またやってしまいました。 堅物ドイツ人とケ・ン・カ…
場所はハンブルクの競技場、イタリア快勝 私は意気揚々と
スタジアムの外に出た。とはいっても、まだ敷地内。
知り合いと連絡を取ろうと電話をするけど、何度リダイヤルしても不通…
どうやら一斉に発信されていて、回線が混雑している模様。
困ったなーと思ってふと隣をみたらゴミ箱の中に返却すると1ユーロ返金の
コップが5個ほどあった。 だれだ、こんなもの捨てるのは!
そういや私も一つ持ったまま返却していない。
6個のコップを持って、購入した売店を探したけど仮設だったからか
すでに無くなっていた。
中の常設なら大丈夫だろうと、戻りかけたら男に止められた。
「コップ返却したいんですけど」
『ダメです』
「どうして?さっきそこにあった店が無くなってるんだから仕方ないでしょ」
『ここからは戻れません』
「コップ返しに行くだけだから1分で済みますよ。なんなら着いて来てください」
『NO!』
だんだんムカついてきた
「ダメな理由がわかりません」
『NO!』 あほか、こいつ!
「ここにゲートなんてないでしょ。(広くて全く見た目にわからない状態)
戻れないなんてどこに書いてあるの?」 だんだん声が大きくなる。
だいたい禁煙と書いてあるのに、係員はすぐ横でチェーンスモークしても
注意しないくせに! なんだってんだ!
そうこうする内にその頑固男は他の係員と話をしだした。
私は、よし今だ!と思って、早足で歩き始めた。
こんな規則はニュルンベルクにはなかったのに。
(後ろから)Ma'am, Ma'am, MA'AAAAM ! しつこいな~も~
だいたいこの次点で、ラテン系の人なら見逃してくれる。
戻ってはいけないという規則が何のためかを考えると、判断できるはずだ。
この“お上品な”私が爆弾テロリストに見えるってのか、コノバカヤロ~
腕をつかまれ、この次点で私は、ぶちキレた
(腕を振り払いながら) 周りに聞かせるために、わざと大声を出す。
「DON'T TOUCH ME! コップを返却に行くだけでしょ!」 大絶叫
さっきまでの応援のおかげか、私の声の出は抜群に良い
『あなたは私がダメだといってるのに、行こうとした。警察呼びますよ』
(むっか~~~~~ 怒 怒 怒)
「OK! CALL POLICE! 私を逮捕なんて出来るわけがない。
警察ならあなたよりは物分りがいいはず。 この石頭!」 睨み合い…
『帰るまでついて行きます。』
「ついてくるなら、売店までついてきなさい」
『ヌォ!!!』 何をいってもムダか?
侮辱罪でつかまりそうな言葉が頭に浮かんだ瞬間、私はふと我に返った。
ちょっと待てよ…
よく考えたら、実は1ユーロごときで何を時間の無駄使いしてるんだ?
アホらしくなって踵を返し、帰ることにした。
引き下がるのは悔しいし、その男が正しいと認めたくはなかったけど、
それ以上やりあうことで嫌な気分を持続させ、勝利気分を台無しにしたくない。
これが10ユーロだったら、自分からポリスに直行するか、
その男のボスを呼ぶかしてたかもと思うけどね。
あ~しかし、今思い出しても、ムカつく。
ジダンのような頭突きかましてやりゃよかったよ。
(ここまで読んだ人たち、笑ってる? 話した人みんな大ウケだったんだけど。)
それにしても、このドイツ人の頑固さには、非常に驚いた。
“元あった売店が無くなった” という正当な理由を聞けば、
私の主張が間違っていないのは判断できるはず。
帰る電車の中ふと私の頭に浮かんだのは「ナチスドイツ」(ちょっと極端だけど)
規則を守るためには何でもする、その規則厳守の恐さ。 こわい…
電車の中の頑固な男の子のことも同時に思い出した。
どうもドイツ人気質は生理的に受け付けない。
だって私は 「例外の無い規則は無い」 と考える主義だから。
たった一人のためにドイツ人全体を判断してはいけないとはわかってるけど、
人間だからさ~、感情は理屈で整理つかないのよね。 困ったことに。
でも、女性は比較的優しい人が多かったという印象よ。
ちなみに、その拾ったカップは洗って、ちゃっかり友達のお土産にしたら
友達の息子のOちゃんが喜んでくれたよ。 上の写真
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これは余談だけど、ある掲示板でドイツ国鉄(DB)から受けた不当な扱いを
訴えたい、せめて謝罪が欲しいと相談している内容をたまたま読んだ。
車内でチケット提示を求められ、私も使ったジャーマンレイルパスを見せた
日本人が、「こんな乗車券は知らない。不正乗車だ。」といわれて、
電車を下ろされ、しかも留置場に入れられたそうだ。
ほんと、ふざけた話よね。
相手の話を理解しようとせず、自分が信じたことは絶対!というこの気質、
“ドイツならでは”なのかも知れない。
だってこういうのって日本でもしやったらヤバイよね。たまたまいつも海外でこういうの起きるからまだいいけどさ。
食い下がらない?ムダに食い下がりすぎかとも思うんだけどな… 引き下がらないの間違いかな?
マーヤんに座布団10枚(笑)。
おそるべし、ドイツ人。日本人以上ですね。
まあ、やりあっても得しないし、さっさと謝ったり引き下がったりするlepです。ついたあだ名が「根性なし」ですが。
不思議に思ってたけど、会場に戻ろうとしたからか(笑)
私達が帰りニュルン空港で会った日本人も飛行機の遅れで
試合終了後に空港に着き「会場だけでも見たい」と思って
会場まで行ったのに中も見せて貰えなかったと言ってた!
そりゃ~場内清掃とかもあるから解るけど可哀相だった。
あれれ?私も携帯落として一度会場を出てしまったけど
戻ろうとして止められ・・でもちゃんと入れてくれたな~
もしズツキってたら、逮捕ですやん。 そこまでアホちゃいますって。
私は友人に「ネゴシエーター」と言われました。ただしネゴは理解力のある人だけに有効な技で、今回のような石頭には無効です。
パリでは功を奏してうまくいきましたし、(後日書きます)ラテン系の国は特に粘ると上手くいき、引き下がると損なことが多いんですよ。根がいい加減!?だからかな。
そっか~lepさん、根性なしだったんだー意外!(笑)
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MMさん
>戻ろうとして止められ・・でもちゃんと入れてくれたな~
普通に考えたら入れるよね?だってまだチケット“ピッ”の中だよ。
たぶん私は運悪く変なやつに当たったんでしょう。あんなとこに突っ立ってるってことはペーペーだから、上司呼べって言った方が早かったかもね。
もしかしたらただのボランティアだったのかも…
W杯すごく感動でした☆
ドイツvsアルゼンチンをスタジアム観戦。
その他はファンフェスタで盛り上がってきました。
せっかくのイタリア勝利の気分を害されて
許しがたいですね。
それにしてもRavさん、頼もしいーーー
私には喧嘩できるほどの英語力はないです。
旅行中、唯一の喧嘩は旦那としました(笑)。
>せっかくのイタリア勝利の気分を害されて許しがたいですね。
本当に台無しにしてくれました。言いたいことは、あとから頭でグルグルしましたよ。そこは英語だからか?すんなりその場で出なかったわけです。
でもそのイタリアがドイツに快勝して、この堅物ドイツ人がガッカリしたかと思うと、かたきを打ってくれたようなスッキリ感があります。