全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

辿る

2021年01月02日 | 日記
3年ぶりの初詣


地元の鎮守

対馬市厳原町豆酘

多久頭魂(たくずたま)神社
 

 



大晦日

日付が変わり新年を迎えるのと同時に家を出て

ここの神社にお詣りするのが我が家の風習…って言うか、豆酘集落全体の風習

私が小学校低学年の頃の集落の人口はおよそ5千人くらいだったらしいけど

その殆どの人たちが同じ時刻にぞろぞろ歩いて詣でに来るから、それは賑やかなものでした

夜遊びを覚える前

夜中12時過ぎに家の外を歩けるなんてこの日くらいしか出来ません

寒かったけど、眠かったけど…たまに寝て祖母ちゃんに背負われてお詣りした時もあったけど

それは楽しい初詣の夜でした

もう四十年以上前…いや、五十年が近いかな

手前の大きな松の木が枯れてしまった以外はその時のまま

一の鳥居を潜り

その時よりいくらか明るくなった参道を歩きます
 

 


梵鐘
 


今は撞けないけど、その当時はお参りに来る度ゴーンゴーンって鳴らしてました


提灯はお正月用
 

 

 


神門を潜り
 


国本神社
 


下宮神社
 


右手にお祭りの舞台を見ながら
 

 


多久頭魂神社(本社)
 


中に入って新年のご挨拶
 

 


ひいたおみくじは「小吉」
 


6種の吉兆のちょうど真ん中

本殿前の木の枝に結んで

穏やかな新春の陽光が射し込む 苔むす神社を後にします
 

 

 

 



次は金剛院
 

 


神社を出て、ここに着くのは1時を少し過ぎた頃

石油ストーブと火鉢の置かれた大師堂には詣でに来られた人がいっぱいいて

大きな数珠の化け物みたいなやつで和尚様から背中をドンドン叩かれて…

どうやら新年の厄除けだったみたい


すっかり目が覚め、嫌がる私を優しい目で見ていてくれた家族

近所のおじさんおばさんたち

そのかなりの数の人たちがもう彼岸の人となられています

 


よく計算をしてみると

当時の両親よりも今の私が遥か年上

おぶってくれた祖母ちゃんと同年齢…


 



大好きだった祖母、そして両親が歩いてきた道を

今私は辿っています


 



そして三月に初孫が生まれます


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