雨が降ると私は大きな窓の前に立ち
大きなカーテンに包まるように外を眺めていた。
窓が大きかったんじゃない。
カーテンが大きかったんじゃない。
私が小さかったんだ・・・。
小さい頃、雨が降ると私は決まって窓にたち外をじーっと見ている子だった。
最初は居間の大きな窓・・・。
水溜りに落ちる雨をみていた・・・。
次は居間の隣の小上がりの窓に立つ。
畑の土に雨が落ちていく。
私が可愛がっていたぴこちゃんが眠っている。
次に、おばーちゃんのタンスとおばーちゃんが魔法を使う和室の窓を開ける。
手をだして、雨を手のひらにのせる。
そして、母の寝室。
仏間。
誰も使わなくなっていた父の仕事部屋・・・。
当時、応接間とよんでいたんだっけ。
昔、住んでいた家は大きくて広いお家だった・・・。
そして、2階にあがり姉達の部屋。
家中の部屋を訪ねては窓を開け、頭をヒョコっとだしてみたり
手をだしてみたり。
ただ、ボーっとしてみたり・・・。(笑)可笑しなコだ。
次に、黄色いカッパを着て赤い長靴を履く。
あ、赤い傘も・・・。
そして、5段ある階段から傘を広げ両手で持ち
ひょ~っと飛ぶ!
飛びたかったんだ。
飛べるかもしれないと思っていたかもしれない・・・。
本当に飛んだら怖いくせに・・・。(笑)
何度も何度も飛んでみるけど、
「今日は風がないからダメだな」なんて、あきらめると
今度は水溜りにダイブ!
長ぐつの中に水が入る。
冷たいけど気持ちがいい・・・。
長ぐつの中は、ビショビショだけど足を踏むたびに
ブニュブニュする音がたまらなく鼻歌まじりだ。
外には誰もいない。
川の流れの音・・・薄暗い夕暮れ・・・。
時折、風が吹くと雨の滴が葉から葉に落ちていく・・・・。
そんな光景を、何故かしらはっきり覚えている。
斜め向かいの犬小屋。
白いワンコがヒョッコリと顔だけだして私をみていたっけ。
ぬれちゃうのに・・・って思いながら、時折白いワンコを気にしていた。
ガラガラ~。
「もう、お家に入りなさい。ママが帰ってきたら
怒られるよ。」
ばーちゃんが呼びにくる。
黄色いカッパをきてしゃがんで石遊びをしていた私は振り返る。
カッパのお帽子が邪魔をして、
右目がみえない。
「ばーちゃん、ちょっとこっちに来て。」
ガラガラ~。と、お家の戸がしまった。
私は、首を元にもどし
ばーちゃんが出てきてくれることを祈りながら、
しゃがんだまま。
気にいらない石を水溜りになげる。
じゃぽん。
ばーちゃん、でてこない。
じゃぽん・・・。
じゃぽん・・・。
ガラガラ~。
ばーちゃんがでてきた!
でも、振り返らない・・・。顔はニヤニヤしてるくせに(笑)
ばーちゃんは、私と一緒にしゃがみこむ。
「この、石・・めんこいね?」
「ばーちゃんに石拾ってあげるか?」
「笑・・キレイな石みつけて、お家に入ろう。
あぁ・・また長ぐつ、こんなにして。ママに見つかったら怒られるから。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
首を横に振る私。
「ばーちゃん、これきれいだよ。」
小さな手で石ころを差し出す。
「あらあら、本とだね。キレイな石だからお家に入って乾かそう。
ばーちゃんの部屋にかざるから。」
「うん。」
私は、黄色いカッパについている透明のポッケに
沢山の石を詰め込んだ。
石の重さで、かぶっていたお帽子は下にさがり
更に私の視界を狭くした・・・。(笑)
そういえば、この日から
ばーちゃんの部屋には石コロが増えていったし
お天気のいい日には、ばーちゃんときれいな石ころ探しにもいったっけ。
雨が降るとたまに、この日事を思い出す。
今でも、雨が降ると窓の前に立ち外をぼ~っとながめる癖は
変わらない。
変わったといえば、
黄色いカッパを着なくなり、赤い長ぐつもはかない。
そして、赤い傘で飛ぼうともしない。
9階から飛んだら、とんでもないことになる・・・。
私は、雨の日はあまり嫌いじゃない。
誰かが迎えにきてくれそうな気がする。
誰かが優しくしてくれるような気がする。
そんな事を想いながら本を読むようになったのは、
いつの頃からだろう。
雨の日、ばーちゃんがいつも傘を持って
学校の門のところで待っていてくれた。
雨にぬれて、大きなランドセルを背負ってトボトボと歩いて
ふと、顔をあげるとばーちゃんが赤い傘を持って
手を振りながら小走りで迎えにきてくれたときのように・・・。
大きなカーテンに包まるように外を眺めていた。
窓が大きかったんじゃない。
カーテンが大きかったんじゃない。
私が小さかったんだ・・・。
小さい頃、雨が降ると私は決まって窓にたち外をじーっと見ている子だった。
最初は居間の大きな窓・・・。
水溜りに落ちる雨をみていた・・・。
次は居間の隣の小上がりの窓に立つ。
畑の土に雨が落ちていく。
私が可愛がっていたぴこちゃんが眠っている。
次に、おばーちゃんのタンスとおばーちゃんが魔法を使う和室の窓を開ける。
手をだして、雨を手のひらにのせる。
そして、母の寝室。
仏間。
誰も使わなくなっていた父の仕事部屋・・・。
当時、応接間とよんでいたんだっけ。
昔、住んでいた家は大きくて広いお家だった・・・。
そして、2階にあがり姉達の部屋。
家中の部屋を訪ねては窓を開け、頭をヒョコっとだしてみたり
手をだしてみたり。
ただ、ボーっとしてみたり・・・。(笑)可笑しなコだ。
次に、黄色いカッパを着て赤い長靴を履く。
あ、赤い傘も・・・。
そして、5段ある階段から傘を広げ両手で持ち
ひょ~っと飛ぶ!
飛びたかったんだ。
飛べるかもしれないと思っていたかもしれない・・・。
本当に飛んだら怖いくせに・・・。(笑)
何度も何度も飛んでみるけど、
「今日は風がないからダメだな」なんて、あきらめると
今度は水溜りにダイブ!
長ぐつの中に水が入る。
冷たいけど気持ちがいい・・・。
長ぐつの中は、ビショビショだけど足を踏むたびに
ブニュブニュする音がたまらなく鼻歌まじりだ。
外には誰もいない。
川の流れの音・・・薄暗い夕暮れ・・・。
時折、風が吹くと雨の滴が葉から葉に落ちていく・・・・。
そんな光景を、何故かしらはっきり覚えている。
斜め向かいの犬小屋。
白いワンコがヒョッコリと顔だけだして私をみていたっけ。
ぬれちゃうのに・・・って思いながら、時折白いワンコを気にしていた。
ガラガラ~。
「もう、お家に入りなさい。ママが帰ってきたら
怒られるよ。」
ばーちゃんが呼びにくる。
黄色いカッパをきてしゃがんで石遊びをしていた私は振り返る。
カッパのお帽子が邪魔をして、
右目がみえない。
「ばーちゃん、ちょっとこっちに来て。」
ガラガラ~。と、お家の戸がしまった。
私は、首を元にもどし
ばーちゃんが出てきてくれることを祈りながら、
しゃがんだまま。
気にいらない石を水溜りになげる。
じゃぽん。
ばーちゃん、でてこない。
じゃぽん・・・。
じゃぽん・・・。
ガラガラ~。
ばーちゃんがでてきた!
でも、振り返らない・・・。顔はニヤニヤしてるくせに(笑)
ばーちゃんは、私と一緒にしゃがみこむ。
「この、石・・めんこいね?」
「ばーちゃんに石拾ってあげるか?」
「笑・・キレイな石みつけて、お家に入ろう。
あぁ・・また長ぐつ、こんなにして。ママに見つかったら怒られるから。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
首を横に振る私。
「ばーちゃん、これきれいだよ。」
小さな手で石ころを差し出す。
「あらあら、本とだね。キレイな石だからお家に入って乾かそう。
ばーちゃんの部屋にかざるから。」
「うん。」
私は、黄色いカッパについている透明のポッケに
沢山の石を詰め込んだ。
石の重さで、かぶっていたお帽子は下にさがり
更に私の視界を狭くした・・・。(笑)
そういえば、この日から
ばーちゃんの部屋には石コロが増えていったし
お天気のいい日には、ばーちゃんときれいな石ころ探しにもいったっけ。
雨が降るとたまに、この日事を思い出す。
今でも、雨が降ると窓の前に立ち外をぼ~っとながめる癖は
変わらない。
変わったといえば、
黄色いカッパを着なくなり、赤い長ぐつもはかない。
そして、赤い傘で飛ぼうともしない。
9階から飛んだら、とんでもないことになる・・・。
私は、雨の日はあまり嫌いじゃない。
誰かが迎えにきてくれそうな気がする。
誰かが優しくしてくれるような気がする。
そんな事を想いながら本を読むようになったのは、
いつの頃からだろう。
雨の日、ばーちゃんがいつも傘を持って
学校の門のところで待っていてくれた。
雨にぬれて、大きなランドセルを背負ってトボトボと歩いて
ふと、顔をあげるとばーちゃんが赤い傘を持って
手を振りながら小走りで迎えにきてくれたときのように・・・。
こないだは せっかくもらったのに お役に立てなくて
Yさんは 元気でしたか・・・?
てか ママちゃん本出せる
なんか真剣に読んじゃいました
ママの小さい頃 想像できるかも(^_^;)
優しいおばあちゃんだったんですね(*^_^*)
先日は急にお電話しちゃってごめんね^^;
みたこちゃんの話になって、
「ちょっと、呼んでよ」と言われたもので^^;
yさん!元気でしたよ!
さてさて^^;
もう少しでGWだね?
みたこちゃんは何処かに行くのかな?
うちは、休まず営業してるから
遊びにおいで?
東京チームのみんなも帰省してくるし!
でわ^^よい週末を・・・。またね^^
うふふさん^^
もしかして、ママちゃんの幼少の頃を知っている?
(・・;)
もしかして一緒に遊んだことがあるとか?(笑)
でも、自分で書いていても
何だか懐かしくなりました。^^
ばーちゃんに会いたくなっちゃった
コメントありがとうでした。。。
なんていうかユーミンの「故郷の両親が よこす手紙のような ぎこちないぬくもりほど 泣きたくなる」って唄のままですよね。
こういう思い出は過ぎてしまってもしっかり残り続けて時々自分を暖めてくれますよね。長靴も可愛い。今もそんなイメージありますよー。ママちゃんは女性から見てもどこか可愛いですもん。
なんかね、自分でパタパタしながらね
実は、ばーちゃん思い出してジュルジュルしてたよ。
とっても可愛がってもらったの。
優しいおばーちゃんだったよ。
長ぐつ・・もっと小さかったかな。(笑)
ちびちゃんお誕生日だったのね?
おめでとう^^
さっきメール送ったからみてくださいな^^
ゆーみんのこの曲・・題名なんだっけ
え?たくさん!たくさ~ん!
誰だろう~
もしかして・・もしかして・・・
s(・’・;)え~と・・うんと~``s(・。・;)
わかった(笑)
私もメールしました。今またスピッツ聴いてます。
一体スピッツは今度はいつ札幌に来るんだろう?今年は絶対に行くんだー。それでその際にはお店に絶対お邪魔しまーす。
あ、私も返信しました。ありがとうです!