ぽこぽこぽこぽこ
サイフォンの音で目が覚める
さりさりさりさり
豆を引く音を聴きたかったのに
それは終わっている
テーブルの上でサイフォンを使い
父がコーヒーを入れている
アルコールランプで落としたコーヒー
再び温め出来上がり
ぶくぶくっとなる寸前でランプを消す
一連の作業を見るのが大好きで
早く起きようと決めて眠っても
豆を引くときには間に合わず
慌てて目をこすり起き上がりテーブルへ行く
コーヒーがいい香りとまでわからなかった幼い頃
8畳と3畳の二間に小さなキッチンが付いている木造の貸家で
父は、お洒落な生活をしていたのだなと、今、思う
私は、コーヒーアレルギーで、大きくなっても、父のコーヒーは飲めなかった
父の前で、いつも100パーセントのオレンジジュースを飲んでいた
「お父ちゃんにも、一杯くれ」と言われた時
高校生の私は、得意そうにグラスに注いで上げたけど・・
内心、こんなの飲めるのかな・・と思った
あぁ、私が、父のコーヒーが美味しそうに見えたように
父も、私のオレンジジュースが美味しそうに見えたんだなと思い微笑んだ
その後も、ごくたまに、「お父ちゃんにも、一杯くれ」と言われた
意外と気に入ってくれたのかな・・・
ただ、オレンジジュースを私と一緒に飲んでくれてた父だったのかもしれない
無言の父の優しさに気付くまで、何十年も経ってしまった・・・
『オレンジジュースを一緒に飲んでくれてありがとう!』天まで届け!!
サイフォンの音で目が覚める
さりさりさりさり
豆を引く音を聴きたかったのに
それは終わっている
テーブルの上でサイフォンを使い
父がコーヒーを入れている
アルコールランプで落としたコーヒー
再び温め出来上がり
ぶくぶくっとなる寸前でランプを消す
一連の作業を見るのが大好きで
早く起きようと決めて眠っても
豆を引くときには間に合わず
慌てて目をこすり起き上がりテーブルへ行く
コーヒーがいい香りとまでわからなかった幼い頃
8畳と3畳の二間に小さなキッチンが付いている木造の貸家で
父は、お洒落な生活をしていたのだなと、今、思う
私は、コーヒーアレルギーで、大きくなっても、父のコーヒーは飲めなかった
父の前で、いつも100パーセントのオレンジジュースを飲んでいた
「お父ちゃんにも、一杯くれ」と言われた時
高校生の私は、得意そうにグラスに注いで上げたけど・・
内心、こんなの飲めるのかな・・と思った
あぁ、私が、父のコーヒーが美味しそうに見えたように
父も、私のオレンジジュースが美味しそうに見えたんだなと思い微笑んだ
その後も、ごくたまに、「お父ちゃんにも、一杯くれ」と言われた
意外と気に入ってくれたのかな・・・
ただ、オレンジジュースを私と一緒に飲んでくれてた父だったのかもしれない
無言の父の優しさに気付くまで、何十年も経ってしまった・・・
『オレンジジュースを一緒に飲んでくれてありがとう!』天まで届け!!
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