勤務先ホムセンに持って来られたラジカセの修理!その高齢の御婦人(おばあちゃん)は「このボタン(ポーズ)が戻らなくなって、カセットテープを入れる所も閉まらなくなってしまって・・・この店で買ったから直して欲しい」との持ち込み相談で来店されました。
「うちの店で買った時に“販売証明書”は貰いませんでしたか?」
「貰ったような記憶はあるけど・・・無くしちゃったよ。」
「それが無いと、無料修理になるかわからないし、メーカーに送るのにも送料が掛かってしまうのですよ。修理見積が上がってきて“高いからやめた”となっても、送料だけは戴くようになってしまいますけど宜しいですか?」
「えっ、そうなの?修理しなくてもお金が掛かるなら、新しいのを買った方が良いじゃない!同じの置いているのかしら?」
そこで、売り場に案内して、同じ商品をお見せする事に。。。 「2~3日考えてから買うか決めるわ。その壊れたの店で処分してくれる?」
ここからが私と他の従業員の違いの見せどころ!
「あのぉ~宜しければ僕に3分(←お前は糸村かっ!遺留捜査参照)じゃなくて、個人的にこのラジカセを預からせていただけませんか?」
「捨ててもらう物だし、あなたの自由にしてもらって構わないけど・・・」
「此方の部署の担当者として、個人的に中身を見させていただきたいのです。原因が簡単なら、メーカーに出さなくて直るかも知れません」
「そうなの?」
「でも、必ず直ると言う保証はありません。ご連絡先だけ教えていただいて、明日、私から電話が無ければ廃棄されたと思って下さい」
「いいわ。あなたに任せるわ」
そして今朝(今日は勤務休み)、持ち帰ってきたラジカセの分解作業に入ってみたら、やはり思っていたとおりにポーズボタンの爪が折れて挟まっているのかが原因で、押した状態で何かに引っ掛かっている!マイナスドライバーで隙間を作りエアーダスター噴射!ポーズボタンは止まらなくなった(使えなく)が、カセットの口は閉まるようになり、テープを入れて動作確認したものの聞くことは可能になりました。
今まで使えたボタンやスイッチが動かなくなる原因は、部品が折れたり破損したりする物理的原因で故障が起きるのが大半です! 音が出なくなったとか、電源が入らなくなったとかの故障は、漏電や埃等による通電により基盤自体が故障していたりして、さすがの私でも直せません。
朝から連絡してあげて状況を説明(ポーズは使えなくなったけど)して、カセットテープの再生は可能になったよと伝えたら、電話越しだけど本当に喜んだ声でお礼を言われました。後日、店の方に取りに来てもらえる予定で完了しました!こういう信用が、次に商品を購入していただく為へのサービスの一環なのですよ。
店のサービスカウンター従業員からの電話で「ご指名でのお客様が来店されてますけど」が多く、仲の良い従業員からは「年輩者のファンが多いよね」と言われております。。。 接客=集客・リピーター確保を、常に肝に命じて仕事をしております!
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