
NFのニュー・シングル "Happy"。
正直言って、ちょっと残念だった。
音楽性を広めたともとれるけど、個人的には、「こんなNFを聴きたくなかった」って感じ。
まあ、ショックは期待が高いからこそだけど...。
いきなりネガティブなレビューですみません、ユーロビジョン2023の予習記事2つ目です!
1か月前!ユーロビジョン2023予習(1)という記事の続きです。
引き続き、準決勝進出者についてまとめていきます。
※説明の部分は、ほぼ公式サイトの訳です!
準決勝2日目(5/11)出場者
1.Reiley "Breaking My Heart" / デンマーク(男性ソロ)
デンマークから、Reiley(レイリー)さん。2021年にリリースした1stシングル "Let It Ring" は、iPhoneのデフォルトの着信音を使ったことが注目されて TikTok でヒット。遠く離れた韓国でもチャート・インしたそう。"Breaking My Heart" は一瞬聴いた感じ静寂をうまく利用している曲って印象で、チャーリー・プースがちょっと近いかも。TikTok で大成功している(フォロワー1100万人!?)ことからも、来たる新世代のポップ・スター感がありますね。
2.Brunette "Future Lover" / アルメニア(女性ソロ)
アルメニアから、女性歌手の Brunette さん。En Aghjiknery というガールズ・グループのメンバーで、当グループは "Menq" という曲の大ヒットでよく知られているそうです。ソロでもたくさんストリーミング・ヒットが出ているようですが、グループのメンバーとしての認知もまだまだ高い...って感じでしょうか。似たようなケースで、去年もセルビアからバンドのボーカリストがソロで決勝に出てましたね。
3.Theodor Andrei "D. G. T. ( Off And On )" / ルーマニア(男性ソロ)
ルーマニアから、ロック歌手セオドア・アンドレイさん。俳優としての顔も持つ人。若いころから映画に出演したり、声優として活躍したりと大成功している方のようです。ルーマニアのオーディション番組を次々と制し、音楽賞のトロフィーもすでに保持。もう十分贅沢な人生を送っているんじゃないかと思ってしまいますが、ユーロビジョン優勝は海外デビューにも繋がります。
4.Alika "Bridges" / エストニア(女性ソロ)
エストニアから、Alika さん。母国のソング・コンテストで、憑りつかれたようなピアノ・パフォーマンスと歌唱を公にし大注目され、ユーロビジョン出場が決まりました。これまでにリリースした3枚のシングルはいずれもエストニアのラジオ・チャートで1位をとっているそうです。ダンサー兼ラッパー兼ボクサーでもあるそうですが、...ちょっと才能がマルチすぎませんかね?恐ろしい。
5.Gustaph "Because Of You" / ベルギー(男性ソロ)
ベルギーから、Gustaph さん。2018年と2021年のユーロビジョンで、ベルギー代表の別のアーティストのバック・ボーカルを務めていた方だそうで、ようやくセンターでのパフォーマンスが叶ったかたちですね。ベルギーのラジオで最優秀新人賞を受賞したことがある彼は、18歳でレーベル契約を達成し、1stシングルでブレイクしました。最初のシングルでブレイクって、最近ではビリー・アイリッシュくらいしか思いつきません(オリヴィア・ロドリゴは俳優業で既に認知を得ていましたし)。
6.Andrew Lambrou "Break A Broken Heart" / キプロス島(男性ソロ)
キプロス島から、男性歌手のアンドリュー・ランブロウさん。去年はオーストラリア人としてオーストラリア代表をめぐる戦いに参加していたそうですが、今年は両親の母国であるキプロスの代表として出場が決まりました。オーストラリアや米ロサンゼルスを拠点にしているので、どちらかというとそちら側に支持者が多そうです。ネットでも彼を高評価している意見を見ました。
7.Dilja "Power" / アイスランド(女性ソロ)
アイスランドから、若手中の若手 Dilja さん。メジャー・デビューは2023年...今年です!タイトル通りパワフルな "Power" のパフォーマンスは瞬く間にアイスランドの人々に響き、自己肯定感を上げてほしいという曲のメッセージも受け入れられて早くも "Power" は人々を鼓舞する定番のアンセムになりそうな気がしますね。自称ユーロビジョン・オタクの Dilja さん、勢いは準決勝進出者37組の中で一番あると思います。
8.Victor Vernicos "What They Say" / ギリシャ(男性ソロ)
ギリシャから、こちらも超若手、ヴィクター・ヴェロニカズさん。ユーロビジョンのギリシャ代表としては、史上最年少らしいです。母はピアニスト、父はトランペット奏者と音楽に縁しかない家系に生まれた彼はピアノとギターの才能が長けていて、エド・シーランやジョン・メイヤー、コールドプレイらに影響を受けたそうです。ちょっと聴きましたが、紛れもない新星ロック・シンガーですね。
9.Blanka "Solo" / ポーランド(女性ソロ)
ポーランドから、Blanka(ブランカ)さん。ポップ・スターになることを夢見てポーランドから母親とともに米国に移住。ギター片手にロサンゼルスやニューヨークのステージを転々とし、修行を重ねています。ポップ~R&B系のスタイルのイメージで、フィフス・ハーモニーを想起しますね。好きなゲームのキャラはストリートファイター2の「ブランカ」!...ということですが、自分はストリートファイターをやったことがなかったので反応できませんでした。ちょっと残念。
10.Joker Out "Carpe Diem" / スロヴァキア(5人組)
スロヴァキアから、ロック・バンドのジョーカー・アウト。デビュー・アルバムは大絶賛され、チャート的にも大成功!スロヴァキアでの全国ツアーはソールドアウトしたそうです。"Carpe Diem" はフレーズだけ聞いたことがあったのですが、「今を楽しめ」という意味みたいで、曲も確かにすごい楽しそうです。もしかしたら、彼らも自分が大好きな部類のロック・バンドかもしれません。
11.Iru "Echo" / ジョージア(女性ソロ)
ジョージアから、女性シンガー Iru さん。ユーロビジョンにはより若い出場者(主に子ども)用の「ジュニア・ユーロビジョン」というものがあり、Iru さんはバンド Candy として2011年に11歳で当コンテストで優勝していたそうです。アリアナ・グランデを思わせるソウルフルな歌声ですね。
12.Piqued Jacks "Like An Animal" / サンマリノ(4人組)
サンマリノから、Piqued Jacks というオルタナティヴ・ロック・バンド。とても小さな村からデビューした4人組ですが、今や世界中のラジオで取り上げられるスターのようです。小さな村から...っていうのが夢がありますよね!彼らが憧れるスティングはトスカーナのワインを手掛けているのですが、代わりにそのブドウ畑で働いてもいいから、いつかスティングとコラボしたいそうです。
13.Teya & Salena "Who The Hell Is Edgar ?" / オーストリア(デュオ)
オーストリアから、女性ユニットの Teya & Salena。それぞれソロで活動していた2人が、ユーロビジョン愛で繋がって、ユーロビジョンで決勝に上がるためにユニットを結成。オーストリアの代表を選考するにあたって、Teya さんも Salena さんも過去に「2位」で代表に選ばれなかった経験を持っているそうなので、ユニット結成の経緯が容易に想像できます。そして本当に勝ち取ったオーストリア代表、しかしオーストリアは3年連続で決勝進出を(国として)逃しているので、次はそのジンクスを破れるかどうかです。
14.Albina & Familja Kelmendi "Duje" / アルバニア(6人組)
アルバニアから、まさかの家族、一家総出で参戦 Albina & Familja Kelmendi。アルバニアのオーディション番組『ザ・ボイス・オブ・アルバニア』で成功し注目を集めた Albina(アルビナ)さんが中心で、メインで歌を歌うのは彼女ですが、それにしても、一家総出で出るとは...。グループ名を直訳すると「アルビナとケルメンディ家」みたいな感じで、ちなみにアルビナさんの他は両親と兄弟3人、という構成です。残念ながら、ペットのゴールデンレトリーバーは招待されなかったそう...。
15.Monika Linkyte "Stay" / リトアニア(女性ソロ)
リトアニアから、Monika Linkyte さん。別のアーティストとユニットを組んで2015年に1度ユーロビジョン決勝を経験した方です。今回は単独での出場ということで、当然披露する曲も違うわけですが、この "Stay" はかなりローカルな曲だそうで、リトアニアの民族的なまじない言葉が歌詞に使われています。ちょっと曲を確認してみましたが、非音楽的な地元の伝統を、見事にポップ・ミュージックに落とし込んだ感じですね。こういうのができる人って、すごいと思います。
16.Voyager "Promise" / オーストラリア(5人組)
オーストラリアから、1999年デビューのベテラン・バンド、ヴォイジャー。ワールド・ツアーをすでに何回かこなしている熟練者です。オーストラリアは2015年からユーロビジョン参加が始まったそうですが、2023年の今大会まで、ヴォイジャーは常に代表選考の惜しいところにいたという感じで、今大会では予選とかをまったく介さずに彼らは満を持して代表に選ばれたようです。メンバーの一人はスコットランド出身で、今年の開催国イギリスにはなじみがあるそう。一方、他の4人はイギリスの連続ホームコメディーの大ファンで、その意味でも全員リバプールに行くのが楽しみなのかもしれません。ところで、「連続ホームコメディー」と聞いてピンとこない自分は、やばいでしょうか...?
決勝出場者
前回の記事で取り上げなかった残りの3組です。
Blanca Paloma "Eaea" / スペイン(女性ソロ)
前回大会3位のスペインから、ブランカ・パロマさん。ラテン音楽に近いフラメンコというジャンルの歌手で、伝統的なその音楽とカッティングエッジで真新しいサウンドをミックスしたスタイル...らしいです。また、本人曰く「言葉では表せない魂(Soul)の一部分を探し求めたい」...とのこと。自分には難しくて理解が及びにくいですが...。ちなみに、子どものころバスタブでアヒルを育てていたそうです。...!?
Mae Muller "I Wrote A Song" / イギリス(女性ソロ)
去年2位のイギリスから、マエ・ミュラーさん。37組の中で、唯一元から名前を知っていた人でした。2021~2022年に、プロデューサー NEIKED の "Better Days feat. マエ・ミュラー & Polo G" がイギリスだけでなくアメリカでもTop40入りの大ヒットになって、デビュー・アルバム未発表にもかかわらず一気に知名度が上がった人です。最近UKチャートで "Better Days" の人のソロ曲がランクインしてるな~と思ってたら、バリバリユーロビジョン効果でした。まだ25歳!
TVORCHI "Heart Of Steel" / ウクライナ(デュオ)
前回大会優勝のウクライナから、実力派デュオ、TVORCHI。アルバムをすでに4枚出していて、そのうちいくつかはウクライナの音楽チャートで1位をとっているそう。特に、最も新しいアルバムでは当時チャートの上位にいたカニエ・ウェスト『DONDA』とドレイク『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』をも下して1位を獲得。まさに国民的デュオって感じですね。前進することを歌ったという "Heart Of Steel"、音楽はちょっとシネマチック!
どうやら、準決勝1日目から10組、2日目から10組が決勝に駒を進めるらしい。
...いや、おしいって!全員決勝でいいじゃん!疲れるけど!
個人的にどこを一番推してるとかはまだないけど、
決勝の日までに色々聴いてみて、推しを作るのもいいかも。
全部初見っていう楽しみもあるけど、もう予習しちゃったからね~...。余計楽しみになってしまった。