#長編恋愛物語り・昭和 新着一覧
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十八)
「えっ!?」 不意の小夜子のことばに、タキは驚いた。うっすらと涙をうかべる小夜子など、はじて見るすがただった。「ごめんなさい、へんなこと言って。迷惑ですよね」-「えっ!?」 不意の小夜子の...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十七)
「いっそ、専属の看護婦をつけてほしいわ」 うしろろから、悲痛なさけびにも似たこえがもれ...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十六)
赤子の誕生は、小夜子を大きく変貌させるに十分なことだった。母親の愛情に飢えていた小夜子...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十五)
「ほんぎゃあ、ほんぎゃあ!」 ひと際大きな泣きごえが分娩室にひびいたのは、入院翌日の午...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十四)
医師のこえが、分娩室にひびく。小夜子の声をかきけすように、大きな声をだしている。「も...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十三)
「奥さん、おくさん。ぼくが、わかりますか?」 その声に、小夜子の目が開く。上からのぞく...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十二)
「どうされますか? ご出産には相当なお時間がかかります。ほとんどの方が、ご自宅にもどら...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十一)
「婦長! 先生がとうちゃくされました」 薄暗い廊下の先から、タイミング良く声がかかっ...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十)
産婆に電話を代わると、すぐに小夜子の枕元にすわりこんだ。「痛いか? いたいよな? 待...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百七十九)
「ああいたい! でもがまんする。あたしのあかちゃん、だもの。ああ、でもいたい! あかち...
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百七十八)
「大げさなのよ。こんなことでお医者さまの手をわずらわせたら、あたしゃもの笑いの種になっ...