DJ 犬タローの犬小屋ナイト「住むとこあらへんで!」

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直木と芥川

2008年01月21日 | 頭突き
2008年芥川賞は川上未映子氏、「乳と卵」 (文学界12月号)が受賞。

候補作
・「切れた鎖」 (新潮12月号) 著:田中慎弥
・「カソウスキの行方」 (群像9月号) 著:津村記久子
・「空で歌う」 (群像8月号) 著:中山智幸
・「小銭をかぞえる」 (文学界11月号) 著:西村賢太
・「カツラ美容室別室」 (文藝秋号) 著:山崎ナオコーラ
・「ワンちゃん」 (文学界12月号) 著:楊 逸


138回直木賞は、桜庭一樹著 『私の男』に。狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂。 


第138回 直木賞候補作内容紹介
※受賞作は除く

『ベーコン』 著:井上荒野  出版社: 集英社

人の気持ちが動くとき、人生が少しだけ変わるとき、傍らにある料理と、それを食べる人々の心の機微を描いた珠玉の短編集。食べるという日常の営みが垣間見せる、エロティックで色濃い生の姿。



『悪果』 著:黒川博行  出版社: 角川書店


大阪今里署のマル暴担当刑事・堀内は淇道会が賭場を開いているという情報を掴み、金曜日深夜、賭場に突入し二十八名を現行犯逮捕する。堀内は、賭場に参加していた学校経営者を経済誌編集・坂辺を使いゆすり始める…



『敵影』 著:古処誠二  出版社: 新潮社


昭和二十年八月十四日、敗戦の噂がまことしやかに流れる沖縄の捕虜収容所で、血眼になって二人の人間を捜す男の姿があった。一人は自らの命の恩人、女学生の高江洲ミヨ。もう一人はミヨを死に追いやったと思われる阿賀野という男。男の執念の調査は、やがてミヨのおぼろげな消息と、阿賀野の意外な正体を明らかにしていく。



『警官の血 上』『下』 著:佐々木譲  出版社: 新潮社


昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる……。戦後闇市から現代まで、人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。



『約束の地で』 著:馳星周  出版社: 集英社


憎しみ、哀しみ、愚かさ、やるせなさ…先の見えない日々を送る名もなき人々。それぞれの鬱屈は、やがて…。北海道を舞台に、生きることの暗部を描き切る、馳ワールドの新しい幕開けを告げる短編集。

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