中国、銀行ごとの金融政策調整も＝人民銀行政策委員

　［北京　２８日　ロイター］　中国人民銀行（中央銀行）の李稲葵・金融政策委員は、中国は「市場にとって受け入れ可能な」段階的な形で引き締めを実施する、との見方を示した。

　２１世紀経済報道が２８日に報じた。

　政府は来年、各銀行の業務を踏まえて個別に金融政策設定を調整する方針、とも述べた。

　同紙によれば、李委員は「中銀は今後も段階的な政策措置を継続し、市場にとって受け入れ可能なペースと頻度で引き締めを実施する」と発言。「現在、利上げの必要性は非常に高い」とし、「海外からのホットマネー流入も見込まれるが、政策決定は主に国内経済を考慮して行うべき」との見方を示した。

　同委員は２５日の利上げについて、年末にかけてインフレ期待を和らげる効果があると指摘。

　温家宝・首相が２６日、政府として不動産価格抑制に向けた取り組みを強化する考えを示したことに関しては、「過度に急速な上昇を回避するという意味だと理解している。ただ、不動産価格が下落すれば、中国経済に新たな問題をもたらす」とした。

　李委員はさらに、不動産価格が消費者物価と同じペースで上昇すれば、問題はないはずだと述べた。

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