけど」
と彼女は言った。

あとからわかったんだけど、
彼女はそのミュージシャンの奥さんだった。

その電話の内容がどうしても理解できず、
唯一、心のあたりのあるロック雑誌の編集部に電話をした。
編集長が出て、その内容を話すと、
「それは凄い!たぶんうちから渡ったデモテープだと思う!」
と、彼は言った。

その1年ぐらい前に、某有名ギタリストのコピー曲と
自分の演奏のデモテープをその雑誌社に送った事があった。
それが、彼に渡ったらしく、突然連絡が来たという流れ。

そしてその電話の3週間後に、
俺はロンドンに向かった(笑)

何がなんだかわからず、海外に行くのも初めてだったし、
パスポートをもってないから、急いでとった。
お金も必死にかき集めて。

オレは成田に向かった。

~続く~

この後から、オレの波瀾万丈な人生が始まるのだが(笑)

簡単に言うと、
高校野球の地区予選でそこそこ活躍したぐらいの選手に、
いきなりメジャーリーグのスカウトから
「オマエをテストする。今から来い!」
と電話がかかってくるのと変わらない話だ。

ありえねえ。
でも、この性格&典型的O型のオレ。
「なんとかなるだろ?よくわからんが(笑)」
である。
「じゃ~行ったるわ!望むとこじゃ!」
で、いざ出陣ですわ。

ここまで見るとなんかかっこ良く聞こえるかもだけど、
現実はかなり厳しかったね。
同じような環境にいる日本人はほとんどいなかったし、
言葉の問題、ビザの問題、生活の問題も山のようにあった。

ホント、向こう行ってからが大変だったな。
何もよく分かっちゃいないガキだったしね。

それよりも何よりも、
行きの飛行機代がないという現実もあったし(笑)
これは「アニキ ギター伝説」というタイトルにして
今後展開します(笑)
(ここで終わったりして(笑))

今でも忘れられないのは、もう毎日疲れてて
せめてご飯でもと思っても、
あの当時のロンドンのご飯は本当にまずくて、
(日本人はみんなそう思っていたと思う(笑))
マジで食えるもんがないんだよ。
ロンドン特有の「fish and chips」は
お酒のつまみみたいなもんだし。

オレは好き嫌いもないし
(某プロフィールで豆腐が嫌いとは書いたが(笑))
基本何でも好きだ。

だけど、どれもマズい。
食えたもんじゃねえ。
半端ねえんだよ。
それを、みんな平気でうまそうに食う。

ある時オレがあんまり食わないから、
マネージャーが心配して
「今日は俺ん家に来い、飯を食おう!」
と言ってくれたから、なんとかなると思って行った。

店よりも家庭料理の方が、どう考えてもうまいでしょ?
期待して行ったのだ。

いや~~どんなものを出されたかの記憶がない。
口に入れた瞬間、オレは命の危険さえ感じたよ(笑)
だが、こんな訳の分からん日本人に、
気を使ってよんでくれたエリックの為にも
残す事はできない(笑)

心の中で、「オレはサムライだ!」と叫んで、
何とか口に流し込み、水で飲み込んだ。
あと少しだっ!

あと少しで、
この悪夢から逃げられるのだっ!


たぶん、オレの命のカラータイマーは鳴りっぱなしだったな。
驚く事にみんなうまそうに食ってる(笑)
しかし、すでに涙目のオレにはその余裕はない。

であと少しでというところで、
この親切すぎるKY男エリックが、

Mark、
もう一杯食うか?


と。
どう見てもうまそうには食ってないだろ?(笑)

流し込んで、飲み込んで早く食ってるオレを見て、
そんなに腹が減ってるのか?と映ったのか。。。
つらいのは常に笑顔で食わないといけないのである。

必死とは
この事だ(爆)


もちろん、笑顔で

「NO,Thank You」(当時でもこれくらいは言えた(笑))

ところがこのエリック、基本日本人が好きで日本が好きな
いわゆるおせっかいタイプの太っちょ(笑)

「遠慮するなよ~うまいだろ?」
と追い討ちをかける(笑)

奥さんが隣にいるし、なぜかそこにいたみんなの視線が
オレに注がれている(笑)

「YES」

なんかこんな英語で答えた記憶がある(笑)

その後に奥さんが笑顔で、
オレが命をかけて飲み込んだその皿をとって、
またおかわりを乗せたのである。

それも、素敵な笑顔で、
「どうぞ、召し上がれ~~」だ(笑)
上から目線で
「おいしいでしょ?私の料理!」的な。

この奥さんはいい人だ。
もちろんエリックも、
突然来た日本人の食事が合わない事を可哀想に思い、
家にまで招待してくれたナイスガイである。

だけどよ~~~
この料理?たるものは、悪いが食えん。
っていうか、もう一回言うが、

カレーライスだよ!
と言われて、
食ったら、
う○○だったみたいな
衝撃に近いぞ!(笑)


同じ色系でも、全然違うんじゃんよ。

オレは覚悟を決めた。
この先、この土地で、
戦って行かなくてはならぬことはわかっていた。
こんな事で負けてたら、
この先ここではやって行けぬ。
こいつらに勝てんのじゃ!

その後の事は書くまい(笑)


数年前にロンドンに行ったのだが、
オレは毎日メチャ高いけど、
(海外にある日本食のお店はかなり高級店が多い)
日本食のお店に通った(笑)
毎日な(笑)
あの時のインパクトと記憶が消え去る事は死ぬまであるまい(笑)

日本は、ホント世界のどこの国の料理でも食べられるよね。
こんな国は世界にないんじゃないかな?
自給率が低いのに、食の豊富さは世界一かもしれないね。

ま、それは置いておいて。
今はイギリスもおいしいものというか、
日本人にあう食べ物も多いらしいよ。
なので心配せずに、イギリスに行ってくれたまえ~~。

と、こうやってブログを書いてると言う事は、
何とか締め切りに提出できたと言う事じゃ。
コメントくれた人、ありがとう。
だがの、まだOKかどうかの返事は来ないのじゃ~~。

ということもあり、
この先もまだまだギリギリチョップの毎日が続きそうですな。
この後からは、あの曲を作らないといけないしな(汗)

余談だけど、
「アニキ世界を行く」が好きな人が多いみたいだね(笑)
「子守唄シリーズ」よりもいいのかな?(笑)
Mark先生の
ワンポイント英会話(笑)

ってのもあるが(笑)←ないよ(笑)

やっぱり、むさりんの写真が一番いいのかもね(笑)
今から散歩行ってきます!

ということで、頑張りますっ!
じゃ!