広報委員会Wです。いつもご愛読ありがとうございます。
熱心な読者の皆様におかれましては、さぞや写真の腕が向上されたことだと思います。写真は技術と切っても切り離せないもので、ある程度の技術と知識が必要という側面があることは否定できません。感覚だけで撮れればそれはそれでいいのですけど、それでは逆に面白くないと思います。元来写真や写真技術をベースに生まれた映画は科学的な発明品でした。それが芸術まで昇華したのは現代人の功績です。ギリシャ語のtechne(テクネー)ラテン語のars(アルス)ドイツ語のkunst(クンスト)、つまりart(アート)の語源ですが、すべて「人工の」という意味であり、大昔から技術を突き詰めると人間は美意識が目覚めるのではないでしょうか・・・だから技術を軽視してはいけません。
自分の話をさせてもらえば、カメラマンのわたしは技術屋だと思っています。でも、それを恥じたことはありません。技術の先に美が存在すると信じているからです。およそこの世の中に存在するすべての事象は、科学的に成り立っています。人間が生きることにしたって、生命科学によって説明されています。
そんな話をしていると永遠に終わらないので、この辺にしておきます。さて前回の話はレンズの話でした。まずは一般論から。
広角レンズ
広い範囲を撮影できるレンズ。
標準レンズ
人間の目に比較的近い画角を持つレンズ。
望遠レンズ
遠くの被写体を大きく撮影できるレンズ。
わかったようなわからないような説明ですが、いずれにしろ広角も望遠も人間の目とは違う見え方をするレンズということになります。見たこともないような映像に私たちは感動を覚えます。大胆かつ適切なレンズを使用することによって、写真表現はその幅を広げるのです。
標準レンズの説明で「人間の目に近い」という表現がありましたが、さて人間の目は何ミリのレンズでしょう?解剖学的に水晶体の焦点距離を測ることは出来るかもしれませんが、それは標準レンズの50mmなのでしょうか?わたしの個人的意見では、人間の目に画角という概念を持ち込まない方がいいと思います。わたしたちは、外界から多くの視覚的情報を与えられています。その雰囲気の中から必要な情報を取捨選択しながら生きています。あることに意識を集中すれば、それがクロースアップで見えるような気がしませんか?人間の目はズームレンズじゃないはずなのに、意識の中では明らかにズームすることができます。だからズームを使った映画表現は、人の気持ちにグサッと刺さってくるのです(もちろん上手に使えばの話ですが)。
また話があらぬ方に向かってしまいましたので今日はここまで。
全然進まないのでレンズの話はまた次回。
次こそ本題に近づく予定です。
熱心な読者の皆様におかれましては、さぞや写真の腕が向上されたことだと思います。写真は技術と切っても切り離せないもので、ある程度の技術と知識が必要という側面があることは否定できません。感覚だけで撮れればそれはそれでいいのですけど、それでは逆に面白くないと思います。元来写真や写真技術をベースに生まれた映画は科学的な発明品でした。それが芸術まで昇華したのは現代人の功績です。ギリシャ語のtechne(テクネー)ラテン語のars(アルス)ドイツ語のkunst(クンスト)、つまりart(アート)の語源ですが、すべて「人工の」という意味であり、大昔から技術を突き詰めると人間は美意識が目覚めるのではないでしょうか・・・だから技術を軽視してはいけません。
自分の話をさせてもらえば、カメラマンのわたしは技術屋だと思っています。でも、それを恥じたことはありません。技術の先に美が存在すると信じているからです。およそこの世の中に存在するすべての事象は、科学的に成り立っています。人間が生きることにしたって、生命科学によって説明されています。
そんな話をしていると永遠に終わらないので、この辺にしておきます。さて前回の話はレンズの話でした。まずは一般論から。
広角レンズ
広い範囲を撮影できるレンズ。
標準レンズ
人間の目に比較的近い画角を持つレンズ。
望遠レンズ
遠くの被写体を大きく撮影できるレンズ。
わかったようなわからないような説明ですが、いずれにしろ広角も望遠も人間の目とは違う見え方をするレンズということになります。見たこともないような映像に私たちは感動を覚えます。大胆かつ適切なレンズを使用することによって、写真表現はその幅を広げるのです。
標準レンズの説明で「人間の目に近い」という表現がありましたが、さて人間の目は何ミリのレンズでしょう?解剖学的に水晶体の焦点距離を測ることは出来るかもしれませんが、それは標準レンズの50mmなのでしょうか?わたしの個人的意見では、人間の目に画角という概念を持ち込まない方がいいと思います。わたしたちは、外界から多くの視覚的情報を与えられています。その雰囲気の中から必要な情報を取捨選択しながら生きています。あることに意識を集中すれば、それがクロースアップで見えるような気がしませんか?人間の目はズームレンズじゃないはずなのに、意識の中では明らかにズームすることができます。だからズームを使った映画表現は、人の気持ちにグサッと刺さってくるのです(もちろん上手に使えばの話ですが)。
また話があらぬ方に向かってしまいましたので今日はここまで。
全然進まないのでレンズの話はまた次回。
次こそ本題に近づく予定です。