全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

一年前

2022年10月10日 | 山歩記
今日は有明山

まだ10月も中旬前なのに今日はヒンヤリ

西寄りの風が強く陽射しも少なめ…

アークテリクスのソフトシェル

いつもより早めの登場です
 


スマホで歌を聴きながら

夏から晩秋へ

一足飛びに季節が進んだ

緩やか傾斜の裏有明を歩きます
 





旧佐須峠 

先日放送のプロファイラーIF「モンゴルvs.鎌倉武士」で取り上げられていた宗助国公が一族郎党を率いて、府中(厳原)から小茂田浜の合戦場まで騎馬で進軍する際に越して行かれた峠

3万の大軍が島の少数守備隊を完全に制圧するのに5時間もの時間を要したとされ、その奮戦ぶりが伺いしれます

近隣住民の多くはその後上陸した蒙古高麗兵により殺戮されてしまうのですが、公等が稼いで下さった貴重な時間で山中深く逃れ救われた命も多かったと聞きます

主戦場の佐須地区と府中厳原とは距離があり、防御上不利な水際で戦わず、この佐須峠上見坂等内陸高地に防御陣地を構えて持久戦とすればおそらく公等は討死する事はなく、遠征軍も補給休養だけを済ませ足早に博多へと進軍して行ったはずです

ただ、島の西側の集落は残らず蹂躙された事でしょう

全ての島民が未だ助国公とその一族郎党に尊敬感謝の念を抱くのはこの時に公が示された将帥の心意気に他なりません

鎌倉の北条時宗

対馬の宗助国

優れたリーダーの決意によって未曾有の国難を切り抜ける事が出来ました

…なんて

偉そうに私が言う事じゃないですね


凡人の私は一人ゆっくり

平和な島を歩きます
 






有明山山頂着
 




山頂から臨む西の海に向かい

一人呟いてみます
 



来るなら来い

今度は容赦しないぞ…


ん?

これじゃあ小茂田祭りの鳴弦の儀だ



つい一年前の今日はこんなんだったくせに

 



ほんと

偉そうに…


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