楽健法

楽健法セラピスト講座の毎月の様子をお伝えします。

第10回(2日目) 20080113

2008-01-13 23:48:09 | 第7期セラピスト講座
朝のお勤め




朝食作り


宥厳先生のお誕生日おめでとうお餅つき


朝食


つきたてのお餅を大根おろしで頂いた後、2つ目のお餅をかぼちゃスープにつけきな粉にまぶして食べる。これ、最高よ!


大根おろしをかけたお餅にきな粉をかける武村さん
【幸子先生】これ、あほの食べ方


講義『体感を大切に』


 人と言うのは何かをずーっとやっているうちになにものかに出来上がっていくものなんです。はじめから出来上がっている人なんていないんです。絵描きになろうと思ったからといって、絵描きになれるとは限らない。ずっと画き続けているうちに絵描きに育つ。何かの世界で一人前になるには、そのことを長いことやっているうちにだんだんとそういう人になっていくんだ。医大を出て資格を取ったから医者になったと思ったら大間違いです。資格を取ってから長いこと現場で働いているうちにだんだん医者になって行くんだ。そういう意味で楽健法もここで一年間一生懸命勉強して少しは上達するかもしれないが、あらゆるところで応用でき、判断もし、想像力を働かせるようにならないとダメです。マニュアルをもってそれで仕事をするようではダメだ。
 まず今の人間はデータに自分を合わせようという傾向がある。患者も、医者もそうだ。データが標準にあっていないと異常だとなる。データに自分を合わすために何かをしようとする。それは大間違いだ。例えば、血圧が高い人は血圧が高くなければ生きていけないという理由があるんだ。自分が生きていきやすいように血圧が高くなっている。どっかが詰まってくると、それでも血液を全身に行き渡らせようとして圧を上げるわけ。それは、アクセルを吹かしているのと同じようなことだねえ。本当は血圧が高くないと体の調子が悪いのに、無理やり降圧剤で血圧を下げられると、何となく気分が優れなくてどんよりした気持ちになるんだよ。だから、薬で体をコントロールするとか、データに合わすと言うようなことは考えるべきではない。大事なことは自分の体感がわかると言うこと。自分がおなかが痛いのに、胃なのか、腸なのかどこが悪いのかわからない。だから、医者に行ってどこが悪いのか尋ねられても答えられない人がけっこう多いんです。自分の症状が説明できないから、医者はデータで判断しようとする。また本当は悪いところがあるのに、医者に行っても何も認められないというようなこともたくさんある。なんでも医学でわかると思ったら大間違い。その辺は自分の体感で行かないと。
 アーユルヴェーダ学会会員の藤森弘先生はいつも体感を大事にしろと仰っています。自分が調子(体感)がよくて何の異常もないのに、健康診断を受けて、ちょっとおかしいので専門医に診てもらったらといわれ、何となくズルズルと医者のいうとおりにやっているうちにショックで死んでしまったりした人も知っています。パン工場の近所の人で、鑢を作る職人だった人がとても健康だったのに、生まれて初めて韓国旅行に行くのでその前にドックに入って調べてくるとドックに入って2日目に死んじゃった。そういう人もいる。体を調べたり注射を打ったりすると何が起こるかわからない。また、親指を機械ではさんで怪我をして近所の医者に行って、手術するために麻酔を打ったらその麻酔でコロッと死んじゃったひとがいました。人間というのはどこでどういうことが待っているかわからないね。その医者は葬式にでてきて神妙な顔をしていましたが、後日、その医者に行くことがあったのですが、鍼灸の針を打つのにそのつぼを探す器械を導入していて、おばあちゃんに針を打っていましたよ。外科医であることが怖くなって慎重になりすぎていたように思いました。ある日、弟が蛍光灯を取り替えていて怪我をしてその医院に行ったら他の病院へ行ってくれといわれ治療してくれなかった。家内も指に錆びた針をさしたことがあってその医院へいったことがあり、破傷風になりかけていると薬を処方されたそうですが、その薬を飲むと天井がぐるぐる回りはじめたので、電話をするとすぐに救急病院へ行ってくれといわれて、救急病院に行くと、過敏症だから薬は飲まないでと言われ、「どうしたらいいんですか?」と聞くと横になっといてくださいと言われたんだよ(笑)。そんなんだったらはじめから寝といたらよかった。翌日、その病院に行くと、薬が強すぎたんですねといわれてそれ以来、もうそこの医院へは行っていない。薬も飲まない。医者に行ったら何となく安心ということがあるけれども、医療を受けることが健康を損なう引き金になることもある。また、医者に行かないと野蛮人みたいに言われることもある。
 インドはアーユルヴェーダの国ですが、現代医学でも、たいへんな医療大国になっている。アメリカで500万円もかかる手術が、インドなら100万円でできるのでインドに外国人がやってくるようなシステムをつくり力をいれてやっています。アーユルヴェーダの国ですが、西洋医学でないといけないという考えを持っている人も多い。親がアーユルヴェーダの医者であるにもかかわらず、息子さんが癌になって、アーユルヴェーダで治療をしようと思ったが、なぜ病院に入れないと親戚中から責めまくられるもんだから、結局、病院に入れて点滴を打たれながら死んでいったなんてことも知っています。日本でも医者にかからないなんていうと、なぜ病院に入れないと親戚中から同じように責め立てられることもおおいです。
 東光寺へもなんどか指導に来ていただいている藤森先生が診療所の所長さんをされていたころ、アーユルヴェーダも研究されていて、あまり薬を出さないで、生活指導をするお医者さんなんですが、あるとき一人暮らしの老婦人の往診に行った先で、なにかを出してくださいと頼まれて、押入れを空けると大きな袋が落ちてきて、何だろうと見てみると、それまで先生が処方した薬が飲まれないで、全部その袋の中に入っていたとか。薬を出さない方針の先生の出した薬が、どさっとあったので先生はショックを受けたそうです。しかし、10種類くらいの薬を飲んでいる人はザラにいますね。薬物依存症となるとすぐ警察に引っ張られますが、覚せい剤よりもっと怖いような薬を医者がたくさん出している。それを全部のむと複合汚染するのじゃないだろうか。お腹のなで煙を出すんじゃないかと思うね。私たちが健康を考えるとき用心して自分でしっかり判断して行動するということを基本に考えていかないといけないね。
 今から10年位したら外科医もいなくなるとか、昨日かなんか新聞に出ていましたね。産婦人科が各地で消えていなくなってますけどね。一体何が起きてるのか?その一方で莫大な医療費をやはり使っている。また、取り返しのつかないようなミスもたくさんあります。世界の水準から言うと日本はまだまだ医者が少ないといわれている。これからまだまだ大変なことが現実に起こってくると思いますね。だから、楽健法の本のサブタイトルにもなっていますが、医者に頼らず生きる術、楽健法のような健康法を実践してくださいと声を大にして頑張らないといけない。中にはあんなに熱心に楽健法をしていたのに、ちょっと調子が悪くなったとたん、救急車を呼ぶということがないようにしてくださいね(笑)。身体はおかしいと思っても、様子を見ているとおさまってくることが多い。そんな緊急にすぐに切らなきゃいけないというような病気にはそう簡単にかかれるもんじゃない。慎重に対応してほしい。普段からホームドクターに定期的に相談することで心の不安を取り除くことができるかもしれない。藤森先生をそんな存在として何人か友人に紹介したことがあります。
 僕は友人にも弟妹にも楽健法をしなさいなどとおせっかいはしません。僕がやっているのを知っていてやらないのは、世界が違うと思ってるからからもしれません。本人にやる気がなかったら意味はないですから。自覚した人だけがこうやって触れ合えると僕は思って楽健法の普及をしてきましたので、みなさんもそのつもりで目覚めた人になってください。次元の低い知識や認識で、情報に振り回されないようなひとになってほしいと思います。それには普段の勉強が必要ですね。この中にも医療に携わってこられた人が何人かいられますが、そちらには足を向けずにここにいるわけです。たくさん見てきて、怖さをよくご存知だからですね。
 では、楽健法をしましょう。残り少ないですからなるべく踏む回数を多くしましょう。




楽健法32(15)


昼食




講義『薄れ行く人情』


 最近は小さな子供と触れ合うことがなくなった。僕は小さな子供に話しかけられたりすることが多いんですが、話しているとお母さんが怖い顔をしてにらんでこどもを拉致していく。嘆かわしい世の中になった。変質者が増えたといいますがそんなに増えたわけではないと思いますよ。悪いニュースが目立ちすぎるんだよね。
 子供と大人が仲良くなれない社会なんておかしいと思うよ。資格持った人だけがある決まった場所だけで子供と触れ合うことができるなんてね。昔は、知らない人に会ったら声をかけましょう、挨拶をしましょうと教えたものだが、今は知らない人には絶対に近寄ってはいけないと教育しています。過剰反応をしている傾向があるように思いますね。犯罪の率は昔に比べたらデータとしては減っているらしいですよ。少年の凶悪犯罪も数から言うと減ってきているらしいんですよ。こわい情報を流すとそれがアレルギーのアレルゲンになってみんなにインプットされるんだよ。それでみんな過剰反応するんだよ。
 流しても仕方がない情報が花粉飛散量だと思う。今年は例年に比べて杉の木の花粉が多い、とかね。その情報を聞くとたちまち花粉症になる人が大勢いるんです。花粉ニュースに過剰に反応するんです。花粉がなくても、ほら飛んでるというとクシャン!とする人がいる(笑)。花粉症はニュースが煽っていると思いますよ。

 泉佐野市民は7万円でお産をすることができる。他市から来ると22万円。市が補助を出しているんだね。今日の新聞です。

「22万でも安いですよ。私のところでは40万円くらいかかりますよ」(一同、え~!!)

「高いところでは200万ですよ!」

 今、言った200万円の病院はゴージャズな中で贅沢にお産をさせるんですよ。でも、その間、産婦に必要な知識を与えるかというとなにも教えないんですね。広島のタッチコミューニケーションという会で、若いお母さん方を集めて楽健法も指導しています。そこで聞いた話ですけど、赤ちゃんの下痢が止まらないという相談があって、訪問して聞いてみると、ミルクを3日分くらい作りおきをして冷蔵庫に入れている。必要に応じて暖めて飲ませていたということです。ミルクを毎回作るということも知らないんです。産病院でそういう基本的なことを教えなくてはいけないですね。タッチコミューニケーションはそういう人たちに必要な知識を与えていこうというNPOなんです。物を知らないということは罪悪ですね。そんなお母さん方がいるなんてほんとにそんな目にあう子供は不幸ですね。

「オムツの宣伝で赤ちゃんのおしっこは青いと思っていた人がいたんです。笑い話ですけど。」

 中学生ぐらいになると親にものを言うには、「うるせえ!」「金くれ!」くらいだと聞いたことがありますが、子供には早くから楽健法をして優しい子供になるようにしないといけないですね。結婚した直後くらいからずっとお母さんに楽健法をしてあげると、非常に穏やかな子供が生まれます。ヨーガをしているお母さん方もそうですね。そういう母親から生まれたこどもはだいたいむずからない。そういう経験はたくさんしています。

2,3日前にインターネットで喫煙について調べていたら、多動症の子供の母親の98パーセントくらいが喫煙しているらしい。生まれてからというより妊娠中からの影響が大きい。

喘息など公害病患者さんなんかにも、接したことがなんどもありますが、食養とか楽健法なんかやって治すという方向に向かないで、政府と闘うことのほうに目を向けることに力を入れることがおおい。認定患者には補助金なんかが下りるので、これを受け取ることに勢力をついやすひとも大勢います。

 楽健法をしていても踏む相手以がいないというなんとも困ったことがあるようです。こんなにたくさん人間があふれているのに踏みあう相手一人いないなんて。だから、だんなさんが出勤して一人でヨーガを始める奥さん、とかね。本当は夫婦で踏みあったりするのがいいんですよ。昨日、紹介したはがきの中島さんは踏んでもらえなかったけど奥さんを踏むことで自分が健康になれたんだからよかったよね。奥さんはがん患者の救済のために一生懸命ですが楽健法をやったらいいですよ、とは言ってないみたいですね(笑)。それはそれで人はいろんな考え方があるんですからいいですけどね。みなさんが楽健法を卒業してから、家庭や地域でどのように活用していくかが大切ですね。このまま忘れてしまったりパンを焼かなくなってしまったりならないように。せっかく獲得したものですから一生の宝として大いに活用してください。将来、きっと喜ばれることがあると思いますよ。そのつもりでやってください。
では、楽健法をしましょう。なるべく回数をたくさんしましょう。次回は晩御飯抜いて合宿1回に楽健法5回しようか(笑)。それか断食して楽健法だけをするとか。みんなが自分のパンを持参して自給自足ってこともできるよ(爆笑)。        

楽健法33(16)                                     


あとがき
 このブログを読んでくださっている方が結構いらっしゃると宥厳先生からお聞きしました。コメントを書くには気が引けるといわれる方が多いとも。実名ではなくハンドルネームで気軽に書き込んでくださったらというお話も出ました。現在の受講生、過去の受講生の方も是非書き込みをお願いします。みなさんが意見交換をできる場所になったらいいな、と思います。
 私事で申し訳ございませんが、今回、私の母が参加させていただきました。みなさんが親切にして下さって感激していました。親切に教えてくださる先生方と先輩方。パン焼きのことなどたくさんのアドバイスを下さって、すぐに中に打ち解けさせてくださいました。あったかいな~と思いました。最高です!改めてすばらしい仲間と出会えることができたと思いました。
母娘ともども感謝いたしております。この場をお借りしましてお礼を述べさせていただきます。
 後2回、しっかり踏んで、思い出もたくさん作りたいです。
 ありがとうございました。

第10回(1日目) 20080112

2008-01-13 23:06:28 | 第7期セラピスト講座
パンの品評会
★レンガパン『パンが膨らまない~』なんど挑戦してもこんなになると、ぺしゃんこのパンを持参したHさん。

★飛び入り参加の記録者の母。おこがましくもパンを持参。
こちらは膨れていますが、塩味が少し足りない、とご指摘をいただきました。





【宥厳先生】塩を敬遠する人が多いが、塩はそんな悪者ではありません。塩は体に必要不可欠。また、適度な塩は味を引き締めますし、パン作りで用いると小麦粉のグルテンを引き出す役割があり、適度に使うことでパンがよく膨れます。
 また、塩分控えめを実行しすぎて、便秘に苦しむひともいます。塩分は塩梅の問題です。なにごともバランスが大事。



講義「楽健法はサクリファイス(無償の行為)」
~情けは人のためならず!?~

 宥厳先生の話
 今年もあと残すところ今回を入れて3回。あっという間の感じがします。
 昨日、一昨年の受講生(5期)の中島さんから届いた年賀状を紹介します。この方は医者にも処方がわからない難病で、どうしても病気が治らなくて、東光寺に楽健法を体験しに来て、1年間通いました。宥厳先生が施術をしたこともなんどかありましたが、腸が悪くやせてがりがりでした。また、奥さんもガンで、ガンを治すためにご主人が楽健法を勉強して、奥さんを毎日踏んでいました。奥さんは「ガンの患者学研究会」というNPOに所属して、さいたま支部を立ち上げるほど。その奥さんが「いのちの田圃」という月刊誌に宥厳先生を紹介して掲載されました。
「新年あけましておめでとうございます。昨年病気がついに治りました(ここで一同「えーーー!!!」(一同拍手)。発病以来4年半です。楽健法を続けて本当によかったと思いました。妻はほとんど踏んでくれません(一同爆笑)。本年もどうぞよろしくお願いします。」
 この人は踏まれるよりも踏むほうに徹したんです。人を踏んでいると自分がきっと治ってくるよ、と何度も話もしたし、宥厳先生も機会があれば踏んで差し上げましたが、やせてがりがりでスルメを踏んでいるようでした。
 でも、治ってよかったですね。中島さんほんとうにおめでとう。



インドの生命科学 アーユルヴェーダ


 今日は、上馬場和夫先生の「インドの生命科学 アーユルヴェーダ」 の中から、体質(ドーシャ)チェックを紹介。自分の体質を調べてみましょう。ヴァータ、ピッタ、カファについて。この体質から、性格もわかります(笑)。ピッタは血液型で言うとB型風。ピッタはA型、またはAB型風。だいたいピッタの人が圧倒的に多いようですね。しかし複合型がありますのできれいに3つに分けてしまえるものでもありません。とりあえず、自分の体質を知って、その自分の体質にはどんな食べ物が合っているか、などということがわかります。漢方で言うと、ピッタリ当てはまるわけでもないが、ヴァータは「気」、ピッタは「血」、カファは「水」に対応するともいわれます。自分の体質をチェックしてみてください。
 最近はアーユルヴェーダの本がたくさん出ています。その中でもこの本はわかりやすい本なので読んでみるのもいいでしょう。

◎インドの生命科学 アーユルヴェーダ (農山漁村文化協会) 上馬場 和夫 (著), 西川 眞知子 (著)
◎アーユルヴェーダ入門―インド伝統医学で健康に!脈診・ヨーガ・マッサージ・食事などで病気と老化をふせぐ (地球丸からだブックス) 上馬場 和夫 (著), 西川 眞知子 (著)

 宥厳先生の話
 30年以上もアーユルヴェーダ研究会に所属し、そのうち通算18年間、事務局長をしていましたが、一昨年、事務局長を辞退しました。その間に見聞を広めたり、論文や本をたくさん読んだけれど、アーユルヴェーダの専門知識はあまり頭に入っていません。何故かというと、アーユルヴェーダが教えていることは、すでに健康志向で玄米を食べたり、自然食をしているような人は、9割くらいはアーユルヴェーダを実践している。ただ、アーユルヴェーダ的に説明しているか、正食のようにとらえているかの違い。日本人の生活の中には東洋的なものの考え方が昔からあり、アーユルヴェーダは生活のなかで実践していることが多い。アーユルヴェーダが日本にいろいろある健康法などと顕著に違うところはオイルをマッサージなどいろんな方法で使うことだろうか。日本人の暮らしのなかにオイルは食品として以外はほとんど使うことはなかったですね。このオイルマッサージを生活に取り入れてみましょう。これはどこかが悪くなったからするのではなく、毎日の基本の健康法としてやるのです。簡便です。手のひらにちょいと落としたごま油をよくすり込んで、手首と足首マッサージからはじめてみましょう。
 これは人に治療してあげてみると効果が上がることが多い。養護教諭をされているかたから電話で相談があって、病人のケアの方法を他人からよく相談されるので、何かいい方法はないかと尋ねてこられた。そこで、この手首足首オイルマッサージを勧めたところ、しばらくしてから不思議にいろんな人の病気が治っておどろいているとの喜びの報告があった。手首足首をぐるりと回すことで全身の経絡を刺激することになる。そういう意味では非常に効果があると考えられる。私(宥厳先生)もときどきひざが痛くなるのでこのマッサージを毎日続けていますが最近はすっかり痛みは忘れてなくなった。
 健康法の秘訣は「元気なときにこそ継続する!」ことです。



先月、点温膏が販売停止になったと話しましたが、復活したそうです。薬局でチェックしてみてください。

 宥厳先生が点温膏と初めて出会ったある薬局のお話。
 幸子先生の家の近くだそうですが、ある日、パトカーの音がしたり人が騒いでいるので何かと思っていると、真っ昼間その薬局にピストル強盗が入った。店の店主の話によると、ピストルをつきつけられたが、レジの中には6千円しか入っていない。うちにはこれだけしかないからお釣りがなくなると困るので、半分おいていってくれと言った所、そのピストル強盗は3千円置いて出ていったとか。しかしその強盗も情があるね~なんてどなたかが仰っていましたが、そうですか?(笑)そこの薬局が、幸子先生にはじめて点温膏を教えてくれた薬局だそうです。以来宥厳先生は点温膏の使い方に腐心していろいろ効果をあげているとか。
 やっぱり、点温膏は他のメーカー製よりよい!というお話でした。

 健康というのは病気していなかったら健康というのではなく、自分の健康状態をなんなくコントロールする精神があって、それが維持できる。それが健康なんです。健康とはコントロールできる精神のことです。中島さんも4年半も苦しんだ病気が毎日楽健法を続けた結果完治。その病気が治った今、「安心してそこでやめるなよ!」と言ってるんです。良くなったからといってやめたらまたもとにもどることが多い。病気の重い人に食事療法などを教えて、実践すると目に見えてよくなる。すると、良くなったからといってまたすぐにもとの食生活に戻る。また病気がぶり返してから、あわてて玄米菜食主義に戻すが、そのときにはもう食養生の効果はあがらなくなります。そういう怖さがある。食事を変えるということは生涯の生活習慣のことだと思いましょう。闘病している人の食事は病気を治すためではなく、生活全体をきちっと変えていくということを意識して行われるべきだ。楽健法にもそういうつもりで取り組んでほしいです。

 楽健法も皆さんかなり上達してきましたが、まだまだ頼りないところがあります。僕なら短時間で、満足感を与えてそれなりの効果があるという楽健法をするわけだけれども、みなさんはたっぷり時間をかけてやっても、相手は中途半端に踏まれた感じだったりする。された人が意外と後がしんどかったり、何か欲求不満になったりしかねませんので、たとえ短時間の楽健法であっても、ひと踏み、ひと踏みを大事にしてやってあげて、相手に満足感を与える、あたたかいものを伝えてください。
どういう風に楽健法をするのか、あるいはこういう病気の人に、どこをどういう風に治療するのかと質問して来る人もいるんだけど、対症療法ではなく、きちんとこころのこもったものをあげるということが大事。
 平野さんからもメールで質問がありました。ちょっと説明してくださいますか。

【平野さん】宥厳先生には『ただ踏んでいるんじゃなくて相手の顔を見て感じ取ってしなさい。相手の顔を見て、相手の方が今どんな感じかということを感じ取ることが大切なんですよ』といわれ、あ、そうか。自分では顔を見てやっていたつもりだけど宥厳先生からメールをいただいて改めて気づきました。

 すべてに通じることだと思いますが、食器を洗おうが、拭き掃除しようが、ひとつひとつがきちんとやれるということが大事。きちんとやれて普通なんです。普通以下のことしかやれないひとが昨今は多すぎます。やれないことが普通になっているという困った時代ですね。今までは生活の中でいろんな知識や経験を得てきたんだけど、現在の人はそういったものが非常に貧しくなっている。親がちゃんとしたことを知らないし、そんな親が子供にきちんとしたしつけをできるわけがない。そういう意味では何をするにしても、普通に他人ができることは自分もできるようにならなければいけない。何事も普通にできない人が即効性のあるようなものや霊験やご利益のあることを求めたがる傾向にある。自分の経験を土台にして自立して生きている人はあまり摩訶不思議なことに興味を持ったり、こっち行ったら救われるかな、とかふらふらしないものである。だから、病気になったら慌てふためいていろんなところに治療を受けに行く様な人は、なにをやっても中途半端続きで、なかなかしんどいものがある。
 最近のこと、ある方が自然農法を熱心にやっていて、一昨年は半反の田圃に稲を植えて手入れして収穫して、非常に楽しかったそうです。それで、去年は田んぼの面積を倍の一反に挑戦したそうですが、やりすぎだったのか、過労で突然片方の目が外を向いてしまう、いわゆる「ロンパリ」状態になったそうです。そして農業どころでなくなってパニックになり、あちこちの病院や治療院に行ったけど、原因も治療法もわからないということで、間接的に宥厳先生に相談があった。相談を受けた先生は「そんなものほっといたら治るがな!」と一言。無理を重ねて、体が休んでくれと悲鳴を上げているんだから家でしばらく寝てたらいいんだ。アーユルヴェーダでも病気を治すのは「カーラ(時間)」だ、と言っている。そんなふうに、アドバイスしてあげたそうです。そのことを友人がご本人に伝えると納得して、あちこち訪ね歩くのはやめ、気分が楽になって、友人が楽健法をしてあげたりしているうちに、日が経った結果、最近ほぼ完治したそうです。現在、楽健法の生徒になりました。

【幸子先生】『他にもそういう人がいたけれど、たいていストレスが原因だった。』

 人間にはストレスも必要なんです。ストレスを諸悪の根元みたいに言うけどそんなことはない。まあ、誰にでもストレスはあるのだけれど、他人のストレッサー(ストレスの原因)にだけはならないように生きていきたいですね。人はだれでもエネルギーを発散しているのだけれど、他人のエネルギーを吸い取るばかりの人もいる。そういうひとを「エネルギー・ヴァンパイア」という。そばにいるだけでなんか疲れるというような人がいる。私は電車に乗っても「エネルギー・ヴァンパイア」みたいな人に遭うとつい場所を変えて離れます。いいエネルギーを出す人間にならないといけない。「エネルギー・ヴァンパイア」にさえも影響を与えるいいエネルギー(サトルエネルギー)を出せる人にならないといけないと思いますね。楽健法をいつもやっていると、そういうサトルエネルギーを持った人に変わっていきます。楽健法をやっているひとは、いいエネルギーを出していることがオーラの見える人なんかにはすぐわかると思いますよ。
 アーユルヴェーダの教授、シャルマ先生なんかはいつもすごいエネルギーを発散していて、ぼくにはそのエネルギーは5歳の闊達な子供と同じに見えます。すこしもじっとしていない。一緒に新幹線に乗っても、じっと座っていないで、こどものように車内を探検しています。シャルマ先生はアーユルヴェーダの大家で彼にアーユルヴェーダとは何か、と聞くと「それは金儲けではない。医者はサクリファイス(犠牲)をするものだ」と言う。『犠牲』と訳すと語弊があるが「無償の行為=他人へのサービス」であると言えるだろう。まさに楽健法もそうだと言える。他人に「サービス」をすることで、その「サービス」がめぐりめぐって自分のところに戻ってくるのだ。その例が奥さんを踏み続けて自分の病気が治った中島さんじゃないだろうかねえ。奥さんともども食事療法なんかもずーっと続けられたが、なかなかよくならなかった。しかし、今回、楽健法をされるよりするほうに徹して治ったということは非常にうれしいことです。皆さんも他人に対するサービス精神を旺盛にして、ケチらずにやってみてほしいですね。そういう人が増えてくればもっと世の中が和やかになるんじゃないかと思います。今は楽健法をしたくてもしてあげる相手もいなければ、してもらう相手もいないと言う人がずいぶんいる。こんなにたくさん人がいるのに困ったことになってきていると思う。楽健法をする人が増えてくればもっと状況も変ってくるだろうし、だんだん口コミや口伝えでやっていく人が増えてくると思います。今、時代的に楽健法が興味をもたれて、動き始めているな、という感じがしはじています。インターネットから来るメールなどでも関心が高まっているのを感じます。これからこういうような健康法の必要性が認められてくるだろうと思いますね。

楽健法30(13)





















夕食



明後日は宥厳先生のお誕生日。前々夜祭~。
『お誕生日おめでとうございます~』





楽健法31(14)
その前に、みんなオイルマッサージをしましょう。でも、なんだかつるつるする~(笑)









では、明日もがんばりましょう。おやすみなさい~