自分は、ああせざるを得なかったのだと思える理由が、いくつもいくつも浮かんでくる。

動揺すると、人の心はこうして、必死に自分を助けようとするらしい。
けれど、どんな言い訳も、心の底にある漆黒の闇を消すことは出来なかった。
《獣の奏者》Ⅱ王獣編

自分のした事は、仕方なかった。
仕方ないじゃないかという正当性を見つけるのが上手いのが、我々。
そんな側面も、チラチラと見え隠れしちゃうの人間というもの。
確実に心に引っかかる要因になっているにも関わらず。
だって仕方ないじゃん?っていう言葉は割と便利とも言える。