前回は提案のみだったが、今回は少し説明を加える。
尚、既に前回とは仕様が変わっている為、前回の文は読めなくなった。
まず、単語の品詞。
簡単に分ければ、名詞、動詞、修飾詞である。
名詞とは、基本名詞、一般名詞、代名詞、数詞、疑問詞、固有名詞を言う。
動詞は動詞のみ。
修飾詞とは、形容詞、副詞、助詞、助動詞、接続詞、感嘆詞(間投詞)を言う。
今後も増えるかもしれない。
それぞれ、接尾語が定義されており、簡単に見分けることができる。
尚、固有名詞に関しては接尾語は自由であるが、語頭を大文字にしなければならない。
基本名詞・一般名詞-a、代名詞-u、数詞-m、疑問詞-w、動詞-o、形容詞-f、副詞-v、助詞-e、助動詞-k、接続詞-t、感嘆詞-lとなっている。
時制は、現在時制、過去時制のみ。
又、それらの進行形が存在しうる。
又、それらの受動態が存在しうる。
英語で言う完了形には、日本語では結果や経験や継続といった意味が含まれており、他の単語から意味を推測せねばならない。
英語圏の人々がそれらをどう認識しているのかは分からないが、それらは明示すべきだと私は考える。
そこで、完了形に於ける結果や経験は、動詞の後に助詞を置き、それにより判別する事にする。又、この助詞を助動詞と呼ぶ事にする。
助動詞が複数付く事も可能で、順番がある程度決まっている。
尚、強調の為に助動詞の倒置が許可されている。
ただし、順番の変更によって意味が変わってしまう事もある。
例えば、否定の助動詞と意思の助動詞を入れ替えてしまうと、
“~するつもりではない”が、“~しないつもり”になる。
意味的な差がどれほどあるかは解釈する人によるだろうが、避けるべき時もあろう。
英語では、修飾語が形容詞と副詞に分けられ、名詞を修飾するか否かで区別されている。
しかし、この新補助語では、動詞・形容詞を前から修飾するものを副詞、動詞を後から修飾するものを助動詞とする。
修飾語句は、基本的に被修飾語句の直前に付く。
文全体を修飾する語句(時と場所)は、文頭に(時、場所の順で、)付く。
尚、動詞や形容詞の名詞化は、接尾語の変化として定義する。
元々の品詞の判別を容易にする為、-oなどは用いない。
基本名詞と一般名詞の差は、一般名詞は基本名詞よりも固有性が強いと定義する。
例えば、果物は基本名詞で、林檎は一般名詞である。
その他、基本名詞として、
陸、海、空、物、動物、鳥、魚、獣、植物、木、花、生物、星、人など。
一般名詞として、
大陸、大洋、人間、犬、木材、生け花、ウイルス、青空、惑星、恒星、社長など。
しかし、これは人間の主観による分類なので、接尾語で区別はしない。
(この区別は、人工知能への応用の為にある。)
文の構成要素として、文を組み込む事を許可する。
例えば、「私は彼に何処に住んでいるのかと尋ねた。」は、
「私は彼に尋ねた。」に、「あなたは何処に住んでいるのか。」を組み込んでいる。
この組み込まれる文を組み込み文と呼ぶ。
尚、この場合には、組み込み疑問文と呼ぶ。
ちなみに、この組み込み文の主語が省略出来ているのは、目的語と組み込み文の主語が一致しているからである。
英語では、この組み込み文の“住んでいるのか”は、“住んでいたのか”と時制の一致を行わねばならない。
しかし、新補助語では、時制の数が乏しいせいもあるが、組み込み文の時制は、主文の時制を基準として書く。
例えば例文では、“尋ねた”は過去時制であるから、組み込み文の“住んでいるのか”は、尋ねた時には現在時制だったはずであるから、現在時制である。
もし、時制を一致させてしまうと「私は彼に何処に住んでいたのかと尋ねた。」となり、私が訪ねた時点に彼が住んでいる場所に住み始める前に何処に住んでいたのかと尋ねた事になる。
こんなグダグダとした説明を読むより、実例を見よう。
日本語は「」で囲み、新言語は<>で囲むことにする。
平叙文、否定文、疑問文の例
「これはペンです。」
<Suly pena bo.>
S<Suly>su_ly:これ_は:指示代名詞_主格
C<pena>ペン:名詞
V<bo>だ・である・です:特例動詞
特例動詞は、英語のbe動詞に近い。(所在の意味はない。)
「これはペンではありません。」
<Suly pena bo unk.>
<Suly pena un-bo.>
M<unk>~ない:助動詞(否定)
V<un-bo>ではない・ありません:特例動詞<bo>の否定形
※<bo unk>は避ける。
「これはペンですか。」
<Suly pena bo qe?>
M<qe>~か:助詞(疑問)
※以前可能であった<Qe, suly pena bo.>は、不可となった。
上記3文の同義表現(上記3文の方が次よりも丁寧。)
「これはペンだ。」
<Suly pena ge.>
M<ge>~だ・~である:助詞(断定)
この場合、動詞は省略されている。
「これはペンではない。」
<Suly pena ge note.>
M<ge note>~だ・~である:助詞(断定)、~ない:助詞(否定)
「これはペンであるか?」
「これはペンなのか?」
「これはペン(である)か?」
<Suly pena ge qe?>
<Suly pena qe?>
SC文は、疑問文の場合、断定を省略できる。
同義表現の例
「私はルクスです。」
<Muly Lux bo.>
一般的に、人称代名詞<mu>を用いた場合、<ge>は不自然。(間違いではない。)
「私がルクスです。」
<Mufy Lux bo.>
S<Mufy>私_が:人称代名詞_主格
「私の名前はルクスです。」
<Mus nama ley Lux bo.>
S<Mus nama ley>私_の:人称代名詞_所有格、名前:名詞、~は:主格助詞
「俺はルークだ。」
<Zuly Luke.>
S<Zuly>俺_は:人称代名詞_主格
固有名詞を用いる場合、SC文の断定は省略できる。
(むしろ、固有名には断定の助詞は用いない方が良い。)
基本的に、親しい相手や敵には<bo>は使わない方が良い。
敵に<bo>を使うと、余裕だという態度を示し、挑発になる恐れがある。
人称代名詞<zu>を用いる場合は、基本的に態度が大きく見られる。
<ge>を用いるのは不自然。(間違いではない。)
「俺がルークだ。」
<Zufy Luke.>
S<Zufy>俺_が:人称代名詞_主格
「俺の名前はルークだ。」
<Zus nama ley Luke.>
S<Zus nama ley>俺_の:人称代名詞_所有格、名前:名詞、~は:主格助詞
「貴方はクアですか。」
<Yuly Qua bo qe?>
S<Yuly>貴方_は・貴女_は・あなた_は:人称代名詞_主格
「貴方がクアですか。」
<Yufy Qua bo qe?>
S<Yufy>貴方_が・貴女_が・あなた_が:人称代名詞_主格
「貴方がクアですか。」
<Yufy Qua bo qe.>
ああ、やっと分かった。という感じの意味がある。
疑問の意味は示していないが、これに対して「はい。」と返すことは不自然でない。
どちらかというと、「貴方がクアですか~。」という感じだが、かなり丁寧な語法。
「貴方の名前はクアですか。」
<Yus nama ley Qua bo qe?>
S<Yus nama ley>貴方_の・貴女_の・あなた_の:人称代名詞_所有格、名前:名詞、~は:主格助詞
「お前はクアか。」
<Duly Qua qe?>
<Duly Qua?>
S<Duly>
二人称の場合<qe>は省略できる。
当然、省略しない方が丁寧だが、意味的には大差ない。
人称代名詞<du>を用いた場合、話者の態度は大きく見られる。
その為、<du>を用いた場合に<bo>は不自然。(間違いではない。)
「お前の名はクアか。」
<Dus nama ley Qua qe?>
<Dus nama ley Qua?>
S<Dus nama>お前_の:人称代名詞_所有格、名・名前:名詞
「お前がクアだ。」
<Dufy Qua ge.>
S<Dufy>お前_が:人称代名詞_主格
<ge>は省略できるが、この場合は省略しない方が自然。
進行形の例
「魚が泳ぐ。」
<Fisha fey swimo.>
S<Fisha fey>魚:名詞、~が:主格助詞
V<swimo>泳ぐ:動詞(能動態現在時制原形)
※「魚は泳ぐ。」とのニュアンスの差に注意。
「魚が泳いでいる。」
<Fisha fey swimemo.>
V<swimemo>泳いでいる:動詞(能動態現在時制進行形)
副詞の使用例
「私は駅に向かって歩いている。」
<Muly statia te towarv walkemo.>
M<statia te>駅:名詞、~に:助詞(対象)
M<towarv>向かって:副詞
V<walkemo>歩いている:動詞(能動態現在時制進行形)
同義表現の例
「私は歩くことが好きだ。」
<Muly walkol ve fonda bo.>
O<walkol ve>歩くこと:動名詞(能動態現在時制原形)、~が:目的格助詞
V<fonda bo>好き:名詞、だ・である:特例動詞
「私は歩くことを好む。」
<Muly walkol we liko.>
O<walkol we>歩くこと:動名詞(能動態現在時制原形)、~を:目的格助詞
V<liko>好む・好く:動詞(能動態現在時制原形)
「私にとって歩くことは好きなことです。」
<Mu fore walkol ley likol bo.>
「私にとって歩くことは好きなことだ。」
<Mu fore walkol ley likol ge.>
<Mu fore walkol ley likol.>
M<Mu fore>私:人称代名詞単独、~にとって:助詞(主体)
S<walkol ley>説明略
C<likol>好きなこと:動名詞(能動態現在時制原形)
「私にとって」は、「好きなこと」にかかる。
つまりこれは、倒置文である。「私にとって」を強調している。本来の語順は次文。
「歩くことは私にとって好きなことです。」
<Walkol ley mu fore likol bo.>
「歩くことは私にとって好きなことだ。」
<Walkol ley mu fore likol ge.>
<Walkol ley mu fore likol.>
忘れてならないのは、基本的な語順では、修飾語句は必ず直前に来るということ。
否定を重ねる事で肯定を示す場合がある。
「私は歩くことを好まないわけではない。」
<Muly walkol we un-liko unk.>
(助動詞を用いている為、説明は略す。)
多少弱い肯定を示す。
助動詞の使用例
「彼は明日死ぬだろう。」
<Lamaftev daya huly dio guk.>
M<Lamaftev daya>+1:副詞、日:名詞
S<huly>彼_は:人称代名詞_主格
V<dio guk>死ぬ:動詞(能動態現在時制原形)、だろう:助動詞(推量)
過去形の例
「彼女は一昨日公園へ行った。」
<Tembefev daya fuly parka te gi.>
M<Tembefev daya>-2:副詞、日:名詞
M<parka te>公園:名詞、~へ・~に:助詞(対象)
S<fuly>彼女_は:人称代名詞_主格
V<gi>行った:動詞(能動態過去時制原形)
過去形の注意(助動詞の順序変更による意味の差)
「僕は昨日公園へ行くつもりだった。」
<Lambefev daya nuly parka te go plk pak.>
M<Lambefev daya>-1:副詞、日:名詞
S<nuly>僕_は:人称代名詞_主格
V<go plk pak>行く:動詞(能動態現在時制原形)、するつもり:助動詞(予定)、した:助動詞(過去)
※<plk pak>は、<pl-pak>と書いても良い。
「僕は昨日公園へ行ったつもりだ。」
<Lambefev daya nuly parka te gi plk.>
V<gi plk>行った:動詞(能動態過去時制原形)、するつもり:助動詞(予定)
※<Lambefev daya parka te nuly go pak plk.>は、可能だが避ける。
「僕は昨日公園へ行ったつもりだった。」
<Lambefev daya nuly parka te gi plk pak.>
V<gi plk pak>行った:動詞(能動態過去時制原形)、するつもり:助動詞(予定)、した:助動詞(過去)
自分の事なのに分からないなんて、病気か。(いや、ただの例文だから。)
受動態の例と注意
「彼らは昨年殺された。」
<Lambefev yeara hiuly kiley.>
M<Lambefev yeara>-1:副詞、年:名詞
S<hiuly>彼ら_は:人称代名詞_主格
V<kiley>殺された:動詞(受動態過去時制原形)
間違ってはいないが、「彼ら」は複数だから、同時殺されたとは思えない場合もある。
つまり、この文には暗黙のうちに(ほぼ)同時に殺されたという意味が付く。
※「彼らは昨年に殺された。」が正しいが、「に」は省略できる。
「彼らは昨年殺されていた。」
<Lambefev yeara hiuly kilemiy.>
V<kilemiy>殺されていた:動詞(受動態過去時制進行形)
この場合、過去のある時点から時間的な幅を持って動作が行われている。
つまり、殺されたのは同時ではなく、時間差があった。
(時間差と言っても、数秒毎に順次~ぐらいでも良い。感覚の差だからだ。)
「彼らは昨年殺されている。」は、表現可能だが意味が異なってしまう。
<Lambefev yeara hiuly kilemoy.>
V<kilemoy>殺されている:動詞(受動態現在時制進行形)
過去時制で現在進行形を用いる場合、新言語では現在も尚進行しているという意味が暗黙のうちに付く。
つまり、この文は↑の文と同義ではなく、次の文と(暗黙のうちに)同義である。
しかし、日本人からしたら、次の文の意味を汲み取れないだろうから、この文は避けるべきである。
「彼らは昨年から殺されている。」
<Lambefev yeara fe hiuly kilemoy.>
M<Lambefev yeara fe>-1:副詞、年:名詞、~から:助詞(被対象)
つまり、前の文は、「に」が省略されているのではなく、「から」が省略されていると見なされる。
今後、増えるかもしれない。
以上。
尚、既に前回とは仕様が変わっている為、前回の文は読めなくなった。
まず、単語の品詞。
簡単に分ければ、名詞、動詞、修飾詞である。
名詞とは、基本名詞、一般名詞、代名詞、数詞、疑問詞、固有名詞を言う。
動詞は動詞のみ。
修飾詞とは、形容詞、副詞、助詞、助動詞、接続詞、感嘆詞(間投詞)を言う。
今後も増えるかもしれない。
それぞれ、接尾語が定義されており、簡単に見分けることができる。
尚、固有名詞に関しては接尾語は自由であるが、語頭を大文字にしなければならない。
基本名詞・一般名詞-a、代名詞-u、数詞-m、疑問詞-w、動詞-o、形容詞-f、副詞-v、助詞-e、助動詞-k、接続詞-t、感嘆詞-lとなっている。
時制は、現在時制、過去時制のみ。
又、それらの進行形が存在しうる。
又、それらの受動態が存在しうる。
英語で言う完了形には、日本語では結果や経験や継続といった意味が含まれており、他の単語から意味を推測せねばならない。
英語圏の人々がそれらをどう認識しているのかは分からないが、それらは明示すべきだと私は考える。
そこで、完了形に於ける結果や経験は、動詞の後に助詞を置き、それにより判別する事にする。又、この助詞を助動詞と呼ぶ事にする。
助動詞が複数付く事も可能で、順番がある程度決まっている。
尚、強調の為に助動詞の倒置が許可されている。
ただし、順番の変更によって意味が変わってしまう事もある。
例えば、否定の助動詞と意思の助動詞を入れ替えてしまうと、
“~するつもりではない”が、“~しないつもり”になる。
意味的な差がどれほどあるかは解釈する人によるだろうが、避けるべき時もあろう。
英語では、修飾語が形容詞と副詞に分けられ、名詞を修飾するか否かで区別されている。
しかし、この新補助語では、動詞・形容詞を前から修飾するものを副詞、動詞を後から修飾するものを助動詞とする。
修飾語句は、基本的に被修飾語句の直前に付く。
文全体を修飾する語句(時と場所)は、文頭に(時、場所の順で、)付く。
尚、動詞や形容詞の名詞化は、接尾語の変化として定義する。
元々の品詞の判別を容易にする為、-oなどは用いない。
基本名詞と一般名詞の差は、一般名詞は基本名詞よりも固有性が強いと定義する。
例えば、果物は基本名詞で、林檎は一般名詞である。
その他、基本名詞として、
陸、海、空、物、動物、鳥、魚、獣、植物、木、花、生物、星、人など。
一般名詞として、
大陸、大洋、人間、犬、木材、生け花、ウイルス、青空、惑星、恒星、社長など。
しかし、これは人間の主観による分類なので、接尾語で区別はしない。
(この区別は、人工知能への応用の為にある。)
文の構成要素として、文を組み込む事を許可する。
例えば、「私は彼に何処に住んでいるのかと尋ねた。」は、
「私は彼に尋ねた。」に、「あなたは何処に住んでいるのか。」を組み込んでいる。
この組み込まれる文を組み込み文と呼ぶ。
尚、この場合には、組み込み疑問文と呼ぶ。
ちなみに、この組み込み文の主語が省略出来ているのは、目的語と組み込み文の主語が一致しているからである。
英語では、この組み込み文の“住んでいるのか”は、“住んでいたのか”と時制の一致を行わねばならない。
しかし、新補助語では、時制の数が乏しいせいもあるが、組み込み文の時制は、主文の時制を基準として書く。
例えば例文では、“尋ねた”は過去時制であるから、組み込み文の“住んでいるのか”は、尋ねた時には現在時制だったはずであるから、現在時制である。
もし、時制を一致させてしまうと「私は彼に何処に住んでいたのかと尋ねた。」となり、私が訪ねた時点に彼が住んでいる場所に住み始める前に何処に住んでいたのかと尋ねた事になる。
こんなグダグダとした説明を読むより、実例を見よう。
日本語は「」で囲み、新言語は<>で囲むことにする。
平叙文、否定文、疑問文の例
「これはペンです。」
<Suly pena bo.>
S<Suly>su_ly:これ_は:指示代名詞_主格
C<pena>ペン:名詞
V<bo>だ・である・です:特例動詞
特例動詞は、英語のbe動詞に近い。(所在の意味はない。)
「これはペンではありません。」
<Suly pena bo unk.>
<Suly pena un-bo.>
M<unk>~ない:助動詞(否定)
V<un-bo>ではない・ありません:特例動詞<bo>の否定形
※<bo unk>は避ける。
「これはペンですか。」
<Suly pena bo qe?>
M<qe>~か:助詞(疑問)
※以前可能であった<Qe, suly pena bo.>は、不可となった。
上記3文の同義表現(上記3文の方が次よりも丁寧。)
「これはペンだ。」
<Suly pena ge.>
M<ge>~だ・~である:助詞(断定)
この場合、動詞は省略されている。
「これはペンではない。」
<Suly pena ge note.>
M<ge note>~だ・~である:助詞(断定)、~ない:助詞(否定)
「これはペンであるか?」
「これはペンなのか?」
「これはペン(である)か?」
<Suly pena ge qe?>
<Suly pena qe?>
SC文は、疑問文の場合、断定を省略できる。
同義表現の例
「私はルクスです。」
<Muly Lux bo.>
一般的に、人称代名詞<mu>を用いた場合、<ge>は不自然。(間違いではない。)
「私がルクスです。」
<Mufy Lux bo.>
S<Mufy>私_が:人称代名詞_主格
「私の名前はルクスです。」
<Mus nama ley Lux bo.>
S<Mus nama ley>私_の:人称代名詞_所有格、名前:名詞、~は:主格助詞
「俺はルークだ。」
<Zuly Luke.>
S<Zuly>俺_は:人称代名詞_主格
固有名詞を用いる場合、SC文の断定は省略できる。
(むしろ、固有名には断定の助詞は用いない方が良い。)
基本的に、親しい相手や敵には<bo>は使わない方が良い。
敵に<bo>を使うと、余裕だという態度を示し、挑発になる恐れがある。
人称代名詞<zu>を用いる場合は、基本的に態度が大きく見られる。
<ge>を用いるのは不自然。(間違いではない。)
「俺がルークだ。」
<Zufy Luke.>
S<Zufy>俺_が:人称代名詞_主格
「俺の名前はルークだ。」
<Zus nama ley Luke.>
S<Zus nama ley>俺_の:人称代名詞_所有格、名前:名詞、~は:主格助詞
「貴方はクアですか。」
<Yuly Qua bo qe?>
S<Yuly>貴方_は・貴女_は・あなた_は:人称代名詞_主格
「貴方がクアですか。」
<Yufy Qua bo qe?>
S<Yufy>貴方_が・貴女_が・あなた_が:人称代名詞_主格
「貴方がクアですか。」
<Yufy Qua bo qe.>
ああ、やっと分かった。という感じの意味がある。
疑問の意味は示していないが、これに対して「はい。」と返すことは不自然でない。
どちらかというと、「貴方がクアですか~。」という感じだが、かなり丁寧な語法。
「貴方の名前はクアですか。」
<Yus nama ley Qua bo qe?>
S<Yus nama ley>貴方_の・貴女_の・あなた_の:人称代名詞_所有格、名前:名詞、~は:主格助詞
「お前はクアか。」
<Duly Qua qe?>
<Duly Qua?>
S<Duly>
二人称の場合<qe>は省略できる。
当然、省略しない方が丁寧だが、意味的には大差ない。
人称代名詞<du>を用いた場合、話者の態度は大きく見られる。
その為、<du>を用いた場合に<bo>は不自然。(間違いではない。)
「お前の名はクアか。」
<Dus nama ley Qua qe?>
<Dus nama ley Qua?>
S<Dus nama>お前_の:人称代名詞_所有格、名・名前:名詞
「お前がクアだ。」
<Dufy Qua ge.>
S<Dufy>お前_が:人称代名詞_主格
<ge>は省略できるが、この場合は省略しない方が自然。
進行形の例
「魚が泳ぐ。」
<Fisha fey swimo.>
S<Fisha fey>魚:名詞、~が:主格助詞
V<swimo>泳ぐ:動詞(能動態現在時制原形)
※「魚は泳ぐ。」とのニュアンスの差に注意。
「魚が泳いでいる。」
<Fisha fey swimemo.>
V<swimemo>泳いでいる:動詞(能動態現在時制進行形)
副詞の使用例
「私は駅に向かって歩いている。」
<Muly statia te towarv walkemo.>
M<statia te>駅:名詞、~に:助詞(対象)
M<towarv>向かって:副詞
V<walkemo>歩いている:動詞(能動態現在時制進行形)
同義表現の例
「私は歩くことが好きだ。」
<Muly walkol ve fonda bo.>
O<walkol ve>歩くこと:動名詞(能動態現在時制原形)、~が:目的格助詞
V<fonda bo>好き:名詞、だ・である:特例動詞
「私は歩くことを好む。」
<Muly walkol we liko.>
O<walkol we>歩くこと:動名詞(能動態現在時制原形)、~を:目的格助詞
V<liko>好む・好く:動詞(能動態現在時制原形)
「私にとって歩くことは好きなことです。」
<Mu fore walkol ley likol bo.>
「私にとって歩くことは好きなことだ。」
<Mu fore walkol ley likol ge.>
<Mu fore walkol ley likol.>
M<Mu fore>私:人称代名詞単独、~にとって:助詞(主体)
S<walkol ley>説明略
C<likol>好きなこと:動名詞(能動態現在時制原形)
「私にとって」は、「好きなこと」にかかる。
つまりこれは、倒置文である。「私にとって」を強調している。本来の語順は次文。
「歩くことは私にとって好きなことです。」
<Walkol ley mu fore likol bo.>
「歩くことは私にとって好きなことだ。」
<Walkol ley mu fore likol ge.>
<Walkol ley mu fore likol.>
忘れてならないのは、基本的な語順では、修飾語句は必ず直前に来るということ。
否定を重ねる事で肯定を示す場合がある。
「私は歩くことを好まないわけではない。」
<Muly walkol we un-liko unk.>
(助動詞を用いている為、説明は略す。)
多少弱い肯定を示す。
助動詞の使用例
「彼は明日死ぬだろう。」
<Lamaftev daya huly dio guk.>
M<Lamaftev daya>+1:副詞、日:名詞
S<huly>彼_は:人称代名詞_主格
V<dio guk>死ぬ:動詞(能動態現在時制原形)、だろう:助動詞(推量)
過去形の例
「彼女は一昨日公園へ行った。」
<Tembefev daya fuly parka te gi.>
M<Tembefev daya>-2:副詞、日:名詞
M<parka te>公園:名詞、~へ・~に:助詞(対象)
S<fuly>彼女_は:人称代名詞_主格
V<gi>行った:動詞(能動態過去時制原形)
過去形の注意(助動詞の順序変更による意味の差)
「僕は昨日公園へ行くつもりだった。」
<Lambefev daya nuly parka te go plk pak.>
M<Lambefev daya>-1:副詞、日:名詞
S<nuly>僕_は:人称代名詞_主格
V<go plk pak>行く:動詞(能動態現在時制原形)、するつもり:助動詞(予定)、した:助動詞(過去)
※<plk pak>は、<pl-pak>と書いても良い。
「僕は昨日公園へ行ったつもりだ。」
<Lambefev daya nuly parka te gi plk.>
V<gi plk>行った:動詞(能動態過去時制原形)、するつもり:助動詞(予定)
※<Lambefev daya parka te nuly go pak plk.>は、可能だが避ける。
「僕は昨日公園へ行ったつもりだった。」
<Lambefev daya nuly parka te gi plk pak.>
V<gi plk pak>行った:動詞(能動態過去時制原形)、するつもり:助動詞(予定)、した:助動詞(過去)
自分の事なのに分からないなんて、病気か。(いや、ただの例文だから。)
受動態の例と注意
「彼らは昨年殺された。」
<Lambefev yeara hiuly kiley.>
M<Lambefev yeara>-1:副詞、年:名詞
S<hiuly>彼ら_は:人称代名詞_主格
V<kiley>殺された:動詞(受動態過去時制原形)
間違ってはいないが、「彼ら」は複数だから、同時殺されたとは思えない場合もある。
つまり、この文には暗黙のうちに(ほぼ)同時に殺されたという意味が付く。
※「彼らは昨年に殺された。」が正しいが、「に」は省略できる。
「彼らは昨年殺されていた。」
<Lambefev yeara hiuly kilemiy.>
V<kilemiy>殺されていた:動詞(受動態過去時制進行形)
この場合、過去のある時点から時間的な幅を持って動作が行われている。
つまり、殺されたのは同時ではなく、時間差があった。
(時間差と言っても、数秒毎に順次~ぐらいでも良い。感覚の差だからだ。)
「彼らは昨年殺されている。」は、表現可能だが意味が異なってしまう。
<Lambefev yeara hiuly kilemoy.>
V<kilemoy>殺されている:動詞(受動態現在時制進行形)
過去時制で現在進行形を用いる場合、新言語では現在も尚進行しているという意味が暗黙のうちに付く。
つまり、この文は↑の文と同義ではなく、次の文と(暗黙のうちに)同義である。
しかし、日本人からしたら、次の文の意味を汲み取れないだろうから、この文は避けるべきである。
「彼らは昨年から殺されている。」
<Lambefev yeara fe hiuly kilemoy.>
M<Lambefev yeara fe>-1:副詞、年:名詞、~から:助詞(被対象)
つまり、前の文は、「に」が省略されているのではなく、「から」が省略されていると見なされる。
今後、増えるかもしれない。
以上。
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