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クラッチのオーバーホール

2014-06-15 | 日記
色々とありましたが、ようやく作業に取りかかります。

まずエンジンオイルを抜かねばならないのでアンダーガードを外すわけですが、アンダーガードを留めるボルトとエキパイの位置関係は何とかならないのですかね。

うちのラチェットだとエキパイに干渉してしまうんですが、普通のラチェットでもやはり干渉すると思うんですよね。
結局スパナでやってますが、ここって結構な頻度で付けたり外したりするんで、効率悪くって。
アンダーガードを取り外したらエンジンオイルを抜きます。

先に外しておいてもよかったオイルフィルターカバーも外して、オイルが抜けるまでの間にオイルフィルターを掃除しておきます。


後でリアブレーキロッドも外すので、先にアジャスタの取り外し。
アジャスタをカムシャフトレバーから外したら、無くすとあとが面倒なのでブレーキロッドに付けておきます。


キックペダルの取り外し。
いきなりキッククランクボスがキックアクセルから外せればいいんですが、素直にいかなくないですか?
とりあえずキックペダルをキッククランクボスから外して、その後にキッククランクボスをキックアクセルから外しましたが。

サービスマニュアルではキックペダルの取り外しの後にブレーキシャフトサークリップを外せとなっているのですが、

うちのにはそんなものないんですよね。

パーツリストにも無いので、サービスマニュアルの間違いですか。サービスマニュアル作成時の車体って市販仕様の確定版ではなかったんですかね。

サークリップはフレームの内側部分にはあるので、こっちを外さないとブレーキシャフトが抜けません。

この裏側のサークリップって外すのが結構難儀なんですが。

次に、リアストップスイッチの取り外し。
サービスマニュアルではスイッチごと取り外せとなっているのですが、

以前、スイッチのスプリングが切れたときホームセンターで汎用品のスプリングにしてあり、この部分が結構外しやすいのでここから取り外し。


リアストップスイッチロッド、スプリングをブレーキペダルから取り外したら、ブレーキペダルシャフトを抜いて、ブレーキペダルの取り外し。
サービスマニュアルではいとも簡単に記述してありますが、ブレーキペダルシャフトを抜く際にステップと干渉するんですが。

うちのペダルがひん曲がっているんでしょうか?若干無理矢理に抜き取りました。

色々と外れたので少しすっきりしました。


次にクランクケースカバーの取り外し。
全部で10本のねじ(オイルフィルターカバーのねじのうち1本はクランクケースカバーを留めるねじを兼ねているので正確には11本)を抜くわけですが、後でどれがどこに?になりそうな気がしたので番号を振っておきます。
オイルフィルターカバーの下側のねじをNo.1として時計回りにNo.10まで。

抜いたねじは番号と一緒にガムテープに張り付けておけばいいでしょう。

後々のことも考えて長さも測っておきました。
1-45mm:2-25mm:3-25mm:4-25mm:5-25mm:6-35mm:7-35mm:8-45mm:9-25mm:10-35mm
ちなみにオイルフィルターのところは70mm、オイルフィルターのキャップボルトは40mm、あとの1本は25mm。
汎用のねじでの代用を考えて1桁目は5mm単位の数字にしましたが、実測では4mmって数字ですね。

ここまでに取り外した部品は、作業中に蹴飛ばさないように少し離した場所に置いておきます。


ようやくクランクケースカバーそのものの取り外し。
ゴムハンマーで軽くたたくと少し浮いてきたので、あとは掴んで引っ張って取り外し。ダウエルピンは外さずにそのままにしときます。

サービスマニュアルでは、取り外し用の溝が3か所あるので、そこからマイナスドライバか何かで外せとなっているようです。
ここのことですか。

サービスマニュアルでは画像中の(1)、(誤2)、(誤3)の位置となっているのですが、実物は(1)、(正2)、(正3)の位置にあるようです。
サービスマニュアルも結構間違いがあるんですね。

クランクケースカバーですが、ガスケットが結構こびりついているかと思いきや、それほどでもありません。

1年半ほど前に1回開けているからですかね。
ネットではクラッチのオーバーホールで一番時間を食うのはガスケット剥がし、なんてあったのですがこれならあっという間に終わりそうです。

クランクケースの中の方ですが、こんな感じ。

この状態でどこがイカンのかがわかれば苦労はないのですが。

サービスマニュアル通りに、クラッチスプリングは対角線上交互に緩めて取り外します。

そういえば新品のクラッチスプリングに茶色い塗料のようなものが…なんて言ってましたが、取り外した方にもついているということは、これで問題はないということですね。
一応クラッチスプリングの長さも測っておきます。

どれも概ね36mmってとこでしょうか。
標準自由長が37.4mm、使用限度が35.4mmなんで、まだまだ使えそうですね。予備として保管しておきます。

プレッシャプレート、クラッチプレート、フリクションプレートの取り外し。

新品に交換するのはフリクションプレートだけなので、その他は洗って再使用。
ここでプッシュロッドとボールも取り外せ、とサービスマニュアルには記述してありますが、素直に出てきそうにありません。クラッチボスを外せば取れそうですかね。
で、クラッチボスを取り外しに、と思ったところ、クラッチボスを留めるナット用のロックワッシャをどう外しましょう。

爪がけっこうきっちり立っていて、手持ちの工具ですんなり隙間に入りそうなのがありません。
マイナスドライバをちょっと加工すればよさそうな気もしますが、あまり時間がないので今回はこれ以降の分解は省略とします。
ってことで、先日作成したユニバーサルホルダーも日の目を見ないまま暫くお蔵入り。

気を取り直して、取り外したフリクションプレートも厚さを測っておきます。

どれも概ね3.0mm。
標準厚さが2.9~3.1、使用限度が2.8mmなので、厚さとしては問題ないようですが、経年とかで摩擦係数が低くなったりしたんですかね。

クラッチハウジングとクラッチボスに、クラッチプレートとフリクションプレートによる段付き摩耗が出たら交換となっているんですが、やはり出ています。

どのみち今回は交換用の部品を用意していないので、見なかったことにします。
次にクランクケースカバーを開ける時までに用意できていればいいんですが。

外せる部分は外したので組み立てになるわけですが、新品のフリクションディスクをオイル漬けにしている間暫く小休止。


フリクションプレートにオイルが馴染んだ(馴染んだかどうかの判断基準はテキトーなんですけどね)ところで作業再開。

たっぷりとオイル漬けになったフリクションプレートとクラッチプレートをはめていきます。
サービスマニュアルで指定はないのですが、クラッチプレートはエッジが面取りしてる方とそうでない方があるようなので(意図的にではなく製造上の都合ですかね)、面取りしてる方を内側で統一しておきます。

フリクションプレート1枚目→クラッチプレート1枚目→フリクションプレート2枚目→クラッチプレート2枚目まで取り付け。

フリクションプレート3枚目はフェーシング面の狭いヤツになります。で、その内側にクラッチボススプリングを取り付け。画像だとよくわかりませんが。

あとはクラッチプレートとフリクションプレートを交互に。

プレッシャプレートを取り付ける前に、プッシュロッドのOリングを新品に交換。

かなり摩耗してました。

プレッシャプレートを取り付けて、

クラッチスプリングを取り付ける。
対角線上交互にの原則に乗っ取るわけですが、とりあえずドライバーで4、5回に分けて締めた後に、トルクレンチで。
規定トルクは0.4~0.8kg・mなんで0.6くらいにしておきますか。


サービスマニュアルでは、プレッシャプレートを取り付けたらプッシュレバーAssy'を云々…合マークを云々となっているので、要はここのクラッチケーブルの接続部ですね。

プッシュレバーAssy'を黄色い→方向に押して(クラッチレバーを握った時にワイヤーが引っ張られる方向)、赤い矢印の合いマークが一致するように調整するか確認すると。
合っていない場合はプッシュロッドのロックナットを緩めて、プッシュロッドを回して調整。

この辺がきちんとしていないと、クラッチが繋がらないとか、クラッチが切れないとかになってくるんでしょうね。ここはかなり肝心。
合マークを合わせましたが、ギアを1速に入れた状態でクラッチレバーを作動させて、クラッチの接断の確認と微調整をしておきます。
調整が済んだらロックナットを規定トルクで締め付けます。規定トルクは0.6~1.0kg・mなんで0.8で。

ここも締め付けが甘いと走行中に緩んで、プッシュロッドも緩んで、クラッチが切れなくなったりしそうですし。

新品のガスケットの取り付け。保険で液体ガスケットも…と思いましたが我が家の備蓄は在庫切れでした。


クランクケースカバーの取り付け。締め付けトルクは0.5~0.9kg・m。


その他、色々と取り外してあったものを取り付け。


いい気になって試走に出る前に、今回取り外したこの辺も調整しておきます。
ブレーキペダルの高さ。

リアブレーキの遊び。

クラッチレバーの遊び。ついでにワイヤーへの注油。


エンジンオイルを入れる前に、念のためもうギアを入れた状態でクラッチの接断を確認。
問題がないようなので、例の格安オイルを入れます。

走行中、不測の事態が起きてもいいように自宅周辺を試走。
問題はないようです。
滑っているような感覚はなくなりましたし、走り出し時に今までと同じつもりで繋ぐとフロントが浮きそうです。
スプリングをが新品になったからか、クラッチレバーを引くのに随分と握力がいるようになりました。

クランクエースの取り付け面からのオイル漏れの確認のために、2、3日はアンダーガードは外して様子を見ようと思います。


さて、次は何に取り掛かりますかね。

***
フリクションプレート交換時のメーター 39,385km

***2014.6.16追記***
エンジンオイルは、エンジンに1,000ccとフリクションプレートを浸す用の300ccで合計1,300cc使用。
エンジンオーバーホール時は1,300cc使用って言っても、今回は実質1,000cc。
クラッチだけでなくギアあたりまでばらさないと1,300ccは使わないようですね。
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