アメリカのバイデン大統領の立候補辞退に関わって、ペロシ議員やハリス副大統領などアメリカの女性議員がテレビに出てくることが多くなった。
外見や話し方などを見ていると、能力を持った実力のある人のように見える。少なくとも、社会人としての普通の大人であることには間違いないだろう。
日本の女性議員を振り返ってみると、与党の衆議院で目立っている人は稲田朋美氏、小渕優子氏、高市早苗氏、野田聖子氏、参議院では今井絵理子氏、生稲晃子氏、三原じゅん子氏あたりだろうか。野党では蓮舫氏と辻元清美氏ぐらいである。
私には、虚勢を張ったりハッタリをかましたりしているか、あるいは言い訳や謝罪、又は逃げ回っている印象しかない。私個人としては、一般の国民と比較して、信頼したり期待したりできない人々ばかりである。社会人(普通の会社員や主婦)としての基準に達していないように感じられるのである。
国を代表する国会議員の質を比較してみると やはり日本はアジアの一国にすぎず、科学技術以外の分野ではまだまだ発展途上国であり、今後数十年は改善の見込みも全く見えない状況である。
社会の中で目立つ職業の女性たちがこうだと、日本社会では「これだから女性はだめなんだよなあ」と言われても仕方がなく、ますます女性の社会進出が遅れていく。いくら国会議員や研究者、医師の女性の割合を強制的に高めてみても、質が伴わなければ数十年後には無理がたたり、「やっぱり男性でないとだめだ」となって時代が逆行しかねない。だからいくら形式的に女性の数を増やしてみても意味がないのである(女性にとっても社会の発展にとっても結果的にマイナスになる)。
ではどうすればよいのか。これについては、このブログで散々書いてきたので詳しいことは省略するが、専業主婦がいい、女性は男性から守ってもらいたい、大変な商社や都市銀行の総合職は男性の仕事、深夜や汚い仕事はイヤ等々の女性側の男女差別の意識を無くすることが、まず第一歩である。これが変わらなければ本当には何も始まらない。今後数十年かけて女性側の意識が変わり、実力主義の大学入試や就職競争に臨む女性の割合が男性程度まで高まれば、自然に実力の伴った真の男女平等の世の中に成熟していくだろう。