Mark

むさりんパパ

10年。

2018-11-30 22:55:52 | Weblog

 

ツイッターでもつぶやいたけど、

2008年の11月30日に「絶頂HEAVEN」

翌日の12月1日に「BRAND NEW DAY」の

歌のレコーディングして丸10年。

 

 

レコーディング前日は

明日はどこまでふたりが歌えるかな?って、

思って準備してたのを覚えてます。

 

Xの「翼と一」は、それまでに主題歌を入れて

3曲歌ってスタイルが固まってたし、

「放課後エデン」「真夜中救世主」「禁断ロマンス」

という三部作はファンに支持された曲になった。

応援してくれたおかげで「禁断ロマンス」が収録されている

「DIAMOND DISC」はデイリーでオリコンの20位台に入った。

 

今は声優の方が歌うキャラソンがオリコンに入ることは珍しくないけど、

当時、それも乙女ゲームでは

ほとんどなかったように記憶してる。

 

なぜその話をしたかというと、

XとZは比較されるだろうな〜と思ったから。

これから始まるZなので、これから少しずつ頑張ります!

というのは言い訳にはならない。

 

だからこそ、Xのファンが聴いても響く主題歌を完成させなければ

という強い志があった。

 

当時は主題歌やキャラソンで話題を先行して

ゲームを盛り上げていたのもあるんだよね。

この辺りの戦略は、岩崎さんとよく話してた。

 

若いまっすぐな二人の若者を

どれだけサポートできるか。

もっと言えば、主題歌がファンの人に響かなければ、

Zの人気にも影響がでるかもしれない。

 

翼と一にも負けない、

めっちゃくちゃ突き抜けた主題歌じゃないと。

それは翼と一のすべての楽曲を書き、

歌のディレクションも全曲やってた自分だからこそわかること。

 

突き抜けないと。

それが絶対に必要だと思った。

 

楽曲の方向性は当時、岩崎さんと練っていた。

ROCKで行こう!というのは決まってたけど、

どこまでやろうかな?って考えてた。

 

二人とレコーディングを一度もしたことないし、

まして前野くんは、ほぼ初めてのレコーディング。

 

曲を書く時に作曲家として知っておかないといけない

歌の音域がわかってなかったから

レーベル会社のティームさんの会議室を使って、

確認したり。

そのあと別日にスタジオをおさえて(アニキの自腹w)

前野くんの仕事終わりに集まって、

歌の練習もしたり。

 

「事前に練習しない?」と前野くんに聞いたら、

「是非、やりたいです!」と。

 

実際のレコーディングの話は、

今までいろんな所で話したよ。

楽曲解説とか、トークイベントとかw

だからそこは割愛しますw

 

とにかく熱かったし、4時間も歌わせるなんて

今なら事務所から間違いなくクレーム入るよw

 

俺も歌入れする時に毎回、確認してるんですよ。

マネージャーや事務所の方に。

「本気でやっちゃって良いですか?」って。

二人が若手だったから、OKだったのかもしれないけどw

 

歌のレコーディングの後に声の収録があれば、

使い物にならなくなるし。

「2日間は丸々空けてあります!」っていわれたので、

思い切っていけたんだよね。

KENNちゃんの当時の事務所の社長、天下井さんは

そういう所でも、とても理解があって。

「KENNのポテンシャルを最大限に引き出してください!」

って言ってくれたから。

 

 

2時間も歌えば、歌声も変わるのよ。

特に激しい曲は。

翼と一に無い、ど真ん中ストレートな熱さ。

でも、やっぱりいざ録音となると少し力が入る。

若いし、体力あるし、慣れてないのもあるし。

力の配分みたいなところ。

でもこの熱さが無いと

この曲の目指すところに行けない。

 

力の入ってる歌は強くて良いんだけど、

何度も繰り返すPV(主題歌)だと、聞いてて疲れちゃうから。

とにかく熱くて、でも力の入りすぎてない歌が必要なんだよね。

このニュアンス、わかります?^^

 

そのワンテイクを録るために4時間ひたすら待った。

OK!って何度も言いそうになったけど、

心を鬼にして。

でも最高のテイクを録るために、「もう1回!」と

言い続けたよ。

で、最後はOK!って言っても

まだいけます!もう1回お願いします!となったけども笑

そのまっすぐな姿勢を見て、この二人は

これから先、活躍できるだろうな!って思った。

 

一生懸命ってのは、誰でもそうなんよ。

でもギリギリの所で最後に逃げるか、向かうか!なのよ。

そこが成長できるかどうかのポイントなの。

特に若い時は大事なのよ。

 

KENNちゃんは最初からよかった。

4小節歌った所で、「この勝負もらったかも!」って思えた。

安定してるし、音程も良いし、良いテイク。

でも、もっと荒く、ワイルドに歌って欲しかったんだ。

普通のレコーディングなら、

とっくにOKテイクだったと思うよ。

KENNちゃんのヴォーカリストのレベルは

当時から高かったから。

 

でも1曲目って、そのシリーズの印象さえも決めるから、

限界までやらないとあかんと思ってた。

 

俺がOKを出さないから、スタジオの中の雰囲気も

張り詰めてきたしね〜w

そろそろ良いんじゃ無いですか?的な視線も

スタッフからは感じてたけどw

ま、この辺の話は、今まで話したことあるかもね。

ほんと二人は素晴らしかったよ!

同じZチームのメンバーとして

そう思った。

 

このCDは強く印象に残ってるんだよ。

ま、個人的な話はあまりあれなんだけど、

10年経ったから、さらっと。

 

12月1日。

KENNちゃんのレコーディングの時。

休憩を入れた。

「BRAND NEW DAY」はバラードだけど、

ニュアンスがとても大事な曲だから、

丁寧に進めてた。

 

夜遅い時間になって、

休憩で携帯メールを見たんだけど。

 

 

当時、このブログを見てた人は覚えてるかもしれないけど、

アニキが尊敬している

LOUDNESSのドラマー樋口さんが

闘病中だったんだよ。

 

亡くなった。

と。

何度も何度も見た。

 

それを見た瞬間、動悸が激しくなり。

立っていられなくなった。

本当にショックで。

 

なんとかトイレにたどり着いたら、

涙で前が見えなくなった。

倒れそうだった。

 

でもここで俺が緩んだらあかんと。

何としてもやりきるんだと!

  

12月3日にドラムのレコーディングがあった。

前にも書いたことあるけど、

生のドラムを入れることは予定になかった。

でも、最高の曲にするため必要だった。

自腹なw

 

そうる透さんとスタジオで樋口さんの話になった。

俺が落ち込んでるのを透さんは感じたんだろうね。

「Mark、任せておけよ!」って。

透さんと樋口さんは同じ歳で友達でライバルだったから。

 

ま、いろんな想いがあって完成した曲。

あの曲の歌はもちろんだけど、

ギターもドラムも熱いのは、

そういうストーリーがあったから。

 

誤解を恐れずに言えば、最近は

歌も演奏も直しまくって

CD出してるのばっかじゃん、世の中w

 

あの曲はそうじゃ無いから、

歌のタイミングもずれてる所もある。

でもそれがあの時の二人の全力の歌なんだよね。

 

今聞いても、スリリングで熱い。

KENNちゃんの歌う表情が見える。

智昭の汗も感じる。

二人のぶつかりは火花出てたもん。

 

そうるさんと俺のガチバトルも、

修正なしの一発勝負だからこそ。

ほんと火花が出てたよ。

それは、ふたりの歌を支えるための全力の演奏!

 

1mmの迷いもない。

エッジがあって突き抜けてるじゃん!

10年前にこれをやって良かったわ。

 

だからさ〜〜

10周年やってほしいわけよ!(笑)

 

そう思う人は、いいね!押さないとw

間違いなく関係者はあのツイッター見てるんだしw

仕事として成立するんだよ!って思ってくれないと

動かないのかな?

 

マークさん、いらんことばっか言いやがって!

って思ってるのは、間違いないけどねw

 

もちろん、

大人の事情もあるんでしょう。

 

じゃ、あえて聞くぞ?

Familyって言ってきたんじゃないの?

Xは10周年やって、

Zの10周年を今の段階でインフォしてないのは何故?

 

 

本気でやろうと思ってる人いないんですか?

って思うわけよ。

本気でやってきた俺としては。

以上(笑)

 

誤解して欲しくないのは、

批判してるんじゃない。

やってほしい人が沢山いるんだよ!ってのを

代表して言ってるだけw

 

それだけだよ。

 

思うことは言うよ!

 

だって俺は アニキだからw

 

じゃ!