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ロケバス協会は、ロケバス事業の適正な運営、健全な発展と近代化、事業者の地位の向上を目的として設立いたしました。

ロケバスのための写真講座 レンズの話2

2011年09月30日 | W
広報委員会Wです。いつもご愛読ありがとうございます。

熱心な読者の皆様におかれましては、さぞや写真の腕が向上されたことだと思います。写真は技術と切っても切り離せないもので、ある程度の技術と知識が必要という側面があることは否定できません。感覚だけで撮れればそれはそれでいいのですけど、それでは逆に面白くないと思います。元来写真や写真技術をベースに生まれた映画は科学的な発明品でした。それが芸術まで昇華したのは現代人の功績です。ギリシャ語のtechne(テクネー)ラテン語のars(アルス)ドイツ語のkunst(クンスト)、つまりart(アート)の語源ですが、すべて「人工の」という意味であり、大昔から技術を突き詰めると人間は美意識が目覚めるのではないでしょうか・・・だから技術を軽視してはいけません。
自分の話をさせてもらえば、カメラマンのわたしは技術屋だと思っています。でも、それを恥じたことはありません。技術の先に美が存在すると信じているからです。およそこの世の中に存在するすべての事象は、科学的に成り立っています。人間が生きることにしたって、生命科学によって説明されています。

そんな話をしていると永遠に終わらないので、この辺にしておきます。さて前回の話はレンズの話でした。まずは一般論から。

広角レンズ
広い範囲を撮影できるレンズ。
標準レンズ
人間の目に比較的近い画角を持つレンズ。
望遠レンズ
遠くの被写体を大きく撮影できるレンズ。

わかったようなわからないような説明ですが、いずれにしろ広角も望遠も人間の目とは違う見え方をするレンズということになります。見たこともないような映像に私たちは感動を覚えます。大胆かつ適切なレンズを使用することによって、写真表現はその幅を広げるのです。
標準レンズの説明で「人間の目に近い」という表現がありましたが、さて人間の目は何ミリのレンズでしょう?解剖学的に水晶体の焦点距離を測ることは出来るかもしれませんが、それは標準レンズの50mmなのでしょうか?わたしの個人的意見では、人間の目に画角という概念を持ち込まない方がいいと思います。わたしたちは、外界から多くの視覚的情報を与えられています。その雰囲気の中から必要な情報を取捨選択しながら生きています。あることに意識を集中すれば、それがクロースアップで見えるような気がしませんか?人間の目はズームレンズじゃないはずなのに、意識の中では明らかにズームすることができます。だからズームを使った映画表現は、人の気持ちにグサッと刺さってくるのです(もちろん上手に使えばの話ですが)。

また話があらぬ方に向かってしまいましたので今日はここまで。
全然進まないのでレンズの話はまた次回。
次こそ本題に近づく予定です。

最近の、、、

2011年09月20日 | M
本日の担当は、Mです。

何事も、過大に評価されたモノほど、実態が露になっても、受け入れ難いモノですが、ひたすら淡々と、ただ淡々と、ネットで拾えるロケバス業界に関係がありそうなコトを、ご紹介していきたいと思います。

最近の交通事故
バスにはねられ82歳女性が死亡
第2京阪でトラック突っ込み3人死傷
700キロ運転を週6日…過酷な乗務を指示
自転車の小学生がトラックにはねられ重傷
マイクロバスなど玉突き、中学生がけが
無免許運転で日帰りツアー 容疑の観光バス運転手を逮捕
(Yahoo!ニュース)


最近の行政処分
一般貸切旅客自動車運送事業者に対する行政処分等の状況
一般貨物自動車運送事業者に対する行政処分等の状況

最近の天気
木曜日も広いエリアで晴れて厳しい残暑。午後は急な雨に注意他


最近の道路規制情報
東名高速道路(東京IC~豊田IC)集中工事に伴う車線規制(昼夜連続)等
名神高速道路(大垣IC~関ヶ原IC)工事に伴う通行止(夜間)
名神高速道路(大山崎IC/JCT)工事に伴う出入口閉鎖及び通行止
中国自動車道(中国吹田IC~吉川IC)工事に伴う車線規制
首都高速(狩場線(上り) 新山下出入口)イベント開催に伴う出入口閉鎖
首都高速(一ノ橋JCT)工事に伴う夜間通行止
首都高速(料金所入口)工事に伴う入口通行止
阪神高速(4号 湾岸線)工事に伴う出入口通行止
阪神高速(31号 神戸山手線)工事に伴う出入口通行止
能越自動車道(福岡IC~小矢部東IC 等)工事に伴う通行止


最近のガソリン平均価格(¥/l)
レギュラー 都内 ¥141.6-他


最近のロケ地
レイクウッズガーデン ひめはるの里
高輪プリンツヒェンガルテン
東京夢の島マリーナ
松戸競輪場
クラスカ/目黒交通屋上駐車場
埼玉スタジアム 2002
アパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>
所沢航空記念公園
チャリセン屋上スタジオ


最近のディナー
赤坂潭亭
いっこん
赤坂茶寮
いなげ家


最近のデザート
エッグスンシングス 原宿店
bills お台場
パスカルカフェ 日本橋高島屋店
ル・パン・コティディアン 芝公園店
ラデュレ サロン・ド・テ 銀座三越店


最近の一品
Androidウォークマン「NW-Z1000」


ここには、作成時点の最新情報を掲載していますが、リンク先のページは、随時更新されています。そのため、アクセスのタイミングによっては、情報が存在しない場合があります。ご了承ください。

てるてるカエルと加盟会社

2011年09月07日 | T村
今回は、てるてるカエルと加盟会社さん同士の横のつながりについてお話させていただきたいと思います。

ロケバス協会のキャラクターである「てるてるカエル」、ロケバス協会「LBA」の顔となっております。よく撮影現場などで他の加盟会社さんの車両とご一緒になることがありますが、「てるてるカエル」のステッカーを見た制作スタッフの方に、同じ会社の方が来てますねって言われたこともありました。同じステッカーなので同じ会社の車両と勘違いされたみたいです。

また、地方ですれ違ったりすると何だかホッとしたりもします。

ところで、ロケバス協会にはLBAレスキューネットワークというシステムがあります。協会加盟会社の車両が故障、不慮の事故等により運転不能になった際の会員相互救援システムのことで、東京23区を城東エリア、城西エリアに分けて、各担当地区の会社間で連絡を取り合い、代車を派遣するようになっています。

そのようなことで、協会加盟会社同士の横のつながりも広がっており、CM、テレビ、雑誌、スチール広告などなど、異なる舞台で活躍されている会社さん同士、繁忙期には仕事を融通し合ったりして、いろいろな業界を見ることが出来て非常に勉強になります。

ここでもう一度、「てるてるカエル」のキャラクターの紹介をさせていただきます。

コマーシャルや映画、写真撮影などのクリエイティブの一翼を担うロケバス協会として、天候に左右されるロケを順調に進められるように願いをこめた「てるてる坊主」と、安全にロケ先から帰れるよう「カエル」を掛け合わせた「てるてるカエル」キャラクターをシンボルマークにしました。
キャラクターの「てるてるカエル」はイラストレーターのブースカ氏によるものです。信頼と安心のおけるブランド力をイメージさせ、知的で公正な協会であること、あわせて自然環境に配慮した協会であることをグリーンカラーで表現しております。

私が所属する広報委員会は、ロケバス協会の広報活動を目的としているため、今回は身近な「てるてるカエル」とネットワークについて御紹介させていただきましたが、今後も協会のいろいろな事を発表していきたいと思います、が!

あまり堅苦しい話はいたしませんし、できませんので、「てるてるカエル」の日常を今後もお届けいたします。


がんばろう日本、応援してます東北、 広報委員 T村。

余白の美学~ブックレビューvol.1

2011年09月01日 | T.N.
大学で数学を勉強していたT.N.です。

最近、勉強熱が高まってきており、高校生レベルの参考書から数学の専門書まで幅広く読むようになりました。

つい先日、[小説]フェルマーの最終定理(日沖桜皮著)を読みました。なんだか難しそうなタイトルですが、内容自体はすごく単純なものです。

Theorem:フェルマーの最終定理
nが2よりも大きい自然数のとき、x^n+y^n=z^nを満たす自然数x,y,zは存在しない。
(注:x^nとは「xのn乗」のことです)

この定理は、ピエール・ド・フェルマーというフランス人が17世紀に予想し、1994年にイギリスの数学者アンドリュー・ワイルズにより証明されました。実は、フェルマーの職業は役人で、数学の研究は趣味でした。この定理はピタゴラス(三平方)の定理(x^2+y^2=z^2)の次数を一般化したらどうなるかという興味から立てられた予想ですが、フェルマーはこの証明の代わりに、数学史上に残る名言を残しました。

「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」

こうして、フェルマーの予想を巡り、3世紀半にも及ぶ数学者たちの戦いが始まったのでした。

一気に概略を話してしまったので、少し補足します。

中学校でピタゴラス(三平方)の定理というものを勉強したと思います。ある直角三角形に対し、底辺の2乗と高さの2乗を足した値が、斜辺の2乗と同じ値になるというものです。例えば、底辺が4cm、高さが3cmの直角三角形の斜辺の長さは4^2+3^2=16+9=25=5^2より5cmとわかります。

しかし、数学者は具体的な事象を一般化することが仕事ですので、紀元前に発見されたこの定理も一般化が図られます。例えば、2乗を3乗にしたらどうなるか、すなわちx^3+y^3=z^3を満たす自然数x,y,zは存在するのかどうか、です。結論から言えば、そのような自然数の組は存在しません。これはオイラーという偉大な数学者が証明しました。
(注)自然数とは、1,2,3,・・・という1以上の整数のことです。

ワイルズが証明を発表するまでの約3世紀半、世界屈指の数学者がこの定理の証明に携わり、現代数学の発展に欠かせない様々な数学的発見を残しました。この研究には谷山豊さんと志村五郎さんという日本人数学者も参加しており、後に「谷山=志村予想」という、フェルマーの最終定理と密接に関係する予想を打ち立てることになります。しかも、この密接な関係を裏付けしたのが、これまた日本人数学者の岩澤健吉さんという方が立てられた「岩澤理論」なのです。まさに国境を越えたワールドワイドな研究です。

もし、フェルマーに証明を記すだけの十分な余白と時間があったら、もしかしたら現代社会の基盤自体が大きく変わっていたかもしれません。それほどまでに影響力の大きかったフェルマーのつぶやき、これぞ「余白の美学」ではないでしょうか。

話が大きく脱線してしまったので、「[小説]フェルマーの定理」のブックレビューを簡単に書いておきます。

書店と飲み屋でバイトをしている主人公が、「数学のおもしろい本」を読んだことで突如数学、それもフェルマーの最終定理に興味を持ち始め、現代で数学に全く興味のないガールフレンドや理系大学出身のバーのマスター、夢の中で偉大な数学者たちと会話を重ね、フェルマーの最終定理の歴史的背景と数学的ロマンを勉強していく物語です。現代と夢(過去)が交互に登場する形式はとてもおもしろいです。文章自体もとても軽く、数式もほとんど現れず、2時間程度でさっと読める名著です。私はこの本で概略を勉強し、サイモン・シン著の「フェルマーの最終定理」に進む予定です。

学生時代の夢は数学の教員だったT.N.より