#星の杜観察日記 新着一覧

もろびとこぞりて (その6)
一同は母屋を出て、まず水を汲みに行った。幅広いなだらかな石段を下りて、大きな鳥居をひとつくぐる。「夕方、北の石段から上がって来たんだろう? あっちは裏門、こっちが表門だ。参拝者はだいた

もろびとこぞりて (その5)
クリスマスパーティーの前日、紀野は豊に叔母を紹介された。考えてみると、豊の両親も祖父...

もろびとこぞりて (その4)
授業参観のクリスマスパーティーから5日。明け方まで論文を書いていて、午後まで寝ていた紀野が寝ぼけ眼でスマホを見ると、着信が入っていた。83歳の...

もろびとこぞりて (その3)
祝勝会は御曹司のスピーチで始まった。「あの子は生まれた時、息をしてなくて僕がこう、息...

もろびとこぞりて (その2)
関東での仕事を2、3済ませて新幹線で南下した紀野を、駅の北口でピックアップしたのは、年齢不詳性別不問国籍不明な麗人だった。細やかなプラチナブロンド、狼のようなア...

もろびとこぞりて (その1)
クリスマスをあと3日に控えた日曜日、競馬場はバラエティーに富んだ服装の人々で賑わっていた。まずは普通にカジュアルな冬服の人々。ダウンジャケットやウールのコート、...

STOP! 桜さん! (その8)
文武両道を謳う飛鳥高校は、運動部と文化部に各ひとつずつ所属することが必須である。活動内容によって週...

白い花の唄 (その6)
地球はダンから一番近い居住可能な惑星だ。実際、簡単な栽培や土器などの文明を持つ人類が...

月夜のピアノ・マン (その10)
光さんが翌日、神馬の馬運車と一緒に戻ると言うので、サクヤさんの運転で、都ちゃん、鷹史...

月夜のピアノ・マン (その9)
牧場というところはいつもベビー・ラッシュなのだろうが、それでも人間の赤ん坊となると話は違う。首も座らない乳児が...

白い花の唄 (その5)
管制室でモニターを見ながら話し合ってすぐにわかってしまった。ここは地球じゃない。木星...