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珈琲パウエル

Ernie Henry

Ernie Henry

Theme For Ernieという曲がある。この曲は、ジョン・コルトレーンがアルト奏者アーニー・ヘンリーを想い作曲したと言われている。
私の好きなジャズ・プレイヤーの一人、アーニー・ヘンリーは歌心と独自のフレージングを持つアルト・サックス奏者だ。
私が彼のことを知ったのは、セロニアス・モンクのブリリアント・コーナーズだった。
サイドメンとして参加した彼の演奏は、とても印象的なものだった。
実はそれ以前にファッツ・ナヴァロのアルバムで彼の演奏に接していたのだが、あまり印象に残っていなかった。

改めてファッツ・ナヴァロとの共演盤、セロニアス・モンクとの共演盤、彼のリーダー作品を聴いてみることにした。
ザ・ファビュラス・ファッツ・ナヴァロVol.1(1947年録音)での彼の演奏は、チャーリー・パーカーの影響を受けた才能あるアルト奏者と言う感じに聴こえる。
ところがブリリアント・コーナーズ/セロニアス・モンク(1956年録音)での彼の演奏は、パーカーの影響からから少し距離を置いたもので彼のオリジナリティが感じられる演奏と言って良いと思う。
そして彼のリーダー作 プレゼンティング・アーニー・ヘンリー(1956年録音)やセウ゛ン・スタンダーズ・アンド・ア・ブルース(1957年録音)では彼の演奏スタイルは、ほぼ出来上がっているように聴こえる。
歌心と彼独自のフレージングが素晴らしい。

この時代のサックス奏者に及ぼすチャーリー・パーカーの影響は、とても大きかった。
そのような時代の中でアーニー・ヘンリーは自身の演奏スタイルを作り出した素晴らしいジャズ・プレイヤーだと思う。

だが残念なことに、彼は31歳という若さで亡くなってしまう。




2020年2月12日
珈琲パウエル 店主 
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