見出し画像

NPO法人POSSE(ポッセ) blog

「Job's サプリ@Cafe Vol.5」開催しました!!

8月25日(土)、5回目の「Job's サプリ」開催しました。
今回のゲストは前回のサプリでもお世話になった圷由美子(あくつゆみこ)弁護士です。
今回も天候に恵まれ、来ていただいたお客様の人数はサプリ始まってから最高となりました。
来ていただいた皆様、ありがとうございました。

***

 さて、今回の圷弁護士のお話の中心は、ズバリ「労働審判制のすすめ」。
労働審判というと、とても難しいイメージがありますし、お金がかかるイメージもあります。
気軽に使えるというのとちょっと違うんじゃないかしら?なんて疑問もあると思います。
ですが、圷弁護士の丁寧な解説によって、「労働審判制」が、職場でのトラブルを解決するのにとても役立つということがわかりました。

 気になる労働審判制の使い方に入る前に、実際にどれだけ使われているのかをデータで見せていただきました。
2006年4月~2007年3月までで、全国で1193件の申し立てがあり、うち、919件が終了しています。そのうち、調停が成立したのが70%に上るそうです。
東京都産業労働局のあっせん(無料)での解決率は71.9%ですから、労働審判制を使ってのトラブル解決率は労働局のあっせんと比べて遜色ありません。

さらに労働審判制を積極的に使用する際のメリットを説明していただきました。
それは、解決までの日数が短いこと。
審理期間は平均すると74.2日。つまり、2ヶ月半で、大体のトラブルは何らかの決着をしているということです。原則的には3回の審理を設けているのですが、6割が、2回以内で終了しているということです。

 圷弁護士には、労働審判制を使って実際にトラブルを解決した例をお話していただきました。
就職してから1ヶ月で退職を強要され、メンタル面を害してしまったケースです。
労働審判制を使用して、労働者側が求めていた条件での早期解決が実現しました。

 まだできてから間もない制度で、働く者にとっては大変役に立つにもかかわらず、あまり知られていないのが現状です。
圷弁護士のお話は大変勉強になりました。
 
 トークの最後に、POSSEオリジナル『しごとDIARY』(9月下旬発売。予定価格税込み300円)の使い方の説明をしていただきました。
職場でのトラブルを解決するのに客観的な証拠は大事です。
ですが、イザというとき、会社がそういった証拠を出してくれないのも事実。タイムカード制を採っていない会社なんてザラにあります。
困った! というときのために、「客観的な証拠」を自分で作っておけば良いのです。会社に行く前、出るときの時間を毎回きちんとメモしておく。
メモが面倒なら、自分のパソコンのアドレスに、携帯電話からメールを送っておくだけで良いのです。ポイントは「マメさ」です。

***

今回のサプリも、皆様のおかげで無事に終了することができました。
いつになく盛り上がったJob's サプリ。次回は10月7日です。
その頃には『しごとDIARY』も発売されています。次回のサプリでもちろん販売いたします。
ご期待ください。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「活動報告」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事